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公開番号2024046565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022164332
出願日2022-09-22
発明の名称乾燥装置
出願人個人
代理人
主分類F26B 23/00 20060101AFI20240327BHJP(乾燥)
要約【課題】昨今の情勢では、地球温暖化防止による脱炭素が主流になってきており、乾燥機をカーボンニュートラルに対応する。
【解決手段】 円筒状の乾燥槽と該乾燥槽から排出される廃蒸気を脱臭する高温ヒーター脱臭炉とを有し、前記乾燥槽が前記高温ヒーター脱臭炉に隣接して隙間をあけて配置され、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉の外側に、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉のそれぞれを別々に覆う加熱空間を形成するジャケットが設置され、
該高温ヒーター脱臭炉の壁に上から片持ちにしたセラミックスのラジアントチューブを用いて伝熱面も熱源としており、
乾燥速度を向上させ、第二熱風循環送風機を高温ヒーター脱臭炉の上部に設置し、前記高温ヒーター脱臭炉の加熱空間を形成するジャケットから取り込んだ熱風を前記ジャケットと、かつ一部を前記ラジアントチューブ内に導入することを特徴とする乾燥装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状の乾燥槽と該乾燥槽から排出される廃蒸気を脱臭する高温ヒーター脱臭炉とを有し、前記乾燥槽が前記高温ヒーター脱臭炉に隣接して隙間をあけて配置され、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉の外側に、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉のそれぞれを別々に覆う加熱空間を形成するジャケットが設置され、前記乾燥槽から排出される廃蒸気を前記高温ヒーター脱臭炉内に上部から導入し、前記高温ヒーター脱臭炉の下部から排出される高温多湿ガスを前記ジャケット内にそれぞれ導入する乾燥装置であって、
前記高温ヒーター脱臭炉は、ヒーターで高温にして臭気を熱して脱臭するものであり、該高温ヒーター脱臭炉の壁に上から片持ちにしたセラミックスのラジアントチューブを用いて伝熱面も熱源としており、
前記乾燥槽に入れる被乾燥物の充填高さより上であって、かつ前記高温ヒーター脱臭炉ジャケットの外周面に配置した第一熱風循環送風機によって、前記高温ヒーター脱臭炉ジャケット内の熱風を第一熱風循環送風機と乾燥槽の下部と乾燥槽のジャケットを接続する導入ラインとを通じて、前記乾燥槽下部から前記乾燥槽内及び/又は乾燥槽ジャケット内に導入し、乾燥速度を向上させ、第二熱風循環送風機を高温ヒーター脱臭炉の上部に設置し、前記高温ヒーター脱臭炉の加熱空間を形成するジャケットから取り込んだ熱風を前記ジャケットと、かつ一部を前記ラジアントチューブ内に導入することを特徴とする乾燥装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
円筒状の乾燥槽と該乾燥槽から排出される廃蒸気を脱臭する高温ヒーター脱臭炉とを有し、前記乾燥槽が前記高温ヒーター脱臭炉に隣接して隙間をあけて配置され、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉の外側に、前記高温ヒーター脱臭炉のみを覆う加熱空間を形成するジャケットが設置され、前記乾燥槽から排出される廃蒸気を前記高温ヒーター脱臭炉内に上部から導入し、前記高温ヒーター脱臭炉の下部から排出される高温多湿ガスを前記ジャケット内に導入する乾燥装置であって、
前記高温ヒーター脱臭炉は、ヒーターで高温にして臭気を熱して脱臭するものであり、該高温ヒーター脱臭炉の壁に上から片持ちにしたセラミックスのラジアントチューブを用いており、
前記乾燥槽に入れる被乾燥物の充填高さより上であって、かつ前記ジャケットの外周面に配置した第一熱風循環送風機によって、前記ジャケット内の熱風を第一熱風循環送風機と乾燥槽の下部を接続する導入ラインを通じて、前記乾燥槽下部から前記乾燥槽内に導入し乾燥速度を向上させ、第二熱風循環送風機を高温ヒーター脱臭炉の上部に設置し、前記高温ヒーター脱臭炉の加熱空間を形成するジャケットから取り込んだ熱風を前記ジャケットと、かつ一部を前記ラジアントチューブ内に導入することを特徴とする乾燥装置。
【請求項3】
前記第二熱風循環送風機の吐出側の吐出バルブ以外の二股のラインには、どちらか一方か、両方に流量調整バルブをつけることを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記高温ヒーター脱臭炉の第二熱風循環送風機には吐出バルブを設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工場スラッジ、脱水ケーキ、汚泥、汚水、浸出水、メッキ廃液、重金属廃液、スラリー、食品廃棄物などの廃棄物を乾燥(または、炭化)する装置に関するものであって、さらに詳しくは、より熱効率を高める機能を備えた装置である。さらに、カーボンニュートラル(脱炭素)に対応し電気式にした。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
円筒状の乾燥槽と該乾燥槽から排出される廃蒸気を脱臭する高温酸化脱臭炉とを有する乾燥装置において、前記乾燥槽が前記高温酸化脱臭炉に隣接して配置され、前記乾燥槽と前記高温酸化脱臭炉の外側に、前記乾燥槽と前記高温酸化脱臭炉の両方を覆う加熱空間を形成するジャケットが設置され、前記乾燥槽から排出される廃蒸気を前記高温酸化脱臭炉内に上部から導入し、前記高温酸化脱臭炉の下部から排出される高温多湿ガスを前記ジャケット内に導入することを特徴とする乾燥装置がある。(特許文献1から3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5751733号公報
特許第6065313号公報
特許第6679193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今の情勢では、地球温暖化防止による脱炭素が主流になってきており、乾燥機をカーボンニュートラルに対応する。
【課題を解決するめの手段】
【0005】
本発明の乾燥装置は、円筒状の乾燥槽と該乾燥槽から排出される廃蒸気を脱臭する高温ヒーター脱臭炉とを有し、前記乾燥槽が前記高温ヒーター脱臭炉に隣接して隙間をあけて配置され、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉の外側に、前記乾燥槽と前記高温ヒーター脱臭炉のそれぞれを別々に覆う加熱空間を形成するジャケットが設置され、前記乾燥槽から排出される廃蒸気を前記高温ヒーター脱臭炉内に上部から導入し、前記高温ヒーター脱臭炉の下部から排出される高温多湿ガスを前記ジャケット内にそれぞれ導入する乾燥装置であって、
前記高温ヒーター脱臭炉は、ヒーターで高温にして臭気を熱して脱臭するものであり、該高温ヒーター脱臭炉の壁に上から片持ちにしたセラミックスのラジアントチューブを用いて伝熱面も熱源としており、
前記乾燥槽に入れる被乾燥物の充填高さより上であって、かつ前記高温ヒーター脱臭炉ジャケットの外周面に配置した第一熱風循環送風機によって、前記高温ヒーター脱臭炉ジャケット内の熱風を第一熱風循環送風機と乾燥槽の下部と乾燥槽のジャケットを接続する導入ラインとを通じて、前記乾燥槽下部から前記乾燥槽内及び/又は乾燥槽ジャケット内に導入し、乾燥速度を向上させ、第二熱風循環送風機を高温ヒーター脱臭炉の上部に設置し、前記高温ヒーター脱臭炉の加熱空間を形成するジャケットから取り込んだ熱風を前記ジャケットと、かつ一部を前記ラジアントチューブ内に導入することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の乾燥装置によれば、熱に耐えるセラミックスのラジアントチューブを脱臭炉の壁(伝熱面)とする為、この壁が組織変態を起こさなくなる。
本発明の乾燥装置によれば、熱効率の面では、高温ヒーター脱臭炉の炉壁を伝熱面として用いることで、炉壁から放出される熱を使い、乾燥槽と高温ヒーター脱臭炉を覆ったジャケット内を加熱して、熱効率を向上させ、乾燥、炭化速度を早めることが出来るため省エネになる。
本発明の乾燥装置によれば、第一熱風循環送風機にて前記ジャケット内の熱風を、前記乾燥槽下部から該乾燥槽内に導入し乾燥速度を向上させられる。希釈送風機で、空気を前記ジャケット内に導入し、前記ジャケット内の熱風を希釈出来るようにし、一部の過温度上昇を抑えられる。
本発明の乾燥装置によれば、乾燥槽に入れる被乾燥物の充填高さより上に配置した第一熱風循環送風機によって、ジャケット内の熱風を、乾燥槽下部から該乾燥槽内に導入することによって、乾燥速度を向上させることができると共に、乾燥槽から第一熱風循環送風機への被乾燥物の逆流を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の乾燥装置の概略図であり、(a)が水平断面図であり、(b)が垂直断面図である。
乾燥槽の外側のジャケットをはずした場合の概略図であり、(a)が水平断面図であり、(b)が垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の乾燥装置について、実施例に基づいて具体的に説明する。単にバーナーをヒーターに置き換えただけでは、乾燥が良好に行えないために以下を採用した。なお、以下の実施例は、本発明の乾燥装置の一実施態様を示すものであって、本発明の乾燥装置の構成は、これに限られるものではない。
【0009】
図1は、本発明の乾燥装置の一実施態様を示す概略図であり、(a)が水平断面図であり、(b)が垂直断面図である。
【0010】
本発明の乾燥装置(100)は、高温ヒーター脱臭炉(103)の壁であるラジアントチューブの伝熱面(120A)に高温に耐えるセラミックスのラジアントチューブ(120)を使用するものである。円筒状の乾燥槽(105)と該乾燥槽(105)から排出される廃蒸気(131)を脱臭する高温ヒーター脱臭炉(103)とを有しており、乾燥槽(105)が高温ヒーター脱臭炉(103)に隣接して隙間を有し設置される。駆動モーター(111)によって、回転軸(107)を中心に回転する回転巻上羽根(108)を有する乾燥槽(105)と高温ヒーター脱臭炉(103)のそれぞれに外側に加熱空間を形成するジャケット(106)が設置されている。これにより高温ヒーター脱臭炉(103)の壁にセラミックスのラジアントチューブ(120)を使ったラジアントチューブの伝熱面(120A)として使用が可能となり、ジャケット(106)内に効率よく熱を与える。このジャケット(106)で乾燥槽(105)の壁を伝熱面(104B)として熱を与え、被乾燥物を上記回転巻上羽根(108)で遠心力をつけてこの伝熱面(104B)にぶつけて乾燥する。さらに、乾燥槽(105)から排出される廃蒸気(131)を高温ヒーター脱臭炉(103)内に導入する配管(115)が乾燥槽(105)の天井部と高温ヒーター脱臭炉(103)の上部との間に配備され、高温ヒーター脱臭炉(103)の下部から排出される高温多湿ガスを乾燥槽(105)のある前記ジャケット(106)の加熱空間に導入する為、ラジアントチューブの伝熱面(120A)と二重に熱を加えることで高効率であり、ラジアントチューブの伝熱面(120A)にセラミックスのラジアントチューブ(120)を使用することで高温にも耐える。高温になると乾燥槽が組織変態を起こす懸念があるため乾燥槽(105)にセンサーをつけて、ある温度をこえたらヒーターを止める。
(【0011】以降は省略されています)

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