TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023127772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2022031664
出願日2022-03-02
発明の名称浴室乾燥時期推定システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類F26B 9/02 20060101AFI20230907BHJP(乾燥)
要約【課題】気候等に係るデータのみでは推定が難しい使用者の浴室乾燥対象物(浴室自身を含む)の乾燥に係る行動変容から浴室乾燥時期に係る情報を推定する。
【解決手段】複数の浴室暖房乾燥機100による浴室B内での乾燥対象物を乾燥させる乾燥運転に係る情報をネットワークNを介して収集可能なサーバSを備え、複数の浴室暖房乾燥機100の所定の情報取得期間における乾燥運転の使用率に関する使用率関連情報を取得する情報取得部S1と、情報取得部S1が取得した使用率関連情報から、現在の時期が浴室暖房乾燥機100にて乾燥運転が実施される可能性が高い浴室乾燥時期であるかを推定する浴室乾燥時期推定部S4とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の浴室乾燥機による浴室内での乾燥対象物を乾燥させる乾燥運転に係る情報をネットワークを介して収集可能なサーバを備えた浴室乾燥時期推定システムであって、
複数の前記浴室乾燥機の所定の情報取得期間における乾燥運転の使用率に関する使用率関連情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記使用率関連情報から、現在の時期が前記浴室乾燥機にて前記乾燥運転が実施される可能性が高い浴室乾燥時期であるかを推定する浴室乾燥時期推定部とを備える浴室乾燥時期推定システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記情報取得部は、前記使用率関連情報に加え、複数の前記浴室乾燥機が設置される夫々の地域での乾燥に係る気候関連情報を取得し、
前記浴室乾燥時期推定部は、前記情報取得部が取得した前記気候関連情報及び前記使用率関連情報から、現在の時期が前記浴室乾燥時期としての浴室乾燥梅雨時期又は浴室乾燥冬季時期であるかを推定する請求項1に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項3】
前記使用率関連情報は、前記情報取得期間としての一日のうちで、複数の前記浴室乾燥機のうちで使用された前記浴室乾燥機の台数を意味する浴室乾燥使用率であり、
前記浴室乾燥使用率は、前記情報取得期間としての一日のうちで前記乾燥運転を使用した前記浴室乾燥機の台数を、前記乾燥運転に係る情報を取得可能な前記浴室乾燥機の台数で除算して算出される請求項1又は2に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項4】
前記浴室乾燥時期推定部は、すべての季節を含む期間である判定基準期間での前記情報取得期間にて取得した前記浴室乾燥使用率のヒストグラムを、前記浴室乾燥時期の開始時点及び終了時点の夫々を推定する前記浴室乾燥使用率の閾値の設定に用いる、又はすべての季節を含む期間である判定基準期間での前記情報取得期間にて取得した前記浴室乾燥使用率の偏差値のヒストグラムを、前記浴室乾燥時期の開始時点及び終了時点の夫々を推定する前記浴室乾燥使用率の偏差値の閾値の設定に用いる請求項3に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項5】
前記浴室乾燥時期推定部は、前記判定基準期間を1年として、
前記浴室乾燥使用率の閾値を前記判定基準期間における前記浴室乾燥使用率の中間値とする、又は前記浴室乾燥使用率の偏差値の閾値を前記判定基準期間における前記浴室乾燥使用率の偏差値の中間値とする請求項4に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項6】
前記浴室乾燥時期推定部は、
すべての季節を含む期間である判定基準期間における前記情報取得期間に取得される前記気候関連情報としての温度関連情報及び降水量関連情報と、前記判定基準期間における前記情報取得期間に取得される前記使用率関連情報とを一のデータ点として、前記判定基準期間において取得された複数の前記データ点を前記温度関連情報と前記降水量関連情報と前記使用率関連情報とを3軸としてマップ化したマップ情報を、前記浴室乾燥時期の開始時点及び終了時点の夫々を推定する閾値の設定に用いる請求項2に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項7】
前記浴室乾燥時期推定部は、前記判定基準期間を1年として、
前記浴室乾燥使用率の閾値を前記判定基準期間における前記浴室乾燥使用率の中間値とする請求項6に記載の浴室乾燥時期推定システム。
【請求項8】
前記浴室乾燥時期推定部にて推定された前記浴室乾燥時期を外部に提供する情報提供部を備える請求項1~7の何れか一項に記載の浴室乾燥時期推定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の浴室乾燥機による浴室内での乾燥対象物を乾燥させる乾燥運転に係る情報をネットワークを介して収集可能なサーバを備えた浴室乾燥システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、浴室の暖房、換気に加え、浴室内に干してある洗濯物等を乾燥する乾燥運転を実行可能な浴室暖房乾燥機が知られている(特許文献1を参照)。
当該特許文献1に開示の技術では、浴室暖房乾燥機のリモコンが、インターネット回線を介して外部の気象サーバから、季節や外気に関する温度・湿度等の情報を取得し、取得した情報に基づいて、洗濯物に最も適した時間帯を稼働時間帯に設定し、乾燥効率を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-35222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
浴室暖房乾燥機にて、使用者が乾燥運転を実行する可能性が高い時期がわかれば、例えば、浴室での乾燥運転を実行した場合に利用頻度が高くなる室内干し用洗剤、カビ防止用洗剤、除湿用機器等を、使用者の需要に合わせて市場に提供する等の用に供することができ、使用者が乾燥運転を実行する際の利便性の向上に寄与することができる。
しかしながら、従来技術にて使用される気温や降水量(湿度)のみにて乾燥運転が実行される可能性が高い時期を推定しようとする場合、例えば、降水量(湿度)が一時的に高くなる状況であっても、使用者の乾燥運転を実行する可能性は必ずしも高くなるとは言えず、適切な推定を行えない状況にあり、新たな技術の開発が望まれていた。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、気候等に係るデータのみでは推定が難しい使用者の浴室乾燥対象物(浴室自身を含む)の乾燥に係る行動変容から浴室乾燥時期に係る情報を推定できる浴室乾燥時期推定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための浴室乾燥時期推定システムは、
複数の浴室乾燥機による浴室内での乾燥対象物を乾燥させる乾燥運転に係る情報をネットワークを介して収集可能なサーバを備えた浴室乾燥時期推定システムであって、その特徴構成は、
複数の前記浴室乾燥機の所定の情報取得期間における乾燥運転の使用率に関する使用率関連情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記使用率関連情報から、現在の時期が前記浴室乾燥機にて前記乾燥運転が実施される可能性が高い浴室乾燥時期であるかを推定する浴室乾燥時期推定部とを備える点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、まずもって、複数の浴室乾燥機からその使用率に関連する使用率関連情報を、ネットワークを介してサーバが取得できるから、一の浴室乾燥機からの使用率に関する情報に比して、多くの使用者の使用率に関する情報に基づいて、より一般性の高い判定につなげることができる。
更に、浴室乾燥時期推定部は、収集した複数の浴室乾燥機の使用率関連情報から、例えば、気温や降水量等の気候関連情報の評価等を通して、一般消費者の行動変容に与える影響度合いを踏まえつつ、現在の時期が、乾燥運転が実施される可能性が高い浴室乾燥時期であるかを推定することが可能となる。
これにより、例えば、現在の時期が浴室乾燥時期にあたると推定した場合には、当該推定結果を、当該推定結果に基づいて、乾燥運転に伴って必要になる室内干し用洗剤、カビ防止用洗剤、除湿用機器等の需要の予測等につなげることができる。
結果、気候等に係るデータのみでは推定が難しい使用者の浴室乾燥対象物の乾燥に係る行動変容から浴室乾燥時期に係る情報を推定できる浴室乾燥時期推定システムを実現できる。
【0008】
浴室乾燥時期推定システムの更なる特徴構成は、
前記情報取得部は、前記使用率関連情報に加え、複数の前記浴室乾燥機が設置される夫々の地域での乾燥に係る気候関連情報を取得し、
前記浴室乾燥時期推定部は、前記情報取得部が取得した前記気候関連情報及び前記使用率関連情報から、現在の時期が前記浴室乾燥時期としての浴室乾燥梅雨時期又は浴室乾燥冬季時期であるかを推定する点にある。
【0009】
発明者らは、乾燥運転が実行される時期は、気候により異なり、使用率と、気候関連情報としての気温や降水量との相関をみると、乾燥運転の使用率が高くなる条件としては、2つあるという知見を得た。
一つ目は、気温が高く降水量が多い梅雨時期である。降水量が多く気温も高いため、乾燥運転がよく使われる。
二つ目は、気温が低い冬季時期である。降水量は低いものの、気温が低いため、梅雨時期と同程度の使用率で乾燥運転が実行される。
ここで、梅雨時期では、特に、湿度が高いことから部屋干しでの臭い、カビなどが発生しやすいため、これらを抑制するための室内干し用洗剤、カビ防止用洗剤、除湿用機器等の需給の判断材料として、当該梅雨時期で乾燥運転が実行される浴室乾燥梅雨時期であるか否かが推定できることが好ましい。
しかしながら、梅雨時期で乾燥運転が実行される浴室乾燥梅雨時期と、冬季時期で乾燥運転が実行される浴室乾燥冬季時期とでは、乾燥運転の使用率がほぼ同程度となっているため、乾燥運転の使用率のみでは、両者の区別がつき難いという課題がある。
上記特徴構成によれば、情報取得部が、使用率関連情報に加え、複数の浴室乾燥機が設置される夫々の地域での乾燥に係る気候関連情報を取得して、浴室乾燥時期推定部が、乾燥運転の使用率に加えて、温度や降水量等の気候関連情報も含めて、浴室乾燥時期を推定するから、現在の時期が、浴室乾燥梅雨時期又は浴室乾燥冬季時期の何れかにあるかを峻別する形で、良好に浴室乾燥時期の推定を行うことができる。
これにより、例えば、当該推定結果を、これらを抑制するための室内干し用洗剤、カビ防止用洗剤、除湿用機器等の需要の判断材料として、良好に用いることができる。
【0010】
浴室乾燥時期推定システムの更なる特徴構成として、
前記使用率関連情報を、前記情報取得期間としての一日のうちで、複数の前記浴室乾燥機のうちで使用された前記浴室乾燥機の台数を意味する浴室乾燥使用率とし、
前記浴室乾燥使用率は、前記情報取得期間としての一日のうちで前記乾燥運転を使用した前記浴室乾燥機の台数を、前記乾燥運転に係る情報を取得可能な前記浴室乾燥機の台数で除算して算出される値とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
乾燥器
9か月前
個人
乾燥装置
4か月前
個人
乾燥装置
4か月前
個人
麺類乾燥室
6か月前
個人
乾燥炭化装置
8か月前
株式会社クレブ
乾燥装置
24日前
株式会社ki-ya
木材乾燥機
3か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
4か月前
株式会社EST電設工業
乾燥装置
4か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
9か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
9か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
9か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
3か月前
株式会社フジタ
乾燥装置
9か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
溶剤回収システム
1か月前
フルタ電機株式会社
乾燥装置
6か月前
株式会社大川原製作所
乾燥機
8日前
日本電気硝子株式会社
ガラス繊維巻回体の製造方法
1か月前
三菱重工業株式会社
蓄熱付き温風乾燥システム
10か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
5か月前
株式会社竹中工務店
バイオマスボイラーシステム
6か月前
栗田工業株式会社
含液物の乾燥方法及び装置
5か月前
個人
乾燥方法
6か月前
株式会社大気社
乾燥装置および乾燥方法
4か月前
株式会社ネオナイト
バイオマス乾燥装置
1か月前
グンゼ株式会社
水切り装置
3か月前
日本碍子株式会社
乾燥装置
8日前
日本碍子株式会社
乾燥装置
8日前
富士機械工業株式会社
乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法
10か月前
リンナイ株式会社
浴室暖房乾燥装置
8か月前
株式会社SCREENホールディングス
減圧乾燥装置
6か月前
株式会社SCREENホールディングス
減圧乾燥装置
5か月前
フロイント産業株式会社
粉粒体乾燥装置及び粉粒体乾燥方法
6か月前
個人
薪生産用木材乾燥装置
3か月前
株式会社SCREENホールディングス
減圧乾燥装置
1か月前
続きを見る