TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024068706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179244
出願日2022-11-09
発明の名称無線受信装置
出願人八重洲無線株式会社
代理人個人
主分類H04B 1/16 20060101AFI20240514BHJP(電気通信技術)
要約【課題】異なる受信チャネルに設定された複数の受信復調手段が出力する各復調信号を合成して音声再生する無線受信装置において、各受信チャネルの空中伝送路等でのノイズも合成されることによる再生音声の劣化を抑制する。
【解決手段】各受信復調部2-1~3の復調信号に音声信号が含まれているか否かを各音声信号検出部3-1~3で検出し、その結果を受けたシステム制御部12が各受信復調部2-1~3と信号合成部5の間に設けたMUTE回路4-1~3をON/OFF制御する。音声信号の無い受信チャネルの復調信号は再生不要であり、ミュートONにして信号合成部5へ出力させないことで、同チャネルに係るノイズが他の受信チャネルの復調信号の合成再生音のS/N比を低下させないようにする。MUTE回路4-1~3を所定減衰量に設定した信号減衰器に置換してON/OFF制御しても同様の効果が得られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
受信チャネルが異なる複数の受信復調手段がアンテナから得られる無線信号から前記各受信チャネルの無線信号を抽出して復調し、前記各受信復調手段による復調信号を信号合成手段で合成した信号を増幅手段で増幅して音再生手段により再生音を出力させる無線受信装置において、
前記各受信復調手段に対応させて設けられ、前記各受信復調手段の復調信号について音声信号の有/無を検出する各音声信号検出手段と、
前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間に設けられ、前記各受信復調手段の復調信号を前記信号合成手段へ出力させるミュートOFF状態と出力させないミュートON状態をとる各ミューティング手段と、
前記各音声信号検出手段による音声信号の有/無の検出結果に基づいて、前記各音声信号検出手段に対応する前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間の前記各ミューティング手段をミュートOFF状態/ミュートON状態に制御する制御手段と
を具備したことを特徴とする無線受信装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
受信チャネルが異なる複数の受信復調手段がアンテナから得られる無線信号から前記各受信チャネルの無線信号を抽出して復調し、前記各受信復調手段による復調信号を信号合成手段で合成した信号を増幅手段で増幅して音再生手段により再生音を出力させる無線受信装置において、
前記各受信復調手段に対応させて設けられ、前記各受信復調手段の復調信号について音声信号の有/無を検出する各音声信号検出手段と、
前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間に設けられ、前記各受信復調手段が出力する復調信号を所定比率で減衰させて前記信号合成手段へ出力させるON状態と減衰させないで前記信号合成手段へ出力させるOFF状態をとる各信号減衰手段と、
前記各音声信号検出手段による音声信号の有/無の検出結果に基づいて、前記各音声信号検出手段に対応する前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間の前記各信号減衰手段をOFF状態/ON状態に制御する制御手段と
を具備したことを特徴とする無線受信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の受信復調手段を備え、各受信復調手段による各受信チャネルの復調信号を合成して音声再生する構成の無線受信装置において、ノイズの合成により再生音が聴きづらくなることを抑制するための改良に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、無線通信システムにおいて、複数の子機が、それぞれの変調送信部に異なる送信チャネルを設定して音声信号を送信すると共に、受信復調部に共通の受信チャネルを設定して音声信号を再生する無線通信機である一方、親機が、各子機側の送信チャネルに対応する受信チャネルを設定した複数の受信復調部と、それら受信復調部の復調信号を合成する信号合成部と、各子機側の共通の受信チャネルに対応する送信チャネルに設定された変調送信部とからなる中継器であり、各子機間の同時通話ネットワークを実現したものがある。
例えば、下記特許文献1の図1において従来技術とされている無線通信システムがそれに相当する。
【0003】
また、前記親機は中継器であるが、例えば、下記特許文献2や3に開示されているように、無線通信機として、異なる受信チャネルが設定された受信復調部の復調信号を合成し、その合成した復調信号に含まれている音声を再生出力させる構成をとる場合が少なくない。
これは、建設工事やホテル業務の現場においては、各作業場所や業務部門の間で緊密な連絡網を維持している必要があり、他の作業場所や業務部門の通信ネットワークで使用されている通信チャネルでの音声のやり取りを聴取できるようにしておくことが望ましいからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-125619号公報(図1)
特開2021-118382号公報
特開2022-049885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記のように異なる受信チャネルで受信した各受信復調部の復調信号を合成して音声再生出力させる無線通信機においては、受信音声だけでなく当然に各受信チャネルに混入しているノイズ成分も合成されて音声出力されることになる。
したがって、受信復調部がN個(N≧2)あり、N個の受信チャネルの内の(N-1)個以下の受信チャネルにのみ音声信号がある場合には、N個の受信チャネル分のノイズを含みながら(N-1)個以下の音声信号が合成再生されることになるため、無駄にS/N比の条件を悪くして受信音声が聴きづらくしていることになる。
【0006】
そこで、本発明は、複数の受信復調手段による各受信チャネルの復調信号を合成して音声再生する構成の無線受信装置において、音声信号が含まれている受信復調信号だけを合成再生の対象とする無線受信装置を提供し、以って、受信音声のS/N比の低下を抑制して、良好な音声による無線通信を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、受信チャネルが異なる複数の受信復調手段がアンテナから得られる無線信号から前記各受信チャネルの無線信号を抽出して復調し、前記各受信復調手段による復調信号を信号合成手段で合成した信号を増幅手段で増幅して音再生手段により再生音を出力させる無線受信装置において、前記各受信復調手段に対応させて設けられ、前記各受信復調手段の復調信号について音声信号の有/無を検出する各音声信号検出手段と、前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間に設けられ、前記各受信復調手段の復調信号を前記信号合成手段へ出力させるミュートOFF状態と出力させないミュートON状態をとる各ミューティング手段と、前記各音声信号検出手段による音声信号の有/無の検出結果に基づいて、前記各音声信号検出手段に対応する前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間の前記各ミューティング手段をミュートOFF状態/ミュートON状態に制御する制御手段とを具備したことを特徴とする無線受信装置に係る。
【0008】
この発明の無線受信装置では、各受信復調手段と信号合成手段との間にそれぞれミューティング手段が設けられており、各受信復調手段に対応した各音声信号検出手段が当該受信復調手段の復調信号に音声信号が無いと判断した場合には、制御手段が当該ミューティング手段をミュートON状態にして前記出力信号が信号合成手段へ出力されないようにしている。
ここで“復調信号に音声信号が無い”場合とは、当該受信チャネルに係る電波を受信していない場合、及び電波を受信していても搬送波の信号だけで音声信号が含まれていない(搬送波が変調されていない)場合が該当し、いずれも復調信号から音声信号は検出されない。
しかしながら、復調信号に音声信号が無い場合であっても、空中伝送路で受ける各種ノイズや無線受信装置自体の回路で生じるホワイトノイズ等が含まれており、複数の受信復調手段の復調信号が常に合成されていると、各受信チャネルルートでのノイズが加算されることになる。
この発明では、無線受信装置としては本来的に音声信号の無い受信チャネルの復調信号を再生させる必要がないため、合成される前にその復調信号に対してミュート処理を行っており、音声信号の有る受信チャネルの受信復調手段の出力信号だけを合成して、結果的にS/N比の高い音声再生を可能にしている。
一般に、業務用無線通信機等では、ケースバイケースではあるが、複数の受信チャネルでの受信状態において全てのチャネルに音声信号が含まれている場合は少なく、この発明の無線受信装置による方式はその意味で平均的に良好な音声通信を実現する上で有効である。
【0009】
第2の発明は、受信チャネルが異なる複数の受信復調手段がアンテナから得られる無線信号から前記各受信チャネルの無線信号を抽出して復調し、前記各受信復調手段による復調信号を信号合成手段で合成した信号を増幅手段で増幅して音再生手段により再生音を出力させる無線受信装置において、前記各受信復調手段に対応させて設けられ、前記各受信復調手段の復調信号について音声信号の有/無を検出する各音声信号検出手段と、前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間に設けられ、前記各受信復調手段が出力する復調信号を所定比率で減衰させて前記信号合成手段へ出力させるON状態と減衰させないで前記信号合成手段へ出力させるOFF状態をとる各信号減衰手段と、前記各音声信号検出手段による音声信号の有/無の検出結果に基づいて、前記各音声信号検出手段に対応する前記各受信復調手段と前記信号合成手段の間の前記各信号減衰手段をOFF状態/ON状態に制御する制御手段とを具備したことを特徴とする無線受信装置に係る。
【0010】
この発明は、前記第1の発明におけるミューティング手段を信号減衰手段に置き換えた構成からなる無線受信装置である。
前記第1の発明でのミューティング手段による場合は、音声信号が無いと判断した音声信号検出手段に対応する受信復調手段の復調信号が信号合成手段へ出力されないが、この発明では信号減衰手段で所定比率だけ減衰させた復調信号が合成されることになる。
したがって、音声信号が無い受信チャネルに係る受信復調手段の出力信号に含まれているノイズも音声再生されることになるが、例えば、信号減衰手段で20dB程度も減衰されていると、ノイズの影響はミュートされた場合と大差のない程度になる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
通話装置
2か月前
個人
メガホン
1か月前
個人
挿耳装置
2か月前
個人
多重無線通信方法
9日前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
シャープ株式会社
調理器
1か月前
日本精機株式会社
プロジェクタ
15日前
キヤノン株式会社
通信装置
24日前
日本精機株式会社
赤外線撮影装置
1か月前
船井電機株式会社
表示装置
2か月前
船井電機株式会社
表示装置
1か月前
個人
ヘッドホンの簡単な側圧調整器
17日前
個人
携帯端末用カバー
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
16日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
日本無線株式会社
通信システム
2か月前
日本放送協会
LDM送信システム
2日前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
11日前
シャープ株式会社
撮像装置
1か月前
池上通信機株式会社
撮像処理装置
19日前
八重洲無線株式会社
無線受信装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
4日前
株式会社小野測器
音響校正器
1か月前
株式会社小野測器
音響校正器
1か月前
個人
携帯端末機器用スタンド
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
4日前
沖電気工業株式会社
受光回路
1か月前
アイホン株式会社
インターホン機器
15日前
アイホン株式会社
インターホン機器
4日前
アイホン株式会社
インターホン機器
4日前
アルプスアルパイン株式会社
スピーカ
9日前
続きを見る