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公開番号2024032330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2022135929
出願日2022-08-29
発明の名称音響装置
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人
主分類H04R 1/02 20060101AFI20240305BHJP(電気通信技術)
要約【課題】聴取者の耳の上下方向の位置が変化しても、常に低音域を強調した良好な音響効果を得ることができる音響装置を提供する。
【解決手段】車載用音響装置1において、聴取者の背部に位置するケース2の内部に、左側のスピーカユニットと右側のスピーカユニット20Rが収納されている。ケース2の内部には、スピーカユニットから前方に発せられる音圧が出力する発音開口部15L,15Rと、スピーカユニットの後方の音圧が作用する空気室に通じるバスレフポート17L,17Rが形成されている。発音開口部15L,15Rは横方向の開口寸法W1よりも上下方向の開口寸法H1が大きく、バスレフポート17L,17Rは横方向の開口寸法W2よりも上下方向の開口寸法H2が大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、前記ケースに設置されたピーカユニットと、を有する音響装置において、
聴取者の顔が向く方向を前方、前方と反する側を背部、聴取者の左右の耳の並ぶ方向を横方向、前方と横方向の双方に直交する方向を上下方向としたときに、
前記ケースは、前記聴取者の背部に位置し、前記スピーカユニットは、その発音方向が前方に向けて設置されており、
前記ケースに、前記スピーカユニットの背部の空気振動が作用する空気室と、前記空気室に通じて前方に開口するバスレフポート、とが設けられ、
前記バスレフポートは、上下方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい、ことを特徴とする音響装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記スピーカユニットと前記バスレフポートは、上下方向に延びる中心線に対して横方向に線対称となるように、それぞれが対を成して設けられている請求項1記載の音響装置。
【請求項3】
前記ケースには、聴取者の頭部に後方から対向する頭部対向部と、それぞれの前記スピーカユニットの前方の空気振動が作用する発音空間部と、前記発音空間部に通じて前記頭部対向部の横方向の両側に開口する発音開口部と、が設けられ、
それぞれの前記バスレフポートは、前記発音開口部の横方向の外側に開口しており、
前記発音開口部も、上下方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい、請求項2記載の音響装置。
【請求項4】
ケースと、前記ケースに設置されたピーカユニットと、を有する音響装置において、
聴取者の顔が向く方向を前方、前方と反する側を背部、乗員の左右の耳の並ぶ方向を横方向、前方と横方向の双方に直交する方向を上下方向としたときに、
前記ケースは、前記聴取者の背部に位置し、前記スピーカユニットは、その発音方向が前方に向けて設置されており、
前記ケースに、前記スピーカユニットの背部の空気振動が作用する空気室と、前記空気室の圧力を受けて動作するパッシブ振動体、とが設けられ、
前記パッシブ振動体は、前方に向けられ、上下方向の寸法が横方向の寸法よりも大きい、ことを特徴とする音響装置。
【請求項5】
前記スピーカユニットと前記パッシブ振動体は、上下方向に延びる中心線に対して横方向に線対称となるように、それぞれが対を成して設けられている請求項4記載の音響装置。
【請求項6】
前記ケースには、聴取者の頭部に後方から対向する頭部対向部と、それぞれの前記スピーカユニットの前方の空気振動が作用する発音空間部と、前記発音空間部に通じて前記頭部対向部の横方向の両側に開口する発音開口部と、が設けられ、
それぞれの前記パッシブ振動体は、前記発音空間部内に位置しており、
前記発音開口部も、上下方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい、請求項5記載の音響装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの座席に着席した聴取者に向けて音圧を与える音響装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、椅子の背もたれ部やヘッドレストに組み込まれるスピーカ装置が記載されている。このスピーカ装置は、背もたれ部やヘッドレストに、内部に所定容積の空間を有する筐体部が組み込まれ、筐体部の前方に形成された孔に、電気信号を音に変換するスピーカユニットが設置されている。筐体部に管状ダクトが連結されており、この管状ダクトがバスレフダクトとして作用し、全体としてバスレフ型スピーカとして機能するようになっている。
【0003】
特許文献1の図3に示すものでは、スピーカユニットから管状ダクトが上向きに延び、ダクト端部がリスナの耳に向けられている。図5に示すものでは、スピーカユニットがリスナの耳よりもやや下に位置し、管状ダクトのダクト端部は、スピーカユニットの横方向の外側に並んで位置している。段落〔0031〕以下には、図5の構造では、スピーカユニットから外耳導入口までの中高音の経路長とダクト端部から外耳導入口までの低音の経路長とがほぼ等しいのに対し、図3の構造では、スピーカユニットから外耳導入口までの経路長よりもダクト端部から外耳導入口までの経路長の方が短くなっているため、低音の音圧レベルを高くできる、ことが説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-221485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の段落〔0031〕以下に説明されているように、バスレフ型スピーカでは、ダクト端部から発せられる音圧が外耳導入口に到達する経路長によって、聴取できる低音の音圧レベルが変化する。しかし、特許文献1に記載されたスピーカ装置は、ダクト端部の開口形状が真円形状であり、その開口面積も小さいものとなっている。そのため、着座するリスナの座高の違いやリスナの頭部での外耳導入口の位置の違いによって外耳導入口の高さ位置が相違すると、あるいはリスナが着座姿勢を変えて外耳導入口の高さ位置を変化させてしまうと、ダクト端部から外耳導入口までの低音の経路長が大きく変化してしまう。これにより、聴取する低音の音圧レベルがリスナによって異なることになり、あるいは着座姿勢に応じて低音の音圧レベルが異なることことになり、バスレフスピーカとして想定している最良の音響を取得することができなくなる。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、自動車の座席などに着座した聴取者の耳の位置が変化したとしても、バスレフ型スピーカとしての音響を効果的に与えることができる音響装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ケースと、前記ケースに設置されたピーカユニットと、を有する音響装置において、
聴取者の顔が向く方向を前方、前方と反する側を背部、聴取者の左右の耳の並ぶ方向を横方向、前方と横方向の双方に直交する方向を上下方向としたときに、
前記ケースは、前記聴取者の背部に位置し、前記スピーカユニットは、その発音方向が前方に向けて設置されており、
前記ケースに、前記スピーカユニットの背部の空気振動が作用する空気室と、前記空気室に通じて前方に開口するバスレフポート、とが設けられ、
前記バスレフポートは、上下方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい、ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の音響装置は、前記スピーカユニットと前記バスレフポートは、上下方向に延びる中心線に対して横方向に線対称となるように、それぞれが対を成して設けられているものとして構成できる。
【0009】
本発明の音響装置は、前記ケースには、聴取者の頭部に後方から対向する頭部対向部と、それぞれの前記スピーカユニットの前方の空気振動が作用する発音空間部と、前記発音空間部に通じて前記頭部対向部の横方向の両側に開口する発音開口部と、が設けられ、
それぞれの前記バスレフポートは、前記発音開口部の横方向の外側に開口しており、
前記発音開口部も、上下方向の開口寸法が横方向の開口寸法よりも大きい、ものが好ましい。
【0010】
さらに、本発明の音響装置は、ケースと、前記ケースに設置されたピーカユニットと、を有する音響装置において、
聴取者の顔が向く方向を前方、前方と反する側を背部、聴取者の左右の耳の並ぶ方向を横方向、前方と横方向の双方に直交する方向を上下方向としたときに、
前記ケースは、前記聴取者の背部に位置し、前記スピーカユニットは、その発音方向が前方に向けて設置されており、
前記ケースに、前記スピーカユニットの背部の空気振動が作用する空気室と、前記空気室の圧力を受けて動作するパッシブ振動体、とが設けられ、
前記パッシブ振動体は、前方に向けられ、上下方向の寸法が横方向の寸法よりも大きい、ことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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