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公開番号2023142931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-06
出願番号2022050068
出願日2022-03-25
発明の名称離型フィルム
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20230928BHJP(積層体)
要約【課題】離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供する。
【解決手段】メラミン化合物(A)、分子量1500以下のポリオール(B)、酸触媒(C)、およびカルボキシ基含有変性シリコーン樹脂(D)の硬化物を含有する離型層を、樹脂フィルムの少なくとも一方の面に有する離型フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メラミン化合物(A)、分子量1500以下のポリオール(B)、酸触媒(C)、およびカルボキシ基含有変性シリコーン樹脂(D)の硬化物を含有する離型層を、樹脂フィルムの少なくとも一方の面に有する離型フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
離型フィルムは、樹脂フィルム上に離型層を有する。離型フィルムは、例えば特開2019-194337号公報、特開2014-54811号公報等に開示されるように、保護フィルムが有する粘着剤層の表面を使用時まで保護するセパレーターとして使用されたり、特開2002-192510号公報に開示されるように、積層セラミックコンデンサ、セラミック基板等のセラミックグリーンシートを作製するキャリアフィルムとして使用されたり、特開2005-342981号公報、特開2020-131440号公報等に開示されるように、樹脂を有機溶剤に溶解した樹脂溶液を離型フィルム上に塗布、乾燥して樹脂膜を形成し、該樹脂膜を巻き取る、いわゆるキャスト製膜用のキャリアフィルムに使用されたり、さらには特開2014-65207号公報、特開2018-528449号公報、特開2019-112505号公報等に開示されるように、光硬化樹脂を離型フィルム上に塗布後、光照射で硬化して樹脂膜を形成し、該樹脂膜を離型フィルムから剥離して使用する、光硬化樹脂成膜用のキャリアフィルムに使用されたりしている。
【0003】
離型フィルムが有する離型層としては、優れた離型性を示すことから、シリコーン化合物を含有する離型層が一般的に利用される。しかし、上述した光硬化樹脂成膜用のキャリアフィルム用途では、該離型層上において光硬化樹脂の硬化反応を繰り返すことにより離型フィルムの離型性が低下する場合があり、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムが求められていた。
【0004】
離型性に優れた離型層を有する離型フィルムとして、例えば特開2020-23690号公報(特許文献1)には、メチル化メラミン樹脂、水酸基含有有機変性シリコーン、酸触媒、および導電性高分子化合物を含有する水系帯電防止離型コーティング剤組成物により形成された離型層を有する離型フィルムが開示され、特開2017-78161号公報(特許文献2)には、メチル化メラミン樹脂、分子量100~3000のポリオール、酸触媒、および水酸基含有変性シリコーン樹脂を含有する熱硬化性離型コーティング剤により形成された離型層を有する離型フィルムが開示され、特開2018-104661号公報(特許文献3)にはメチル化メラミン樹脂、水酸基含有変性シリコーン樹脂および/またはシリコーン変性水酸基含有アクリル樹脂、および酸触媒を含有する熱硬化離型コーティング剤組成物により形成された離型層を有する離型フィルムが開示されている。しかし、上記した光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性については、さらなる改善が求められていた。
【0005】
また、特開2012-171230号公報(特許文献4)には、製造が容易で離型性に優れ、高温プレス時の被着体への離型層の移行が抑制された離型シートとして、基材上に酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール、およびメラミン化合物を含有する離型用シートが開示され、特開2015-104917号公報(特許文献5)には、剥離力を保持しながら移行性が低い剥離フィルムとして、基材と、該基材表面にシリコーン変性ポリエステル樹脂および含窒素芳香族骨格を有する有機化合物を含有する剥離剤組成物を硬化させた剥離層を有する剥離フィルムが開示され、該シリコーン変性ポリエステル樹脂のシリコーン変性に用いられる材料の一例として、カルボキシ変性ポリジメチルシロキサンが記載されている。しかしながら、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性については、さらなる改善が求められていた。
【0006】
他方、特開2021-91223号公報(特許文献6)には、高い平滑性を有し、剥離性に優れたセラミックグリーンシート製造用離型フィルムとして、ポリエステルフィルム上にバインダー成分とカルボキシ基を有するシリコーン系離型剤を含有する組成物を硬化させた離型層を有するセラミックグリーンシート製造用離型フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-23690号公報
特開2017-78161号公報
特開2018-104661号公報
特開2012-171230号公報
特開2015-104917号公報
特開2021-91223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記課題は、以下の発明によって達成される。
メラミン化合物(A)、分子量1500以下のポリオール(B)、酸触媒(C)、およびカルボキシ基含有変性シリコーン樹脂(D)の硬化物を含有する離型層を、樹脂フィルムの少なくとも一方の面に有する離型フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、離型性に優れ、光硬化樹脂の硬化反応に対する耐久性に優れた離型層を有する離型フィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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