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公開番号2024081193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194630
出願日2022-12-06
発明の名称バイオマス乾燥装置
出願人株式会社ネオナイト
代理人個人,個人,個人
主分類F26B 21/02 20060101AFI20240611BHJP(乾燥)
要約【課題】大量の木質チップを順次効率よく乾燥できるバイオマス乾燥装置を提供する。
【解決手段】バイオマス乾燥装置は、外部から木質チップAが供給される投入用コンテナ部11と、木質チップAを乾燥させる乾燥用コンテナ部12と、投入用コンテナ部11に供給された木質チップAを乾燥用コンテナ部12へ搬送するチップ搬送装置4cと、を備える。乾燥用コンテナ部12は、チップ搬送装置4cによる木質チップAの搬送方向Hに抗して熱風を吹き付ける空冷熱交換器4bを有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外部から原料バイオマスが供給される供給部と、
原料バイオマスを乾燥させる乾燥部と、
前記供給部に供給された原料バイオマスを前記乾燥部へ搬送する搬送器と、を備え、
前記乾燥部は、前記搬送器による原料バイオマスの搬送方向に抗して温風を吹き付ける加熱器を有している、
ことを特徴とするバイオマス乾燥装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記供給部と前記乾燥部との間に設けられ、前記供給部へ供給された原料バイオマスを通過させて前記乾燥部へ搬送する搬送部を備え、
前記搬送部は、前記供給部よりも前記搬送方向に直交する方向の断面積が小さく形成され、
前記加熱器は、前記乾燥部から前記搬送部を介して前記供給部へ温風を供給する、
ことを特徴とする請求項1記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項3】
前記供給部には、原料バイオマスから発生した水分を含んだ空気を排出するための排出部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項4】
前記加熱器は、外気を吸入する吸入ファンと、この吸入ファンにて吸入した外気を加熱して温風とする熱交換器と、を有し、
前記熱交換器は、前記搬送器にて前記乾燥部へ搬送される原料バイオマスに温風を供給する、
ことを特徴とする請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項5】
前記加熱器は、外部から供給される熱で温風を生じさせる、
ことを特徴とする請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項6】
前記供給部および前記乾燥部は、それぞれがボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされている、
ことを特徴とする請求項1記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項7】
前記供給部は、ボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされ、
前記乾燥部は、前記搬送部とともにボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされている、
ことを特徴とする請求項2記載のバイオマス乾燥装置。
【請求項8】
原料バイオマスは、チップ状の木片である、
ことを特徴とする請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆる木材をチップ状にした原料バイオマスを乾燥させるバイオマス乾燥装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という。)の推進に向けた取り組みが国際規模で行われている。具体的に、SDGsの目標としては、「目標7:エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」や、「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」、「目標11:住み続けられるまちづくりを」、「目標12:作る責任、使う責任」、「目標13:気候変動に具体的な対策を」、「目標15:陸の豊かさも守ろう」等があり、これら目標の解決を目指した技術開発が望まれている。
【0003】
これら目標の解決に貢献できる技術として、二酸化炭素の増減に影響を与えないカーボンニュートラルという発想の観点から、近年、木屑やチップ状の木材等を原料としたバイオマス発電の活用が期待されている。しかしながら、原料となる木材は、海外産に比べ含有水分量が多い傾向にあるため、前処理として含有水分量を低下させる技術が求められている。そして、この種の木材を乾燥させる技術として、特許文献1に記載の構成が知られている。具体的に、この特許文献1には「木質バイオマス燃料を乾燥させるように構成された木質バイオマス燃料の乾燥装置であって、排ガスを導入可能な排ガス導入空間を内部に画定する本体部であって、表面パネルと、前記表面パネルと前記排ガス導入空間を介して対面する裏面パネルと、前記排ガス導入空間の周囲を囲むように、前記表面パネルと前記裏面パネルとの間に配置される外周パネルと、を含む本体部を備える。」木質バイオマス燃料の乾燥装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7089617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の木質バイオマス燃料の乾燥装置では、燃料を燃焼させて生成される排ガスを用いて木質バイオマス燃料を乾燥させる構成としている。要するに、燃料を燃焼させて生成される排ガス中には、粉塵や水分が含まれている場合が多い。このため、特許文献1に記載の木質バイオマス燃料の乾燥装置は、木質バイオマス燃料が貯留される木質バイオマス燃料貯留ヤードの底部に設置され、排ガス導入空間へ導入する排ガスの熱を非接触の熱交換にて、木質バイオマス燃料貯留ヤードに貯留された木質バイオマス燃料へ伝達して乾燥させている。よって、特許文献1に記載の木質バイオマス燃料の乾燥装置では、木質バイオマス燃料貯留ヤードに貯留されている大量の木質バイオマス燃料全体を効率良く乾燥させることが容易でないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、外部から原料バイオマスが供給される供給部と、原料バイオマスを乾燥させる乾燥部と、前記供給部に供給された原料バイオマスを前記乾燥部へ搬送する搬送器と、を備え、前記乾燥部は、前記搬送器による原料バイオマスの搬送方向に抗して温風を吹き付ける加熱器を有している、ことを特徴とするバイオマス乾燥装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のバイオマス乾燥装置において、前記供給部と前記乾燥部との間に設けられ、前記供給部へ供給された原料バイオマスを通過させて前記乾燥部へ搬送する搬送部を備え、前記搬送部は、前記供給部よりも前記搬送方向に直交する方向の断面積が小さく形成され、前記加熱器は、前記乾燥部から前記搬送部を介して前記供給部へ温風を供給する、ことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置において、前記供給部には、原料バイオマスから発生した水分を含んだ空気を排出するための排出部が設けられている、ことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置において、前記加熱器は、外気を吸入する吸入ファンと、この吸入ファンにて吸入した外気を加熱して温風とする熱交換器と、を有し、前記熱交換器は、前記搬送器にて前記乾燥部へ搬送される原料バイオマスに温風を供給する、ことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置において、前記加熱器は、外部から供給される熱で温風を生じさせる、ことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1記載のバイオマス乾燥装置において、前記供給部および前記乾燥部は、それぞれがボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされている、ことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項2記載のバイオマス乾燥装置において、前記供給部は、ボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされ、前記乾燥部は、前記搬送部とともにボックス状に形成され、移動可能な組み立て式とされている、ことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1または2記載のバイオマス乾燥装置において、原料バイオマスは、チップ状の木片である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、搬送器による原料バイオマスの搬送方向に抗して温風を吹き付けて原料バイオマスを乾燥させる構成としている。このため、供給部に供給されている大量の原料バイオマスを順次効率良く乾燥できる。
請求項2の発明によれば、供給部よりも搬送方向に直交する方向の断面積が小さく形成された搬送部を通過させて原料バイオマスを供給部から乾燥部へ搬送する構成としている。このため、供給部へ供給した大量の原料バイオマスの搬送器による搬送量を搬送部にて所定量に抑制しながら搬送できるから、大量の原料バイオマスを順次効率よく乾燥できる。
請求項3の発明によれば、供給部へ供給した大量の原料バイオマスを乾燥部へ搬送して乾燥させる前段階で、この原料バイオマスから発生した水分を含んだ空気を排出部から排出できるため、この原料バイオマスの乾燥効率を向上できる。
請求項4の発明によれば、吸入ファンにて吸入し熱交換器にて加熱した温風を、搬送器にて乾燥部へ搬送される原料バイオマスに供給する構成としているため、原料バイオマスを効率良く乾燥させるために必要な構成を簡略な構成で実現できる。
請求項5の発明によれば、外部から供給される熱で温風を生じさせる加熱器を用いているため、この加熱器を発熱させる等する必要がないから、乾燥部の構成を簡略化でき、原料バイオマスを乾燥させるために必要な消費エネルギーを低減できる。
請求項6の発明によれば、供給部および乾燥部のそれぞれをボックス状に形成し移動可能な組み立て式としたため、必要に応じ供給部と乾燥部とを取り外して任意の位置へ移動させて組み立て直すことができる。
請求項7の発明によれば、供給部をボックス状に形成して移動可能な組み立て式とし、乾燥部を搬送部とともにボックス状に形成し移動可能な組み立て式としたため、必要に応じ、供給部から乾燥部および搬送物を取り外して任意の場所へ移動させて組み立て直すことができる。
請求項8の発明によれば、供給部に供給される大量のチップ状の木片を順次効率良く乾燥できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
バイオマス発電システムの概略構成図である。
チップ乾燥装置の内部構造を示す概略正面図である。
チップ乾燥装置の内部構造を示す概略平面図である。
チップ乾燥装置を示す正面図である。
チップ乾燥装置を示す背面図である。
ガス化ユニットを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0010】
<全体構成>
図1において、バイオマス発電システム1は、例えば木材を一辺10cm程度のチップ状に加工した原料バイオマスである木質チップAをエネルギー源とする発電システムである。このバイオマス発電システム1は、木質チップAから可燃性ガスGを生成させるバイオマスガス化システム2と、生成された可燃性ガスGを燃焼させて発電をする発電機としてのガスエンジン発電ユニット3と、を備える。バイオマスガス化システム2は、木質チップAを乾燥させるチップ乾燥ユニット4と、チップ乾燥ユニット4にて乾燥させた木質チップAから可燃性ガスGを生成させるガス化ユニット5と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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