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公開番号2024027341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130069
出願日2022-08-17
発明の名称木目加飾成形品及び木目加飾成形品の製造方法
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B27M 1/00 20060101AFI20240222BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】文字や模様等が認識しやすい構造の木目加飾成形品を提供する。
【解決手段】木目加飾成形品は、突板と、透過層と、貫通部と、基材と、を備える。突板は、表面及び裏面を有する。透過層は、突板の表面に積層され、光を透過する。貫通部は、突板を貫通するように設けられ、透過層に覆われる。基材は、貫通部内に充填されるように突板の裏面に積層され、光を透過する。貫通部内における基材の透過層と当接する面は、突板の表面と面一となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木目加飾成形品であって、
表面及び裏面を有する突板と、
前記表面に積層され、光を透過する透過層と、
前記突板を貫通するように設けられ、前記透過層に覆われる貫通部と、
前記貫通部内に充填されるように前記裏面に積層され、光を透過する基材と、
を備え、
前記貫通部内における前記基材の前記透過層と当接する面は、前記表面と面一となる、木目加飾成形品。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の木目加飾成形品であって、
前記突板と前記基材との間に積層され、前記突板を補強するための強化層を更に備え、
前記貫通部は、前記強化層を更に貫通するように設けられる、木目加飾成形品。
【請求項3】
請求項2に記載の木目加飾成形品であって、
前記強化層と前記基材との間に積層され、前記強化層を補強するためのバッキング層を更に備え、
前記貫通部は、前記バッキング層を更に貫通するように設けられる、木目加飾成形品。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の木目加飾成形品であって、
前記透過層は、塗装により形成される、木目加飾成形品。
【請求項5】
表面及び裏面を有する突板と、光を透過する透過層と、強化層と、バッキング層と、光を透過する基材と、を備える木目加飾成形品の製造方法であって、
前記裏面に前記強化層が接着された状態の前記突板の前記表面に、前記透過層を積層することと、
前記強化層に、前記バッキング層を積層させてシート部材を形成することと、
前記バッキング層側から前記シート部材を加工することで、前記バッキング層、前記強化層及び前記突板を貫通し、前記透過層に覆われる貫通部を前記シート部材に設けることと、
前記シート部材における前記バッキング層に、インサート成形により、前記基材が前記貫通部内に充填されるように前記基材を積層することと、
を備える、木目加飾成形品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、木目加飾成形品及び木目加飾成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車等の内装部品において、木目を意匠として生かしたパネルに文字情報等を表示可能な加飾部材が知られている。
特許文献1には、文字や模様を形成するための貫通孔を突板に設けるためにレーザ光を照射し、貫通孔形成後の突板の裏面にインサート成型により補強層を積層し、補強層積層後の突板の表面に塗料を塗装することで成形される加飾部材が開示されている。この加飾部材では、塗料及び補強層を形成する樹脂組成物が貫通孔内に充填されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-31028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した加飾部材では、突板の裏面にインサート成型により補強層が積層された後に、突板の表面に塗料が塗装される。このため、塗装により形成される塗工層の厚みが薄い場合には、突板に設けられた貫通孔の周囲に段差が生じやすい。また、補強層を形成する樹脂組成物が貫通孔を通じて突板の表面ににじみ出してしまった場合には、貫通孔の縁が見切れてしまうことが生じ得る。その結果、貫通孔により形成される文字や模様等が認識しにくくなるという問題があった。
【0005】
本開示の一局面は、文字や模様等が認識しやすい構造の木目加飾成形品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、木目加飾成形品であって、突板と、透過層と、貫通部と、基材と、を備える。突板は、表面及び裏面を有する。透過層は、突板の表面に積層され、光を透過する。貫通部は、突板を貫通するように設けられ、透過層に覆われる。基材は、貫通部内に充填されるように突板の裏面に積層され、光を透過する。貫通部内における基材の透過層と当接する面は、突板の表面と面一となる。
【0007】
このような構成では、貫通部を覆うように突板の表面に透過層が設けられており、貫通部内に基材が充填されている。このため、貫通部の付近で透過層に段差が生じたり、突板の表面における貫通部の付近に基材がにじみ出たりするのを抑制できる。したがって、木目を有する加飾成形品において、貫通部によって形成される文字や模様等を認識しやすくすることができる。
【0008】
本開示の一態様は、突板と基材との間に積層され、突板を補強するための強化層を更に備えてもよい。貫通部は、強化層を更に貫通するように設けられてもよい。このような構成では、木材を薄くスライスすることにより形成される突板が、強化層によって補強される。このため、例えば、基材と一体化する前に突板に強化層が積層される場合、基材と一体化する前の突板の破損等を抑制することができる。
【0009】
本開示の一態様は、強化層と基材との間に積層され、強化層を補強するためのバッキング層を更に備えてもよい。貫通部は、バッキング層を更に貫通するように設けられてもよい。このような構成では、強化層がバッキング層によって拘束されるため、強化層が積層された突板の変形が抑えられる。このため、例えば、基材と一体化する前に突板に強化層及びバッキング層が積層される場合、強化層及びバッキング層が積層された突板の基材と一体化する前の収縮等が生じにくくなり、形状や寸法が変化することを抑制することができる。また、基材が積層される側の面にバッキング層が積層されていることにより、接着剤を介さなくても、基材とバッキング層とを直接一体化させることが可能である。その結果、大きなアンカリング効果が確保されるため、強化層及びバッキング層が積層された突板と基材とを互いに強固に一体化させることができる。したがって、強化層及びバッキング層が積層された突板の基材からの剥がれや浮きを抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、透過層は、塗装により形成されてもよい。このような構成によれば、突板の表面に透過層を好適に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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