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公開番号2023180348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-21
出願番号2022093575
出願日2022-06-09
発明の名称車体後部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20231214BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車体捩り剛性の低下を抑制しつつ、ドア閉まり性能およびデミスト性能を確保し、さらに乗員に対する静粛性の低下を抑制することができる車体後部構造を提供する。
【解決手段】車体後部構造100は、車外側の面138と車室側の面130を結合し第1空間部148を区画する結合面140を有するバックドア開口レール102と、車室側の面に設けられる複数の孔122a、122b、122cと、車外側の面に連続し第1空間部に重ならない第1連続面150と、第1連続面に開口されたドラフター154と、第1連続面に対面し車室側の面に連続し第1空間部に重ならず第1連続面と第2空間部156を区画する第2連続面152と、サイドボディアウタ108、クォータインナパネル110とともに第3空間部166を区画するリアホイールハウス112と、第1空間部に配置された遮音壁164とを備え、第1空間部、第2空間部および第3空間部は連通している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のバックドア開口を構成するバックドア開口レールを備える車体後部構造であって、
前記バックドア開口レールは、バックドアと接する車外側の面と、該車外側の面に対面する車室側の面と、該車外側の面と車室側の面とを結合して第1空間部を区画する結合面とを有し、
当該車体後部構造はさらに、
前記バックドア開口レールの車室側の面に貫通して設けられる複数の孔と、
前記バックドア開口レールの車外側の面に連続していて後方から見て前記第1空間部に重ならない第1連続面と、
前記第1連続面に開口されたドラフターと、
前記第1連続面に対面するように前記車室側の面に連続していて後方から見て前記第1空間部に重ならず前記第1連続面との間に第2空間部を区画する第2連続面と、
車両の側部の外面を構成するサイドボディアウタと、
前記サイドボディアウタの車内側に設置されるクォータインナパネルと、
前記クォータインナパネルに接続されていて車両の後輪を収容し前記サイドボディアウタおよび前記クォータインナパネルとともに第3空間部を区画するリアホイールハウスと、
前記第1空間部に配置され該第1空間部と前記第3空間部との間で音の伝達を遮る遮音壁とを備え、
前記第1空間部、前記第2空間部および前記第3空間部は連通していることを特徴とする車体後部構造。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記遮音壁は、
車幅方向外側に向かうほど下方に傾斜する第1部位と、
前記第1部位の下端から下方に屈曲し車幅方向外側に向かうほど下方に傾斜する第2部位とを有し、
前記第1部位は、前記バックドア開口レールの前記車外側の面と、前記結合面とに対して直交するように延びていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
【請求項3】
前記サイドボディアウタは、車室側に窪んで車両前後方向に延びていてリアドア用のスライドレールが設けられる凹部を有し、
前記遮音壁の一部は、前記スライドレールの上下間に重なっていて、
前記複数の孔のうち前記遮音壁に最も近い位置に設けられた孔は、前記スライドレールの上下間に重ならず、前記遮音壁の上下間にその一部が重なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
【請求項4】
前記遮音壁は、外周が熱により膨張する樹脂素材で形成されていて、前記バックドア開口レールの車室側の面に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
【請求項5】
前記遮音壁は、外周が熱により膨張する樹脂素材で形成されていて、前記バックドア開口レールの車室側の面に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体後部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの車両の後部には、例えばハネ上げ式のバックドアが設置されている。このような車両の後部は、バックドア開口が広いため、車体捩り剛性を高める構造を実現することが求められている。
【0003】
特許文献1には、自動車の後部車体構造が記載されている。この車体構造は、リヤピラーと、テールクロスメンバと、結合部とを備える。リヤピラーは、バックドア開口の側縁を構成し、インナパネルとその外側のリインフォースメントとで縦方向の閉断面を形成している。テールクロスメンバは、バックドア開口の下縁を構成し、テールクロスインナおよびテールクロスアウタとで横方向の閉断面を形成している。また、テールクロスアウタの後面側端には、サービスホールが形成されている。
【0004】
結合部は、リヤピラーの車内側へ屈曲する下端の端末と、テールクロスメンバの側端とを結合する部位であって、その内部に縦壁を形成している。またテールクロスメンバの側端は、側壁によって塞がれている。縦壁は、テールクロスメンバの側端を塞ぐ側壁に対向して、リヤピラーの下端の端末開口を塞ぐことにより、リヤピラーの縦方向の閉断面をリヤピラーの下端の端末まで連続させている。
【0005】
特許文献1では、リヤピラーの下端の端末開口を塞ぐ縦壁を設けて、縦方向の閉断面をリヤピラーの下端の端末まで連続させたので、リヤピラーの下端の剛性を強化でき、これにより、リヤピラーの下端とテールクロスメンバの側端との結合部の剛性を強化できる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-284037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の車体構造では、リヤピラーの下端の端末開口を縦壁で塞いでいるため、車外から車室内に空気を流すことが困難となり、ドア閉まり性能が低下し、さらに、車室内から車外に空気が排出され難くなるため、窓ガラスが曇る現象を防止するデミスト性能も低下してしまう。
【0008】
またテールクロスメンバは、剛性の高い閉断面を有するものの、テールクロスアウタの後面側端にサービスホールが形成されているため、剛性が低下してしまう。さらに特許文献1の車体構造では、走行時のロードノイズや排気音が、後席乗員の耳元へ伝わって、後席乗員に対する静粛性が低下することについて何ら対策が講じられていない。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み、車体捩り剛性の低下を抑制しつつ、ドア閉まり性能およびデミスト性能を確保し、さらに乗員に対する静粛性の低下を抑制することができる車体後部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる車体後部構造の代表的な構成は、車両のバックドア開口を構成するバックドア開口レールを備える車体後部構造であって、バックドア開口レールは、バックドアと接する車外側の面と、車外側の面に対面する車室側の面と、車外側の面と車室側の面とを結合して第1空間部を区画する結合面とを有し、車体後部構造はさらに、バックドア開口レールの車室側の面に貫通して設けられる複数の孔と、バックドア開口レールの車外側の面に連続していて後方から見て第1空間部に重ならない第1連続面と、第1連続面に開口されたドラフターと、第1連続面に対面するように車室側の面に連続していて後方から見て第1空間部に重ならず第1連続面との間に第2空間部を区画する第2連続面と、車両の側部の外面を構成するサイドボディアウタと、サイドボディアウタの車内側に設置されるクォータインナパネルと、クォータインナパネルに接続されていて車両の後輪を収容しサイドボディアウタおよびクォータインナパネルとともに第3空間部を区画するリアホイールハウスと、第1空間部に配置され第1空間部と第3空間部との間で音の伝達を遮る遮音壁とを備え、第1空間部、第2空間部および第3空間部は連通していることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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