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公開番号2024055708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022171005
出願日2022-10-06
発明の名称木材乾燥機
出願人株式会社ki-ya
代理人
主分類F26B 9/06 20060101AFI20240411BHJP(乾燥)
要約【課題】木材を比較的短時間で十分に乾燥させることができる木材乾燥機を提供する。
【解決手段】木材乾燥機1は、乾燥室11と、乾燥室11内に配置され木材Wが鉛直上方に載置される台車12と、乾燥室11内における台車12の鉛直下方に配置されたヒートパイプ171と、乾燥室11内における台車12の鉛直下方においてヒートパイプ171を覆うように敷設されヒートパイプ171により加熱されることにより赤外線を放射する鉱石と、台車12に木材Wが載置された状態で、乾燥室11内における木材Wの鉛直上方に配置され木材Wから発生した水分を含み乾燥室11の鉛直上側へ移動した気体と熱交換することにより気体に含まれる水分を回収する水分回収部14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥室と、
前記乾燥室内に配置され乾燥させる対象となる木材が鉛直上方に載置される載置台と、
前記乾燥室内における前記載置台の鉛直下方に配置された熱源と、
前記乾燥室内における前記載置台の鉛直下方において前記熱源を覆うように敷設され前記熱源により加熱されることにより赤外線を放射する鉱石と、
前記載置台に前記木材が載置された状態で、前記乾燥室内における前記木材の鉛直上方に配置され前記木材から放出された水分を奪って前記乾燥室の鉛直上側へ移動した気体と熱交換することにより前記気体に含まれる水分を回収する水分回収部と、を備える、
木材乾燥機。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記水分回収部は、
金属から板状に形成され、鉛直方向と直交する水平面に対して傾斜して配置されるとともに、前記気体と熱交換することにより鉛直下方側の面で前記気体に含まれる水分を付着させる水分回収パネルと、
樋状であり、前記水分回収パネルにおける鉛直下方側に配置された端部の鉛直下方側に配置され、前記水分回収パネルの鉛直下側の面に付着し前記鉛直下側の面を伝って流れてくる水を受ける水受け部と、を有する、
請求項1に記載の木材乾燥機。
【請求項3】
前記水受け部は、長尺の樋状であり、鉛直方向と直交する水平面に対して傾斜した部分を有し、前記傾斜した部分における鉛直下側に配置される端部において、前記水受け部で受けた水を回収する回収タンク内に連通している、
請求項2に記載の木材乾燥機。
【請求項4】
前記乾燥室内に配設され、前記回収タンクに貯留した水を前記乾燥室内へ供給する水分供給部を更に備える、
請求項3に記載の木材乾燥機。
【請求項5】
前記乾燥室内における前記載置台の鉛直下方において前記熱源の鉛直上方を覆うように配置され、前記鉱石を保持する鉱石保持部を更に備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の木材乾燥機。
【請求項6】
前記鉱石は、天照石、医王石、抗火石、ブラックシリカのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1から4のいずれか1項に記載の木材乾燥機。
【請求項7】
前記熱源の温度は、35℃以上且つ40℃以下で維持される、
請求項4に記載の木材乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木材乾燥機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
所定の間隔を開けて配置された2枚の木板と2枚の木板の間に充填された天然鉱石を有する蓄熱パネルを前後、左右、上下に配置してなる低温乾燥室が提案されている(例えば特許文献1参照)。この低温乾燥室では、室内にストーブを配置して室内の温度が30℃乃至50℃で維持する。また、この低温乾燥室は、その吸気口と排気ファンとが設けられており、吸気口から外気を室内へ導入しつつ排気ファンにより内気を排出することで、室内の水分を室外に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4712120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載された低温乾燥室の場合、室内で発生した水分の室外への排出効率が比較的低いため、その分、室内に投入された木材等を十分に乾燥させるまでに長時間を要する虞がある。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、木材を比較的短時間で十分に乾燥させることができる木材乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る木材乾燥機は、
乾燥室と、
前記乾燥室内に配置され乾燥させる対象となる木材が鉛直上方に載置される載置台と、
前記乾燥室内における前記載置台の鉛直下方に配置された熱源と、
前記乾燥室内における前記載置台の鉛直下方において前記熱源を覆うように敷設され前記熱源により加熱されることにより赤外線を放射する鉱石と、
前記載置台に前記木材が載置された状態で、前記乾燥室内における前記木材の鉛直上方に配置され前記木材から放出された水分を奪って前記乾燥室の鉛直上側へ移動した気体と熱交換することにより前記気体に含まれる水分を回収する水分回収部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、熱源を覆うように敷設された鉱石が、熱源により加熱されることにより赤外線を放射し、放射された赤外線が、載置台に載置された木材に吸収され、木材の細胞の内腔に存在する水分の木材の外側への移動が促進される。また、乾燥室内において、熱源により加熱された気体が、木材の外側へ移動した水分を奪いながら上昇した後、水分回収部と熱交換することにより冷却され且つ水分を奪われる。その後、冷却された気体が、鉛直下方に向かって下降した後、熱源により加熱されると再び木材の外側へ移動した水分を奪いながら上昇する。これにより、鉱石から放射された赤外線により木材の細胞の内腔に存在する水分の木材の外側への移動を促進させつつ、乾燥室内で発生する気体の対流を利用して木材の外側へ移動した水分を効率的に回収することができる。従って、木材を比較的短時間で十分に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る木材乾燥機の断面図である。
実施の形態に係る木材乾燥機の断面図である。
(A)は実施の形態に係る木材乾燥機の一部を示す断面図であり、(B)実施の形態に係るヒータユニットの概略構成図である。
実施の形態に係る木材乾燥機の一部を示す断面図である。
実施の形態に係る木材乾燥機の断面図である。
変形例に係る木材乾燥機の断面図である。
変形例に係る木材乾燥機の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る木材乾燥機について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る木材乾燥機は、乾燥室と、乾燥室内に配置され乾燥させる対象となる木材が鉛直上方に載置される載置台と、乾燥室内における載置台の鉛直下方に配置された熱源と、乾燥室内における載置台の鉛直下方において熱源を覆うように敷設され熱源により加熱されることにより赤外線を放射する鉱石と、載置台に木材が載置された状態で、乾燥室内における木材の鉛直上方に配置され木材の細胞の内腔から木材の外側へ移動した水分を含み乾燥室の鉛直上側へ移動した気体と熱交換することにより気体に含まれる水分を回収する水分回収部と、を備える。
【0010】
例えば図1および図2に示すように、本実施の形態に係る木材乾燥機1は、建屋6の中に配置される。建屋6は、地面Gにおける木材乾燥機1が配置される平面視矩形状の矩形領域の対向する2辺に沿って立設された複数の柱61と、柱61の長手方向と交差する方向に延在し複数の柱61に固定された複数の梁62と、複数の柱61の上端部において前述の矩形領域を跨ぐように配置された複数の梁64と、を有する。また、建屋6は、複数の梁64の鉛直上側に固定され複数の梁64と直交する方向へ延在する複数の梁63と、複数の梁63により支持される屋根板65と、樋66と、を備える。屋根板65は、平面視矩形板状であり、前述の矩形領域の2辺のいずれか一方から他方に向かうほど地面Gに近づくように傾斜した姿勢で複数の梁63に固定されており、樋66は、屋根板65の前述の他方の辺側の端縁の鉛直下方に配置されている。柱61、梁62、63、64は、例えば断面円形の棒状の木材からなる。屋根板65、樋66は、例えば亜鉛メッキ鋼板を折り曲げ加工することにより形成されている。また、建屋6内の前述の矩形領域の内側には、木材乾燥機1を支持する基礎7が設けられている。基礎7は、例えばコンクリートから形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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