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公開番号2023136267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-29
出願番号2022041791
出願日2022-03-16
発明の名称シートパレット
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B32B 27/10 20060101AFI20230922BHJP(積層体)
要約【課題】取り扱い性、シートパレットとして使用できる強度及び耐水性を有し、プラスチック製のシートパレットよりも軽量であり、並びに廃棄の際にプラスチック廃棄物を軽減したシートパレットを提供することである。
【解決手段】課題は、ポリオレフィン樹脂層と紙基材層とを組み合わせて積層し、最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である積層板であって、前記積層板の表面及び裏面に位置するポリオレフィン樹脂層のポリオレフィン樹脂がポリエチレンを含み、前記ポリエチレンが低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンとのブレンドである該積層板から成るシートパレットによって解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン樹脂層と紙基材層とを組み合わせて積層し、最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である積層板であって、前記積層板の表面及び裏面に位置するポリオレフィン樹脂層のポリオレフィン樹脂がポリエチレンを含み、前記ポリエチレンが低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンとのブレンドである該積層板から成るシートパレット。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記ブレンドが、含有質量比で、低密度ポリエチレン:高密度ポリエチレン=1:9~3:7である請求項1に記載のシートパレット。
【請求項3】
前記積層板が、積層板の表面及び裏面に位置するポリオレフィン樹脂層に対してコロイダルシリカ層を有する請求項1又は2に記載のシートパレット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を輸送及び保管するためのシートパレットに関し、JIS Z0607:1995「シートパレット」に適するシートパレットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来は、物流輸送の際に荷物(「積載物」ともいう)を積載するパレットとして、木製のパレット、段ボール製のパレット若しくはシートパレット又はプラスチック製のパレット若しくはシートパレットを使用する。しかし、木製のパレットでは病害虫対策の燻蒸処理問題、段ボール製のパレット若しくはシートパレットでは耐水性及び強度の問題、及びプラスチック製のパレット若しくはシートパレットでは廃棄プラスチック及び廃棄合成樹脂の問題を有する。
そこで、従来の合成樹脂から形成されたシートパレットと同等の性能を備え、かつ石油資源由来のプラスチックの使用量を極力低減させたシートパレットとして、石化資源由来の第1の熱可塑性樹脂と、植物由来の第2の熱可塑性樹脂と、前記第1及び第2の熱可塑性樹脂の双方に対して相溶性又は分散性を示す第3の熱可塑性樹脂とからなるコンパウンド樹脂層を有するシートパレットが公知である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-001055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、シートパレットに積載された積載物をフォークリフトで扱う際には、プッシュプルアタッチメントを備えたフォークリフトが用いられる。フォークリフトのプラテン上への積載物の積み下ろしは、シートパレットのタブ部をプッシュプルアタッチメントで把持し、プッシュプルアタッチメントをプラテン上で進退動作させることで行う。従って、シートパレットには、プラテンが積載物を載せたシートパレットに対して滑らかに挿入及び抜去できる取り扱い性が要求される。
また、シートパレットは、シートパレットとして使用できる強度を有する必要がある。
以上から、本発明の目的は、取り扱い性、シートパレットとして使用できる強度及び耐水性を有し、プラスチック製のシートパレットよりも軽量であり、並びに廃棄の際にプラスチック廃棄物量を低減したシートパレットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明の目的は、以下によって達成される。
【0006】
[1]ポリオレフィン樹脂層と紙基材層とを組み合わせて積層し、最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である積層板であって、前記積層板の表面及び裏面に位置するポリオレフィン樹脂層のポリオレフィン樹脂がポリエチレンを含み、前記ポリエチレンが低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンとのブレンドである該積層板から成るシートパレット。
【0007】
[2]前記ブレンドが、低密度ポリエチレン:高密度ポリエチレン=1:9~3:7である上記[1]に記載のシートパレット。
ここで、上記の1:9~3:7は、ポリオレフィン樹脂層における低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンとの含有質量比である。
【0008】
[3]前記積層板が、積層板の表面及び裏面に位置するポリオレフィン樹脂層のそれぞれ外側に対してコロイダルシリカ層を有する上記[1]又は[2]に記載のシートパレット。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、取り扱い性、シートパレットとして使用できる強度及び耐水性を有し、プラスチック製のシートパレットよりも軽量であり、並びに廃棄の際にプラスチック廃棄物量を低減したシートパレットを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明を詳細に説明する。
シートパレットは、ポリオレフィン樹脂層と紙基材層とを組み合わせて積層した積層板から成り、前記積層板の最外に現れる最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である。いくつかの実施態様において、紙基材層と紙基材層との間、すなわち各紙基材層の間にはポリエチレン樹脂層を必ず有する。この理由は、シートパレットのシートパレットとして使用できる強度が良化するからである。いくつかの実施態様において、シートパレットは、「ポリオレフィン樹脂層/紙基材層/ポリオレフィン樹脂層」を一構成単位として前記構成単位を積層したような構造を有する積層板から成る。少なくとも1つの実施態様において、シートパレットは、前記構成単位が3部又は4部以上を積層したような構造を有する積層板から成る。また、いくつかの実施態様において、シートパレットは、紙基材層が3層又は4層以上有し、各紙基材層の間にポリオレフィン樹脂層を有し、前記ポリオレフィン樹脂層が1層又は2層以上であり、並びに積層板の最外に現れる最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である積層板から成る。少なくとも1つの実施態様において、シートパレットは、紙基材層を3層又は4層以上有し、各紙基材層の間にポリオレフィン樹脂層を有し、前記ポリオレフィン樹脂層が2層であり、並びに積層板の最外に現れる最終的な表面及び裏面がポリオレフィン樹脂層である積層板から成る。これらの理由は、シートパレットとして使用できる強度が良化するからである。
(【0011】以降は省略されています)

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