TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023159037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-31
出願番号2023063677
出願日2023-04-10
発明の名称熱収縮性積層フィルム
出願人大倉工業株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20231024BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、透明性を高い水準で保ちつつ、滑り性が良好な熱収縮性積層フィルムを提供する。
【解決手段】外表面層を少なくとも一方の最表面に有する熱収縮性積層フィルムであって、外表面層が、樹脂又は樹脂組成物と、粒子とから構成され、外表面層の動摩擦係数が1.5以下であり、熱収縮性積層フィルムのヘーズが、3.0%以下であることを特徴とする熱収縮性積層フィルム。特に、外表面層の表面において、ANSIB46.1に規定される最大高さRzが0.8~1.5μmである熱収縮性積層フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外表面層を少なくとも一方の最表面に有する熱収縮性積層フィルムであって、
前記外表面層が、樹脂又は樹脂組成物と、粒子とから構成され、
前記外表面層の動摩擦係数が1.5以下であり、
前記熱収縮性積層フィルムのヘーズが、3.0%以下であることを特徴とする熱収縮性積層フィルム。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記外表面層の表面において、ANSI B46.1に規定される最大高さRzが0.8~1.5μmであることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性積層フィルム。
【請求項3】
前記外表面層の表面において、ANSI B46.1に規定される最大断面高さRtが0.9~2.4μmであることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性積層フィルム。
【請求項4】
前記粒子が、平均粒径0.01~1.8μmであることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性積層フィルム。
【請求項5】
前記粒子が、立方体状であることを特徴とする請求項4記載の熱収縮性積層フィルム。
【請求項6】
外表面層、接着層、バリア層、接着層、内表面層がこの順に積層され、これらの層の少なくとも一層に、植物由来の樹脂が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の熱収縮性フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の層を積層した積層フィルムであって、加熱により収縮する熱収縮性フィルムに関し、とりわけ、食品(例えば、肉類、加工肉類、水産物類、水産加工品)の効率的な包装処理が可能な、滑り性に優れ、透明性を兼ね揃えた熱収縮性積層フィルム及びそれを用いた袋に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に食品、医療機器、機械部品等の包装には、熱収縮性積層フィルムが用いられる。熱収縮性積層フィルムは様々な性質を有する各層により、用途に応じた機能が付与される。
熱収縮性フィルムが包装用に用いられる場合、熱収縮性の他に、バリア性、透明性、ヒートシール性が要望され、製袋作業のようなフィルム二次加工の工程に使用する場合には、更に滑り性が求められる。
【0003】
特許文献1には、両立の困難であった滑り性と透明性等を兼ね揃えた熱収縮性積層フィルムとして、外表面層の厚みに対して1.2~10.0倍の平均粒子径を有する粒子を含む熱収縮性積層フィルムが提案されている。
しかしながら、例えば、肉類や水産物類など、購入者が鮮度を確認して購入するような食品を包装する場合、フィルムの透明度をできるだけ高くする必要があり、外表面層の厚みに対して1.2~10.0倍の平均粒子径を有する粒子を用いると、所望する透明性が得られないという問題があった。
一方、包装機を用いて包装する場合、包装機内のローラーとフィルムの外表面層との滑りが悪く、フィルムの送り出しがスムーズにできずに連続包装に支障をきたすことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018―176661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、透明性を高い水準で保ちつつ、滑り性が良好な熱収縮性積層フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
(1)外表面層を少なくとも一方の最表面に有する熱収縮性積層フィルムであって、前記外表面層が、樹脂又は樹脂組成物と、粒子とから構成され、前記外表面層の動摩擦係数が1.5以下であり、前記熱収縮性積層フィルムのヘーズが、3.0%以下であることを特徴とする熱収縮性積層フィルム;
(2)前記外表面層の表面において、ANSI B46.1に規定される最大高さRzが0.8~1.5μmであることを特徴とする(1)の熱収縮性積層フィルム;
(3)前記外表面層の表面において、ANSI B46.1に規定される最大断面高さRtが0.9~2.4μmであることを特徴とする(1)又は(2)の熱収縮性積層フィルム;
(4)前記粒子が、平均粒径0.01~1.8μmであることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム;
(5)前記粒子が、立方体状であることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム;
(6)外表面層、接着層、バリア層、接着層、内表面層がこの順に積層され、これらの層の少なくとも一層に、植物由来の樹脂が含有されていることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の熱収縮性フィルム;
が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る熱収縮性積層フィルムは、外表面層が樹脂又は樹脂組成物と粒子とから構成され、外表面層の動摩擦係数が1.5以下、熱収縮性積層フィルムのヘーズが3.0%以下であることで、透明性を高い水準で維持しつつ、該熱収縮性積層フィルムを用いて包装機にて包装する場合、包装機内のローラーとフィルムの外表面層との滑りが良好で、フィルムの送り出しがスムーズにでき、連続包装に適しているといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る熱収縮性積層フィルムの一実施形態の層構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について、以下に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0010】
図1は、本発明に係る熱収縮性積層フィルムの一実施形態の層構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態の熱収縮性積層フィルム1は、少なくとも一方の最表面に位置する外表面層2とその他の内層7を有する。内層は、一層でも良いし多層としても良い。
図1に示すように、本実施形態の熱収縮性積層フィルム1としては、外表面層2、外側接着層3、芯層4、内側接着層5、内表面層6の少なくとも5層が、この順に積層されたものであることが好ましい。
そして、本実施形態の熱収縮性積層フィルムは、加熱により収縮する特性(熱収縮性)を有しており、これにより、内容物に密着した包装を可能とする。
熱収縮率に限定はないが、流れ方向と横方法の熱収縮率(100℃のオイルバスに10秒間浸漬)が、共に10%以上50%以下であることが好ましい。
ここで、フィルムの流れ方向及び横方向とは、各々、フィルムを押出成形(延伸前のフィルム)した際の長尺方向及び幅方向(流れ方向と直交する方向)をいう。
また、本実施形態において熱収縮性積層フィルムの厚みの限定はないが、バリア性、袋の強度、生産性の点で、5~150μmであることが好ましく、特に5~80μm、更には10~30μm、10~20μmが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大倉工業株式会社
簡易再封可能な包装体
1か月前
東レ株式会社
積層体
7か月前
東ソー株式会社
積層体
6か月前
ユニチカ株式会社
シート
7か月前
東レ株式会社
積層不織布
6か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
6か月前
東レ株式会社
積層フィルム
24日前
個人
生地
1か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
セーレン株式会社
導電性編物
12日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
セーレン株式会社
調湿性布帛
8か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
19日前
株式会社トライフ
積層体
9か月前
三菱瓦斯化学株式会社
複合材料
8か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
6か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
6か月前
平岡織染株式会社
複合体シート
6か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
6か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
6か月前
三菱製紙株式会社
セロハン積層体
8か月前
三菱製紙株式会社
シートパレット
7か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
6日前
ダイハツ工業株式会社
表皮材
6か月前
星和電機株式会社
遮熱シート
8か月前
日本電気株式会社
樹脂積層材
9か月前
三菱ケミカル株式会社
硬化性重合体
6か月前
株式会社精工技研
撥水面構造
7か月前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
18日前
帝人株式会社
積層体の製造方法
3か月前
日本バイリーン株式会社
通気性シート
6か月前
東レ株式会社
積層不織布および防護服
6か月前
続きを見る