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公開番号2024044172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149554
出願日2022-09-20
発明の名称ヘッドレストステー及びその抜け止め構造
出願人日本発條株式会社,株式会社SUBARU
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/815 20180101AFI20240326BHJP(車両一般)
要約【課題】ヘッドレストステーが高速で上方側へ移動しようとする場合にヘッドレストステーがヘッドレストサポートから抜けてしまうのを簡素な構成で防止することが可能なヘッドレストステー及びその抜け止め構造を得る。
【解決手段】ヘッドレストステー40の軸状の脚部42には、脚部42の中心側に凹む抜け防止用溝部46が形成され、抜け防止用溝部46にロック部24Aが入り込み可能となっている。ここで、抜け防止用溝部46は、上端側に下向きの第一平面部46Aを備えると共に下端側に上向きの第二平面部46Bを備えており、第二平面部46Bは、第一平面部46Aとの対向部を含んで構成され、脚部42の軸方向に沿った縦断面視で第一平面部46Aよりも脚部42の外周側に位置する部分を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筒状に形成されてロック部が筒内方側に付勢されつつ筒内周面から出没可能に設けられたヘッドレストサポートに対して、上方側から差し込まれて装着されるヘッドレストステーであって、
前記ヘッドレストサポートに差し込まれる軸状の脚部には、前記脚部の中心側に凹んで前記ロック部が入り込み可能とされた抜け防止用溝部が形成され、
前記抜け防止用溝部は、
前記脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で下側を向く第一平面部と、
前記脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で上側を向くと共に前記第一平面部との対向部を含んで構成され、前記脚部の軸方向に沿った縦断面視で前記第一平面部よりも前記脚部の外周側に位置する部分を有する第二平面部と、
を備えるヘッドレストステー。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記脚部には、前記抜け防止用溝部の上側に隣接して設けられてその上端から下方側へ向けて前記脚部の中心側に傾斜して前記第一平面部の外周側の端縁に接続された上側傾斜面部が形成されている、請求項1に記載のヘッドレストステー。
【請求項3】
前記第二平面部の外周側の端縁から前記脚部の軸方向と平行に上方側へ引いた仮想直線が前記上側傾斜面部のうちの上端縁以外の部分と交わるように設定されている、請求項2に記載のヘッドレストステー。
【請求項4】
前記脚部には、前記抜け防止用溝部の下側に隣接して設けられてその下端から上方側へ向けて前記脚部の中心側に傾斜して前記第二平面部の外周側の端縁に接続された下側傾斜面部が形成されている、請求項1に記載のヘッドレストステー。
【請求項5】
前記脚部には、前記脚部の中心側に凹んで前記ロック部が入り込み可能とされた複数の高さ調整用凹部が前記脚部の軸方向に沿って直列的に並ぶように形成され、
前記抜け防止用溝部は、前記複数の高さ調整用凹部と直列的に並ぶ位置に形成されている、請求項1に記載のヘッドレストステー。
【請求項6】
前記脚部には、前記脚部の中心側に凹んでヘッドレストステーの高さ調整時の係止用とされる複数の高さ調整用凹部が前記脚部の軸方向に沿って直列的に並ぶように形成され、
前記抜け防止用溝部は、前記複数の高さ調整用凹部のうちの最下段の高さ調整用凹部よりも前記脚部の軸方向の下方側に又は前記脚部の軸方向において最下段の高さ調整用凹部と同じ高さ位置に設定されている、請求項1に記載のヘッドレストステー。
【請求項7】
前記抜け防止用溝部は、前記第一平面部と前記第二平面部との互いの対向部分における溝深さ方向の長さが0.3mm以上確保されるように形成されている、請求項1に記載のヘッドレストステー。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のヘッドレストステーと、
筒状に形成されて上方側から前記ヘッドレストステーが差し込まれて装着されるヘッドレストサポートと、
前記ヘッドレストサポートに設けられ、前記ヘッドレストサポートの筒内方側に付勢されつつ前記ヘッドレストサポートの筒内周面から出没可能なロック部と、
を備え、
前記第一平面部と前記第二平面部との対向間隔が、前記第一平面部と前記第二平面部との対向方向における前記ロック部の厚みに対して1.4~2.0倍に設定されている、ヘッドレストステーの抜け止め構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレストステー及びその抜け止め構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
シートバックの上端部側に設置されたヘッドレストサポートに対してヘッドレストステーが上下移動可能に差し込まれた構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。このような構成を備えた先行技術では、ヘッドレストステーの抜け止めのために、例えば、ヘッドレストステーの脚部には脚部中心側に凹んだノッチ(抜け防止用溝部)が形成され、ヘッドレストサポートにはスプリングの付勢力によってノッチに入り込むロック部が設けられる、という構成が採られる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5612989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、そのような構成では、ノッチの形状や寸法の設定等によっては、前面衝突時等にヘッドレストステーが高速で移動しようとする場合にヘッドレストステーがヘッドレストサポートから抜けてしまう可能性があるので、この点において改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、ヘッドレストステーが高速で上方側へ移動しようとする場合にヘッドレストステーがヘッドレストサポートから抜けてしまうのを簡素な構成で防止することが可能なヘッドレストステー及びその抜け止め構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載する本発明のヘッドレストステーは、筒状に形成されてロック部が筒内方側に付勢されつつ筒内周面から出没可能に設けられたヘッドレストサポートに対して、上方側から差し込まれて装着されるヘッドレストステーであって、前記ヘッドレストサポートに差し込まれる軸状の脚部には、前記脚部の中心側に凹んで前記ロック部が入り込み可能とされた抜け防止用溝部が形成され、前記抜け防止用溝部は、前記脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で下側を向く第一平面部と、前記脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で上側を向くと共に前記第一平面部との対向部を含んで構成され、前記脚部の軸方向に沿った縦断面視で前記第一平面部よりも前記脚部の外周側に位置する部分を有する第二平面部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、ヘッドレストステーにおいてヘッドレストサポートに差し込まれる軸状の脚部には、脚部の中心側に凹む抜け防止用溝部が形成され、この抜け防止用溝部にロック部が入り込み可能となっている。抜け防止用溝部は、第一平面部と第二平面部とを備えており、第一平面部は、脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で下側を向き、第二平面部は、脚部の軸方向と直交する方向に沿った平面で上側を向く。ここで、第二平面部は、第一平面部との対向部を含んで構成され、脚部の軸方向に沿った縦断面視で第一平面部よりも脚部の外周側に位置する部分を有する。このため、例えば前面衝突時にヘッドレストステーが高速で上方側へ移動しようとする場合に、ロック部が抜け防止用溝部の第一平面部と第二平面部との対向空間内にまで入ることができなくても、ロック部の先端部を第二平面部に当てることが可能になる。第二平面部にロック部の先端部が当たると、ヘッドレストステーの変位が規制されるので、ロック部を抜け防止用溝部の第一平面部と第二平面部との対向空間内に入り込ませることが可能になる。その結果として、簡素な構成でありながらヘッドレストステーがヘッドレストサポートから抜けてしまうのを防止することが可能になる。
【0008】
請求項2に記載する本発明のヘッドレストステーは、請求項1に記載の構成において、前記脚部には、前記抜け防止用溝部の上側に隣接して設けられてその上端から下方側へ向けて前記脚部の中心側に傾斜して前記第一平面部の外周側の端縁に接続された上側傾斜面部が形成されている。
【0009】
上記構成によれば、脚部に形成された上側傾斜面部は、抜け防止用溝部の上側に隣接して設けられてその上端から下方側へ向けて脚部の中心側に傾斜して第一平面部の外周側の端縁に接続されている。このため、ヘッドレストステーが高速で上方側へ移動しようとする場合に、ロック部を上側傾斜面部によって抜け防止用溝部の第一平面部と第二平面部との対向空間内に入り易くなるように案内することができる。
【0010】
請求項3に記載する本発明のヘッドレストステーは、請求項2に記載の構成において、前記第二平面部の外周側の端縁から前記脚部の軸方向と平行に上方側へ引いた仮想直線が前記上側傾斜面部のうちの上端縁以外の部分と交わるように設定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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