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公開番号2023140291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-04
出願番号2023012762
出願日2023-01-31
発明の名称金属材料表面処理構造体
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類B32B 15/085 20060101AFI20230927BHJP(積層体)
要約【課題】 簡易な配合および手法で、ゴムまたは樹脂と金属との良好な接着強度が得られる表面処理がされた金属材料表面処理構造体を提供する。
【解決手段】 金属材料の表面に、クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を有する、金属材料表面処理構造体を用い、ゴムまたは樹脂を接着する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属材料の表面に、クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を有する、金属材料表面処理構造体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層の厚みが1nm~1000nmである、請求項1に記載の金属材料表面処理構造体。
【請求項3】
クロロスルホン化ポリオレフィンに含まれる塩素量が26~67重量%であり、硫黄量が0.5~2.0重量%である、請求項1に記載の金属材料表面処理構造体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の金属材料表面処理構造体の上に、樹脂又はゴムを含む層を有する、積層体。
【請求項5】
樹脂又はゴムが、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体又はクロロプレンゴムのいずれかである、請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を溶剤に溶解し、金属材料表面に塗布した後、溶剤を揮発乾燥させることによりクロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を形成し、その後、溶剤で洗浄する、請求項1~3のいずれかに記載の金属材料表面処理構造体の製造方法。
【請求項7】
クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を溶剤に溶解し、金属材料表面に塗布した後、溶剤を揮発乾燥させることによりクロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を形成し、その後、溶剤で洗浄する、金属材料表面処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を表面に有する金属材料表面処理構造体に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
金属表面の着色や保護のため、金属表面に塗料やコーティング剤を塗布する場合や、ゴムまたは樹脂を接着剤にて接着する手法が用いられる。塗料やコーティング剤および接着剤の主原料としては、各種樹脂やゴムが用いられるが、金属表面は、ゴムや樹脂組成物との接着性に乏しいため、塗布後に剥がれ落ちたり、接着強度が低いなどの問題が生じる。そのため、従来より、金属表面の表面処理およびその処理剤が検討されてきた。(例えば、特許文献1参照。)しかし、表面処理により密着性が上がる反面、金属表面に存在する表面処理被膜自体の強度が不足し、接着強度が不十分となるなどの課題があった。
【0003】
また、ゴムと一緒に表面処理層や接着剤を加硫し、正面処理剤層とゴムを一体化することで高度な強度を得る手法(例えば、特許文献2参照。)があるが、配合が複雑で、また、厚みを制御した塗膜を複数層重ねるなど、高度な技術が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-302477号公報
特表2008-503616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の金属表面処理剤では、十分な接着強度が得られない、もしくは、手順が煩雑であった、ゴムまたは樹脂と金属との接着構造体作製において、簡易な配合および手法で、良好な接着強度が得られる表面処理がされた金属材料表面処理構造体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、このような背景の下、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、クロロスルホン化ポリオレフィンを表面に処理した金属を用いることで、簡易な手法で、ゴムまたは樹脂との密着性に優れ、良好な接着強度がえられるこをと見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明の各態様は、以下の[1]~[7]である。
[1] 金属材料の表面に、クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を有する、金属材料表面処理構造体。
[2] クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層の厚みが1nm~1000nmである、上記[1]に記載の金属材料表面処理構造体。
[3] クロロスルホン化ポリオレフィンに含まれる塩素量が26~67重量%であり、硫黄量が0.5~2.0重量%である、上記[1]又は[2]に記載の金属材料表面処理構造体。
[4] 上記[1]~[3]のいずれかに記載の金属材料表面処理構造体の上に、樹脂又はゴムを含む層を有する、積層体。
[5] 樹脂又はゴムが、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体又はクロロプレンゴムのいずれかである、上記[4]に記載の積層体。
[6] クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を溶剤に溶解し、金属材料表面に塗布した後、溶剤を揮発乾燥させることによりクロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を形成し、その後、溶剤で洗浄する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の金属材料表面処理構造体の製造方法。
[7] クロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を溶剤に溶解し、金属材料表面に塗布した後、溶剤を揮発乾燥させることによりクロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を形成し、その後、溶剤で洗浄する、金属材料表面処理方法。
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】
本発明の一態様である金属材料表面処理構造体は、金属材料の表面にクロロスルホン化ポリオレフィン又はクロロスルホン化ポリオレフィンを含む樹脂組成物よりなる層を有するものである。
【0010】
クロロスルホン化ポリオレフィンとしては、クロロスルホン化ポリエチレンが市販されており、それ以外にもクロロスルホン化ポリプロピレンや、クロロスルホン化エチレン-酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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