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公開番号2023112507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-14
出願番号2022014341
出願日2022-02-01
発明の名称調湿性布帛
出願人セーレン株式会社
代理人
主分類B32B 5/24 20060101AFI20230804BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、防水性と強度を両立しつつ、吸湿性を向上させることによって調湿性を格段に向上させるとともに、適度な弾性を有した調湿性布帛を提供することを目的とする。
【解決手段】透湿性フィルム、調湿性フィルム、及び布帛が順に積層された少なくとも3層からなる多層構造を有する調湿性布帛であって、前記透湿性フィルムが無孔構造であり、前記調湿性フィルムが、吸湿剤を含有し、表面とは垂直方向の断面に50μm以上の孔径を有する孔が10~600個存在する多孔構造で構成されており、前記孔において横方向の孔径に対する縦方向の孔径が1.0~4.0の範囲である調湿性布帛。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
透湿性フィルム、調湿性フィルム、及び布帛が順に積層された少なくとも3層からなる多層構造を有する調湿性布帛であって、
前記透湿性フィルムが無孔構造であり、
前記調湿性フィルムが、吸湿剤を含有し、表面とは垂直方向の断面に50μm以上の孔径を有する孔が10~600個存在する多孔構造で構成されており、前記孔において横方向の孔径に対する縦方向の孔径が1.0~4.0の範囲である調湿性布帛。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記調湿性フィルムの厚みに対する縦方向の孔径の割合が20~80%である請求項1に記載の調湿性布帛。
【請求項3】
前記透湿性フィルムの厚みに対する前記調湿性フィルムの厚みが、5~30である請求項1または請求項2に記載の調湿性布帛。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレス、ベッド、座布団、ソファ、自動車座席、椅子等の着座物品、布団等の使用者の身体から発生する水蒸気に晒される調湿性布帛に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、使用者の身体から発生する水蒸気に晒される、寝具、衣料、車両の内装材等のクッション材やパッド材等に防水性のシート材からなるカバー材が用いられている。しかし、防水性のシート材は、吸湿性や通気性に乏しいので、長時間使用すると、蒸れて使用者が不快感を覚えたり、汗疹を生じたりする等の不都合がある。また、着座物品では、使用に伴う摩耗や荷重に長期間耐えうる強度が求められる。しかし、強度を優先するため強固な保護膜を用いた場合、透湿性が制限されてしまう。
【0003】
例えば、マットレスにおいては、排泄物が製品内部の中材に浸透することを防ぐため、防水性を有するカバー材が用いられている。しかし、防水性を優先することで透湿性が制限されてしまい、皮膚からの汗や水蒸気が身体とベッドカバーの間に溜まることで蒸れが生じ、皮膚組織が湿潤した状態となりやすい。さらに、寝たきりの被介護者の場合には自発的な体位変換ができないため、身体の一部が持続的な圧迫を受けることで皮膚の一部が壊死してしまう症状「褥瘡」の発生リスクがあり、湿潤状態ではそのリスクがさらに高くなる。
【0004】
また、例えば、自動車座席においては、10年以上使用されることが想定されており、使用に伴う摩耗や荷重に長期間耐えうる強度が求められる。さらに、紫外線や寒暖差等の影響を殆ど受けずに強度を維持していくことが重要である。そのような環境に耐えるため、強固な保護膜を持つ座席カバー材が多く用いられている。しかし、強度を優先することで透湿性が制限されてしまう。長時間運転する場合は体勢を維持し続けることとなるため、汗や身体からの水蒸気が身体と座席の間に溜まることで蒸れが生じやすく、夏や暖房使用時は特に不快に感じてしまう。
【0005】
身体とカバー材の間で感じる蒸れ感を軽減させるため、例えば、特許文献1には、透湿防水性マットレス被覆布とエアセルに排気孔を設け、排気孔と反対側に換気用空気を流す手段を備えたマットレスが開示されており、これによれば発汗して内部にこもった水蒸気を強制的に排気(換気)することができ、安全衛生面を確保できる。しかし、マットレス内の水蒸気を排気するために排気用機器が必要になることで費用が高額となるほか、排気用機器のメンテナンス等に手間と時間を割かれることとなってしまう。また、換気による気流が生じるため、使用者は冷えを感じやすくなってしまう。
【0006】
また、特許文献2には、優れた耐摩耗性を有した、座席用合成皮革シート材が開示されており、これによれば基材上に耐光性を有し強度が高いポリウレタン樹脂層を接着し、さらに、シリコーン-アクリル共重合体とポリカーボネート系ポリウレタンの混合物を保護層として積層した構造とすることで、耐摩耗性を更に高めている。しかし、ポリウレタン樹脂層や保護層は耐摩耗性を高めるために無孔構造としており、耐候性を高めるために加水分解性が極端に低く、水蒸気の透過性が低いポリウレタン樹脂を用いている。そのため、透湿性は低く、使用者が蒸れを感じやすい構造となっている。また、強度向上に比例して硬さも増すため、着座した際の使用感は硬いものとなってしまう。
【0007】
さらに、特許文献3には、身体に接する表面層に透湿性フィルム、中間層に調湿性フィルム、中材側となる裏面層に非透湿性フィルムを順に積層する調湿性カバー材が開示されており、身体に接する透湿性フィルムが水蒸気を透過させ、吸湿剤を含む調湿性フィルムが吸着することで、蒸れ感を軽減させることができる。併せて、透湿性フィルムを無孔構造とし、非透湿性フィルムを用いた積層構造とすることで、防水性を有している。しかし、製造工程にある機械発泡は調液や塗布を行う際の気温や湿度、時間経過に対して影響を非常に受けやすく、使用者が快適と感じられる適度な弾性となるような多孔構造を安定的に生産するためには課題が多い。また、吸湿剤の含有量と発泡性のバランスにも大きな制限があり、単価が高い吸湿剤の費用対効果を考慮すると、更なる吸湿性を実現することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-006956号公報
特開2015-214774号公報
特開2017-124552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述の問題を解決するものであり、防水性と強度を両立しつつ、吸湿性を向上させることによって調湿性を格段に向上させるとともに、適度な弾性を有した調湿性布帛を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記目的を達成するために鋭意検討した結果なされたものである。
すなわち、本発明は、透湿性フィルム、調湿性フィルム、及び布帛が順に積層された少なくとも3層からなる多層構造を有する調湿性布帛であって、前記透湿性フィルムが無孔構造であり、前記調湿性フィルムが、吸湿剤を含有し、表面とは垂直方向の断面に50μm以上の孔径を有する孔が10~600個存在する多孔構造で構成されており、前記孔において横方向の孔径に対する縦方向の孔径が1.0~4.0の範囲である調湿性布帛である。
なお、本発明において、縦方向とは、調湿性布帛の厚み方向であり、横方向とは、調湿性布帛の厚み方向に対して垂直方向をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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