TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023141362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022047649
出願日2022-03-23
発明の名称蓄熱付き温風乾燥システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人
主分類F26B 21/00 20060101AFI20230928BHJP(乾燥)
要約【課題】蓄熱損失を減らして有効利用される熱量を増やすことができ、被乾燥物を効率的に乾燥させることができる、装置および方法を提供する。
【解決手段】被加熱ガスと水分量が被加熱ガスよりも高い熱源ガスとの間で熱交換を行って被加熱ガスを暖め、蓄熱運転時に、熱交換の行われた被加熱ガスを蓄熱材に接触させ、蓄熱材に接触させたガスを系外に抜き出し、放熱運転時に、熱交換の行われていない被加熱ガスを蓄熱材に接触させ、蓄熱材に接触させたガスを被乾燥物を収容した乾燥室に供給し、乾燥室から排出されたガスの全部若しくは一部を熱交換の行われていない被加熱ガスに混ぜる、ことを含む、被乾燥物を乾燥させる方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蓄熱材を収容してなる反応器、
被乾燥物を収容できる乾燥室、
被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第1供給ライン、
熱源ガスを反応器に流入させるように構成された第3供給ライン、
反応器から系外にガスを流出させるように構成された第1排出ライン、
反応器から乾燥室にガスを移送するように構成された第1移送ライン、
乾燥室から系外にガスを流出させるように構成された第2排出ライン、
乾燥室から排出されるガスを移送し、反応器に流入するガスに混ぜるように構成された第1戻りライン、および
蓄熱運転時に、第3供給ラインおよび第1排出ラインを開き、第1供給ラインおよび第1移送ラインを閉じるように、且つ
放熱運転時に、第3供給ラインを閉じ、第1供給ライン、第1移送ラインおよび第1戻りラインを開くように構成された、バルブシステムを
を具有する、
乾燥装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
蓄熱材を収容してなる反応器、
被乾燥物を収容できる乾燥室、
被加熱ガスと熱源ガスとの間で熱交換を行うように構成された熱交換器、
熱交換の行われていない被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第1供給ライン、
熱交換の行われた被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第2供給ライン、
反応器から系外にガスを流出させるように構成された第1排出ライン、
反応器から乾燥室にガスを移送するように構成された第1移送ライン、
乾燥室から系外にガスを流出させるように構成された第2排出ライン、
乾燥室から排出されるガスを移送し、反応器に流入するガスに混ぜるように構成された第1戻りライン、および
蓄熱運転時に、第2供給ラインおよび第1排出ラインを開き、第1供給ラインおよび第1移送ラインを閉じるように、且つ
放熱運転時に、第2供給ラインを閉じ、第1供給ライン、第1移送ライン及び第1戻りラインを開くように構成された、バルブシステム
を具有する、
乾燥装置。
【請求項3】
蓄熱材を収容してなる反応器、
被乾燥物を収容できる乾燥室、
被加熱ガスと水分量が被加熱ガスよりも高い熱源ガスとの間で熱交換を行うように構成された熱交換器、
熱交換の行われていない被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第1供給ライン、
熱交換の行われた被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第2供給ライン、
熱交換の行われた熱源ガスを反応器に流入させるように構成された第3供給ライン、
反応器から系外にガスを流出させるように構成された第1排出ライン、
反応器から乾燥室にガスを移送するように構成された第1移送ライン、
乾燥室から系外にガスを流出させるように構成された第2排出ライン、
乾燥室から排出されたガスを移送し、反応器に流入するガスに混ぜるように構成された第1戻りライン、および
蓄熱運転時に、第2供給ラインおよび第1排出ラインを開き、第1供給ライン、第1移送ラインおよび第3供給ラインを閉じるように、且つ
放熱運転時に、第2供給ラインを閉じ、第1供給ライン、第3供給ライン、第1移送ライン及び第1戻りラインを開くように構成された、バルブシステム
を具備する、
乾燥装置。
【請求項4】
熱交換の行われた被加熱ガスを乾燥室に流入させるように構成された第2移送ラインをさらに具備する、請求項2または3に記載の乾燥装置。
【請求項5】
被加熱ガスと水分量が被加熱ガスよりも高い熱源ガスとの間で熱交換を行って被加熱ガスを暖め、
蓄熱運転時に、熱交換の行われた被加熱ガスを蓄熱材に接触させ、蓄熱材に接触させたガスを系外に抜き出し、
放熱運転時に、熱交換の行われていない被加熱ガスを蓄熱材に接触させ、蓄熱材に接触させたガスを被乾燥物の収容された乾燥室に供給し、乾燥室から排出されたガスの全部若しくは一部を熱交換の行われていない被加熱ガスに混ぜる、
ことを含む、
被乾燥物を乾燥させる方法。
【請求項6】
熱交換の行われた被加熱ガスを被乾燥物の収容された乾燥室に供給する、ことをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
放熱運転時に、蓄熱材に接触させたガスが被乾燥物を収容した乾燥室の要求物性を満たさない間、蓄熱材に接触させたガスを系外に抜き出す、ことをさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
放熱運転時に、蓄熱材に接触させたガスが被乾燥物を収容した乾燥室の要求物性を満たさない間、蓄熱材に接触させたガスを、蓄熱材に再び接触させる、ことをさらに含む、請求項5または6に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄熱付き温風乾燥システムに関する。より詳細に、本発明は、蓄熱損失を減らして有効利用される熱量を増やすことができ、被乾燥物を効率的に乾燥させることができる、装置および方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
化学蓄熱装置は、間接熱交換方式と直接熱交換方式とに大別される。
間接熱交換方式の化学蓄熱装置は、反応材が充填された反応器と、水などの作動流体を貯蔵する蒸発/凝縮器とからなり、反応器内に熱交換器が設けられていて熱媒体との間で熱交換が行われる。作動流体は圧力差を推進力として、反応器と蒸発/凝縮器との間を移動する。
直接熱交換方式の化学蓄熱装置は、反応材が充填された反応器のみからなり、反応器内に熱媒体を通して反応材との間で直接に熱交換が行われる。
直接熱交換方式の化学蓄熱装置は、間接熱交換方式の化学蓄熱装置に比べて、放熱操作時に取り出せる温度が低いが、蓄熱量および熱効率が高く、設備コストが低い。直接熱交換方式の化学蓄熱装置において、大気を熱媒体に利用することは、運転コストのさらなる低下に繋がる。しかし、大気は、季節、気候などによって温度、湿度が変化する。装置の安定的な運転のために、大気の温度および湿度を所望の値に調節することが必要である。
【0003】
エネルギーの有効利用および運転コスト低減の観点から化学蓄熱装置の種々の利用法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1は、化学蓄熱材の水和発熱反応により反応生成物を生成する放熱過程、および前記反応生成物の脱水吸熱反応によって前記化学蓄熱材と水蒸気とを生成する蓄熱過程を有するケミカルヒートポンプを備える燃焼設備において、水素原子を含む燃料を燃焼するバーナが設けられた炉と、前記バーナの燃焼により生じた前記炉の内部の排ガスを排気する排気ラインと、前記化学蓄熱材が収容された反応容器と、前記排気ラインから分岐し前記反応容器の前記化学蓄熱材を貫通するように配置され弁が介設された第1取出ラインと、前記排気ラインから分岐して前記排ガスを前記反応容器に導入可能に配置され弁が介設された第2取出ラインとを備え、前記第2取出ラインの弁を開弁し、前記第2取出ラインに流入した前記炉の排ガスに含まれる水蒸気と前記化学蓄熱材との水和反応により反応生成物と熱を生成させて前記熱を放熱し、前記第1取出ラインの弁を開弁し、前記第1取出ラインに流入した前記炉の排ガスの熱を前記化学蓄熱材の反応生成物に吸熱させて前記化学蓄熱材を生成するように蓄熱することを特徴とする燃焼設備を開示している。
【0005】
特許文献2は、硫化ナトリウムの水和・脱水反応を利用した化学蓄熱で物質の脱水ないし乾燥を行う乾燥法において、水和に要する水分の少なくとも一部に該物質中の含有水分を宛てることを特徴とする化学蓄熱による乾燥法を開示している。
【0006】
特許文献3は、加熱により水蒸気を放出しながら蓄熱するとともに吸湿により放熱する蓄熱材と、洗濯槽に供給する温風を生成するとともに、前記蓄熱材に蓄熱させる熱を生じさせる電気ヒータとを備え、乾燥運転時、予め蓄熱された前記蓄熱材の放熱により生じた熱、及び、前記電気ヒータで生じた熱の双方の熱によって生じた温風を前記洗濯槽に送風することで洗濯物を乾燥することを特徴とする洗濯乾燥機を開示している。この洗濯乾燥機は、乾燥運転時に洗濯槽からの高湿空気を前記蓄熱材に接触させることで前記放熱を行い、蓄熱材との接触により除湿されるとともに放熱により昇温して生成した温風を前記洗濯槽に供給する循環風路を備えるようである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-108697号公報
特開昭63-6794号公報
特開2021-180813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、大気の温度および湿度に関わらず、蓄熱損失を減らして有効利用される熱量を増やすことができ、被乾燥物を効率的に乾燥させることができる、装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく検討した結果、以下のような態様を包含する本発明を完成するに至った。
【0010】
〔1〕 蓄熱材を収容してなる反応器、
被乾燥物を収容できる乾燥室、
被加熱ガスを反応器に流入させるように構成された第1供給ライン、
熱源ガスを反応器に流入させるように構成された第3供給ライン、
反応器から系外にガスを流出させるように構成された第1排出ライン、
反応器から乾燥室にガスを移送するように構成された第1移送ライン、
乾燥室から系外にガスを流出させるように構成された第2排出ライン、
乾燥室から排出されるガスを移送し、反応器に流入するガスに混ぜるように構成された第1戻りライン、および
蓄熱運転時に、第3供給ラインおよび第1排出ラインを開き、第1供給ラインおよび第1移送ラインを閉じるように、且つ
放熱運転時に、第3供給ラインを閉じ、第1供給ライン、第1移送ラインおよび第1戻りラインを開くように構成された、バルブシステムを
を具有する、
乾燥装置。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
乾燥器
7か月前
個人
乾燥装置
1か月前
個人
乾燥装置
1か月前
個人
乾燥装置
9か月前
個人
麺類乾燥室
3か月前
個人
乾燥炭化装置
6か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
10か月前
株式会社ki-ya
木材乾燥機
28日前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
2か月前
三菱化工機株式会社
乾燥装置
8か月前
三菱化工機株式会社
乾燥装置
8か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
7か月前
株式会社木原製作所
乾燥測定装置
8か月前
株式会社EST電設工業
乾燥装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
7か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
7か月前
株式会社フジタ
乾燥装置
7か月前
株式会社フジタ
乾燥装置
7か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
16日前
フルタ電機株式会社
乾燥装置
3か月前
株式会社タクボ精機製作所
ロータリ乾燥炉
10か月前
三菱重工業株式会社
蓄熱付き温風乾燥システム
7か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
7か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
2か月前
株式会社竹中工務店
バイオマスボイラーシステム
4か月前
個人
乾燥方法
3か月前
栗田工業株式会社
含液物の乾燥方法及び装置
3か月前
株式会社大気社
乾燥装置および乾燥方法
2か月前
西光エンジニアリング株式会社
マイクロ波乾燥機
8か月前
富士機械工業株式会社
乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法
7か月前
グンゼ株式会社
水切り装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
浴室乾燥時期推定システム
8か月前
株式会社SCREENホールディングス
減圧乾燥装置
2か月前
株式会社山本製作所
穀物乾燥装置
9か月前
株式会社山本製作所
穀物乾燥装置
9か月前
アルテミラ製缶株式会社
カップ乾燥装置
5か月前
続きを見る