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公開番号2024039153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143488
出願日2022-09-09
発明の名称生分解性ポリオレフィンシート
出願人株式会社サナ流通
代理人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20240314BHJP(積層体)
要約【課題】精密機器・食品・医薬・化粧品などの輸送、長期保存用に青色に着色したポリエチレンのシート、所謂ブルーシートが広く用いられている。この包装材に生分解性を持たせ廃棄された場合にも自然分解する事により環境を保全する。建設用資材、輸送用梱包、土木、住宅などに多く用いられるブルーシートが使用後に廃棄されることで、自然環境に対して好ましくないという問題が提起されている。特にこのブルーシートが輸出梱包資材として海外に輸出された場合、使用後に野山に廃棄される事が多く環境破壊の原因となっている。
【解決手段】梱包に用いたブルーシートを土中に埋設することにより自然に分解する生分解性シートを作成する。この為には使用するポリエチレンに生分解性を持たせ強度を保つために天然繊維の布を挟みこんで一体化する。ポリエチレンフィルムと天然繊維の接着性を維持するため、生分解性または水溶性の接着層を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはエチレン-プロピレン共重合体よりなるポリオレフィンの2枚のフィルムで天然繊維の布を挟んだ構造のシートであり、そのポリオレフィンのフィルムが遷移金属化合物及び/または希土類金属化合物を含有することを特徴とするシート。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
遷移金属化合物及び/または希土類金属化合物を含有するポリエチレン、ポリプロピレンあるいはエチレン-プロピレン共重合体よりなるポリオレフィンの2枚のフィルムで天然繊維の布を挟んだ構造のシートであり、そのポリオレフィンのフィルムと天然繊維の布の間に接着用フィルムが存在する構造である請求項1のシート。
【請求項3】
接着用フィルムが澱粉系、酢酸セルロース系、ポリカプロラクトン系、澱粉/脂肪族ポリエステル系、乳酸骨格・カプロラクトン骨格を有するポリオールとポリウレタン結合体、セルロース/キトサン/澱粉混合体の生分解性接着剤の1種あるいは複数の接着剤からなる請求項1のシート。
【請求項4】
接着用フィルムが水溶性のポリビニルアルコールフィルムからなる請求項1のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、精密機器・食品・医薬・化粧品などの輸送、長期保存用包装材料に適し、かつ使用後に廃棄された場合に生分解性を有する包装材料を提供する事にある。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般的にブルーシートと呼ばれているシートはポリエチレン樹脂フィルムの積層体、またはポリエチレン製のヤーン(紐)をポリエチレンフィルムで挟み積層した構造をしている。厚みは用途によって別れるが0.1mmから0.3mm程度で幅と長さは用途によって多くの種類があり、枚葉またはロール状で販売されている。また用途により、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体のフィルムなど、所謂ポリオレフィンフィルムが使用されている。
【0003】
その用途は建設用資材、輸送用梱包、土木、住宅などに多く使われ、ブルーシートの名称で広く一般的に用いられる素材である。
【0004】
ところが、このブルーシートが廃棄されることで、自然環境に対して好ましくないという問題が提起されている。特にこのブルーシートが輸出梱包資材として海外に輸出された場合、使用後に野山に廃棄される事が多く環境破壊の原因となっている。
【0005】
この問題を解決する為に、梱包に用いたブルーシートを土中に埋設することにより自然に分解する生分解性シートを作成することが本発明の目的である。但し、汎用的に使われる製品であることから、その価格、強度、耐久性は従来品とほぼ等しく、土中埋設時に始めて生分解が始まる性質が求められている。
【0006】
生分解性樹脂のシート、フィルムについては従来から生分解性樹脂を用いる方法について数点の特許が見られる。特開平6-65835にはポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマー組成物から製造する産業用資材、及びそれより加工されたフレキシブルコンテナ、遮水シートが提案されている。しかし、ここに開示されている素材は従来使われているポリエチレン系素材に比べ価格が5から10倍となるために汎用的な用途では採用されない。また生分解性シートの強度、特に突出物に対する強度が極めて低く、輸出梱包では信頼性の低さから実用化された例はない。
【0007】
特開平15-205950には生分解性プラスチックに無洗米製造工程で得られる糠もしくは肌糠を特定の割合で含有させたプラスチック製包装袋が提案されている。これは一般的に高価な生分解性プラスチックを廃棄物である糠で希釈するという提案であるが、包装材料としての強度に問題があり実用化が困難である。
【0008】
特開平17年-232645にはポリ乳酸繊維およびその製造方法、並びにポリ乳酸繊維からなる産業資材用繊維構造体が提案されている。この特許では生分解性と共に軽量性や保温性、更には耐久性や強度、耐摩耗性等を著しく改善した繊維を与えるとしているが、中空率を11~70%とする為に溶融紡糸で特殊な加熱筒を用いる必要があり、あまつさえ高価な生分解性樹脂を用いる必要があることから実用化は困難である。
【0009】
特表平25年-542292にはA)生分解性の脂肪族-芳香族ポリエステル30~50質量%、B)ポリ乳酸50~70質量%、C)相溶化剤0~2質量%含有するスリットフィルムを製造する為のポリマー混合物が提案されている。
これらは結束紐、筒織の袋、平織物、フレキシブルコンテナなどに使用されるとされている。この提案によるA)B)C)のポリマー混合物は従来から知られている化合物であり新規性はなく、また強度や経済性において劣っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平6-65835号公報
特開平15-205950号公報
特開平17-232645号公報
特表平25-542292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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