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公開番号2024080026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022192841
出願日2022-12-01
発明の名称溶剤回収システム
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類F26B 25/00 20060101AFI20240606BHJP(乾燥)
要約【課題】回収する溶剤を従来よりも正確に希釈することができる溶剤回収システムを提供することを目的としている。
【解決手段】溶剤を含むガスを冷却部に供給する供給路と、前記供給路から供給された前記溶剤を含むガスを冷却し、前記溶剤を液化させる前記冷却部と、液化した前記溶剤を回収する回収部と、前記回収部により回収される前記溶剤を希釈するための水分を加える水分付与手段と、を備える溶剤回収システムであって、前記供給路内の湿度を測定する湿度測定手段と、前記水分付与手段により付与する水分の量を制御する制御部と、をさらに備えており、前記制御部は、前記湿度測定手段による測定結果に基づいて、前記水分付与手段により加える水分の量を制御する構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶剤を含むガスを冷却部に供給する供給路と、
前記供給路から供給された前記溶剤を含むガスを冷却し、前記溶剤を液化させる前記冷却部と、
液化した前記溶剤を回収する回収部と、
前記回収部に回収される前記溶剤を希釈するための水分を加える水分付与手段と、を備える溶剤回収システムであって、
前記供給路内の湿度を測定する湿度測定手段と、
前記水分付与手段により付与する水分の量を制御する制御部と、をさらに備えており、
前記制御部は、前記湿度測定手段による測定結果に基づいて、前記水分付与手段により加える水分の量を制御することを特徴とする溶剤回収システム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記湿度測定手段は、前記溶剤の流れる方向において前記水分付与手段により水分を加える位置よりも上流側で前記供給路内の湿度を測定するよう配置されることを特徴とする請求項1に記載の溶剤回収システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記湿度測定手段による測定結果に基づいてガスに含まれる水分のうち前記冷却部により液化する水分の量を算出し、算出した水分の量を加味したうえで、回収する前記溶剤の濃度が所定の値になるように希釈するよう前記水分付与手段により加える水分の量を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶剤回収システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記溶剤の濃度を、希釈された状態の前記溶剤が非危険物となる濃度よりも0~10%低い値になるよう前記水分付与手段により加える水分の量を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶剤回収システム。
【請求項5】
前記水分付与手段は、前記湿度測定手段による測定位置よりも下流側の前記供給路内に水分を加えるように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶剤回収システム。
【請求項6】
前記供給路内の前記溶剤の濃度を測定する濃度測定手段をさらに備え、
前記制御部は、前記濃度測定手段による測定結果に基づいて前記水分付与手段により加える水分の量を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶剤回収システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生産設備から排出される溶剤を回収する溶剤回収システムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大気汚染や安全性の問題により、生産設備から排出される有機溶剤(以下、溶剤と呼ぶ)を回収する溶剤回収システムの需要が高まっている。この溶剤回収システムは、たとえば、下記特許文献1のように生産設備に設けられており、生産設備から排出される溶剤を含むガスを冷却することによって溶剤を液化させて回収している。
【0003】
溶剤回収システムにより回収する溶剤は、NMP(N‐メチル‐ピロリドン)のような危険物である場合がある。この場合、液化した溶剤に水分を加えて溶剤を希釈した状態で回収している。ここで、従来の溶剤回収システムでは、少なくとも水分により希釈された状態の溶剤が非危険物となるように加える水分の量を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-158157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の溶剤回収システムでは、回収する溶剤を正確に希釈することができない場合があった。
【0006】
具体的に説明する。従来の溶剤回収システムでは、ガスにもとから含まれていた水分の存在を加味せずに、液化した溶剤に水分を加えていた。この場合、ガスにもとから含まれていた水分の一部が液化し、その液化した分だけ溶剤を余計に希釈することになるため、溶剤の濃度に誤差が生じてしまう。そのため、回収する溶剤を正確に希釈することができなかった。これにより、水分により溶剤を希釈しすぎてしまった場合、溶剤を再利用するための処理において消費するエネルギーが多くなっていた。
【0007】
本発明は、上記問題を鑑みてされたものであり、回収する溶剤を従来よりも正確に希釈することができる溶剤回収システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の溶剤回収システムは、溶剤を含むガスを冷却部に供給する供給路と、前記供給路から供給された前記溶剤を含むガスを冷却し、前記溶剤を液化させる前記冷却部と、液化した前記溶剤を回収する回収部と、前記回収部により回収される前記溶剤を希釈するための水分を加える水分付与手段と、を備える溶剤回収システムであって、前記供給路内の湿度を測定する湿度測定手段と、前記水分付与手段により付与する水分の量を制御する制御部と、をさらに備えており、前記制御部は、前記湿度測定手段による測定結果に基づいて、前記水分付与手段により加える水分の量を制御することを特徴としている。
【0009】
上記溶剤回収システムによれば、湿度測定手段が、供給路内の湿度を測定し、この測定結果に基づいて制御部が水分付与手段により加える水分の量を制御している。そのため、供給路22内のガスに含まれる水分の量を加味したうえで、水分付与手段により加える水分の量を制御することができる。これにより、回収する溶剤を従来よりも正確に希釈することができる。
【0010】
また、前記湿度測定手段は、前記溶剤の流れる方向において前記水分付与手段により水分を加える位置よりも上流側で前記供給路内の湿度を測定するよう配置される構成としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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