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公開番号2023149450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022058028
出願日2022-03-31
発明の名称積層不織布および防護服
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 5/02 20060101AFI20231005BHJP(積層体)
要約【課題】
フィルムが積層されなくとも、高い撥水性および撥油性と帯電防止性とを併せ持つ積層不織布、およびそれを用いてなる防護服を提供する。
【解決手段】
ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなり、かつフッ素系樹脂を含むメルトブロー不織布層Aと、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなるスパンボンド不織布層Bとが、積層されてなる積層不織布であって、1層以上の前記メルトブロー不織布層Aの表裏それぞれに1層以上の前記スパンボンド不織布層Bが配されてなり、積層不織布の最表面に配されるスパンボンド不織布層Bのうち、少なくとも一方のスパンボンド不織布層Bの表面電気抵抗が1.0×1012Ω以下である、積層不織布。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなり、かつフッ素系樹脂を含むメルトブロー不織布層Aと、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなるスパンボンド不織布層Bとが、積層されてなる積層不織布であって、1層以上の前記メルトブロー不織布層Aの表裏それぞれに1層以上の前記スパンボンド不織布層Bが配されてなり、積層不織布の最表面に配されるスパンボンド不織布層Bのうち、少なくとも一方のスパンボンド不織布層Bの表面電気抵抗が1.0×10
12
Ω以下である、積層不織布。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記フッ素系樹脂が前記メルトブロー不織布層Aを構成する繊維の少なくとも内部に含まれる、請求項1に記載の積層不織布。
【請求項3】
前記メルトブロー不織布層Aにおける前記フッ素系樹脂の含有量は、前記メルトブロー不織布層Aを構成する繊維100質量%中に0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1または2に記載の積層不織布。
【請求項4】
前記スパンボンド不織布層Bを構成する繊維の平均繊維径が6.5μm以上14.2μm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層不織布。
【請求項5】
前記メルトブロー不織布層Aの厚み(t

)の、前記積層不織布全体の厚み(t)に対する比(t

/t)が0.05以上0.15以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層不織布。
【請求項6】
積層不織布の最表面に配されるスパンボンド不織布層Bのうち、少なくとも一方のスパンボンド不織布層Bが界面活性剤を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層不織布。
【請求項7】
前記界面活性剤がリン酸エステルを含む、請求項6に記載の積層不織布。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の積層不織布が少なくとも前身頃に使用されてなる、防護服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層不織布および防護服に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、不織布はさまざまな用途に使用されている。かかる用途としては、例えば、産業資材、土木資材、建築資材、生活資材、農業資材、衛生資材および医療用資材等が挙げられる。
【0003】
中でも、放射性物質の除染作業や感染症の世界的な流行から防護服向け用途が注目されている。防護服に使用される不織布には製造現場で発生する薬剤ミストや粉塵、感染症の原因となるエアロゾルから着用者を保護するための撥水性および撥油性と粉塵防護性能の両立が必要である。
【0004】
従来、このような防護服に用いられる素材として、ポリプロピレン系スパンボンド不織布に、多孔性フィルムを貼り合わせた防護服材料が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
また、火災の着火元となる静電気の発生を抑えて粉塵爆発をさせない必要がある用途の防護服では帯電防止性が求められる。例えば、帯電防止性を備える防護服材料として、カチオン系またはノニオン系の帯電防止剤を塗工したポリプロピレン系スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを貼り合わせた積層不織布が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-102202号公報
国際公開第2019/171995号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の防護服材料である、不織布と多孔性フィルムとの積層体はフィルムによって撥水性および撥油性は保持できるが、通気性に劣り、着用時に衣服内が蒸れて長時間は作業できない課題がある。また、帯電防止剤を塗工したポリプロピレン系スパンボンド不織布とメルトブロー不織布を貼り合わせた積層不織布では、フィルムがないために通気性があり、着用時の衣服内のムレは改善されるものの、帯電防止剤が空気中の水分を吸収して液体化し、積層不織布内部に浸透してメルトブロー不織布に達し、撥水性が低下するという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、フィルムが積層されなくとも、高い撥水性および撥油性と帯電防止性とを併せ持つ積層不織布、およびそれを用いてなる防護服を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の構成を有する。すなわち、
本発明の積層不織布は、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなり、かつフッ素系樹脂を含むメルトブロー不織布層Aと、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維で構成されてなるスパンボンド不織布層Bとが、積層されてなる積層不織布であって、1層以上の前記メルトブロー不織布層Aの表裏それぞれに1層以上の前記スパンボンド不織布層Bが配されてなり、積層不織布の最表面に配されるスパンボンド不織布層Bのうち、少なくとも一方のスパンボンド不織布層Bの表面電気抵抗が1.0×10
12
Ω以下である。
【0010】
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記フッ素系樹脂が前記メルトブロー不織布層Aを構成する繊維の少なくとも内部に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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