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公開番号
2024084987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-26
出願番号
2022199244
出願日
2022-12-14
発明の名称
乾燥システム
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類
F26B
21/04 20060101AFI20240619BHJP(乾燥)
要約
【課題】塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを従来よりも削減することができる乾燥システムを提供することを目的としている。
【解決手段】搬送される基材上に形成された塗膜を筐体部内で加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥システムであって、前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内からガスを排出する第1の排出部と、前記第1の排出部により排出されたガスに対して溶剤の回収処理を行う溶剤回収ユニットが設けられ、前記第2の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットにおいて前記溶剤回収ユニットにより前記溶剤を回収された後の常温よりも高い温度のガスを、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内で塗膜を加熱するためのガスとして供給する再利用流路が設けられている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送される基材上に形成された塗膜を筐体部内で加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥システムであって、
前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内からガスを排出する第1の排出部と、前記第1の排出部により排出されたガスに対して溶剤の回収処理を行う溶剤回収ユニットが設けられ、
前記第2の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットにおいて前記溶剤回収ユニットにより前記溶剤を回収された後の常温よりも高い温度のガスを、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内で塗膜を加熱するためのガスとして供給する再利用流路が設けられていることを特徴とする乾燥システム。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記第2の乾燥ユニットには、第2の乾燥ユニットの前記筐体部内のガスを排出する第2の排出部が設けられており、前記第2の排出部は、前記再利用流路により供給されるガスの量よりも多くのガスを排出することを特徴とする請求項1に記載の乾燥システム。
【請求項3】
前記第2の乾燥ユニットは、前記第1の乾燥ユニットおよび前記第2の乾燥ユニットによる塗膜の乾燥工程において前記筐体部内で塗膜から気化する溶剤の量が比較的少ない位置に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥システム。
【請求項4】
前記第2の乾燥ユニットは、前記第1の乾燥ユニットおよび前記第2の乾燥ユニットによる塗膜の乾燥工程において最初に塗膜の加熱を行う位置に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥システム。
【請求項5】
前記第2の乾燥ユニットは、前記第1の乾燥ユニットおよび前記第2の乾燥ユニットによる塗膜の乾燥工程において最後に塗膜の加熱を行う位置に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材に形成された塗膜を、加熱して溶剤を気化させることによって乾燥させ、塗膜から気化した溶剤を回収する乾燥システムに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池は、ロールツーロールで搬送されるアルミ箔や、銅箔などのシート状の基材に対して、電極材料のスラリーを塗布して塗膜を形成し、形成した塗膜を乾燥させることで正極、負極が形成されている。なお、正極を形成する場合は、主にNMP(N‐メチル‐ピロリドン)を含有するスラリーが基材に塗布される。
【0003】
塗膜の乾燥は、塗膜を加熱して塗膜に含まれる溶剤等を気化させることによって行われている。正極を形成する場合は、塗膜から溶剤であるNMPが気化する。このNMPが、大気に放出されると環境を汚染してしまう問題がある。これに対して、塗膜の加熱、乾燥を行い、塗膜から気化したNMP(以下、溶剤と呼ぶ)を回収する設備として、図7に示す乾燥システム900が用いられている。
【0004】
この乾燥システム900は、搬送される基材910が内部を通過する筐体部920と、筐体部920の内部に空気などのガスを加熱して供給する供給機構930と、筐体部920内のガスを排出する排出部940と、排出部940により排出された溶剤を含むガスから溶剤を回収する溶剤回収ユニット950と、を備えている。
【0005】
上記構成の乾燥システム900は、供給機構930により筐体部920内に高温のガスを供給することによって、筐体部920内で基材910上の塗膜を一定時間、高温環境にさらして塗膜を加熱する。この加熱によって、塗膜から気化した溶剤を含むガスを筐体部920内から排出部940により排出する。そして、溶剤回収ユニット950は、排出部940により排出された溶剤を含むガスから溶剤を回収している(たとえば、下記特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-069435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記乾燥システム900では、筐体部920内からガスを漏れ出ることを防ぐために、溶剤回収ユニット950により溶剤を回収された後のガスの一部(以下、排ガス)を大気中に放出することによって、筐体部920の内部を外部に対して負圧にしている。
【0008】
このように、上記乾燥システム900では、一度加熱したガスの一部を、溶剤回収ユニット950による溶剤の回収後に再利用することなく排ガスとして大気中に放出していた。すなわち、上記乾燥システム900では、排ガスを活用することなく捨てていたため、エネルギーに無駄が生じていた。
【0009】
本発明は、上記問題を鑑みてされたものであり、塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを従来よりも削減することができる乾燥システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題を解決するための本発明の乾燥システムは、搬送される基材上に形成された塗膜を筐体部内で加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥システムであって、前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内からガスを排出する第1の排出部と、前記第1の排出部により排出されたガスに対して溶剤の回収処理を行う溶剤回収ユニットが設けられ、前記第2の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットにおいて前記溶剤回収ユニットにより前記溶剤を回収された後の常温よりも高い温度のガスを、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内で塗膜を加熱するためのガスとして供給する再利用流路が設けられていることを特徴している。
(【0011】以降は省略されています)
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