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公開番号
2024144092
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023217317
出願日
2023-12-22
発明の名称
乾燥装置
出願人
東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類
F26B
13/10 20060101AFI20241003BHJP(乾燥)
要約
【課題】塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを従来よりも削減することができる乾燥装置を提供することを目的としている。
【解決手段】塗膜が形成された基材が内部を通過する筐体部と、前記筐体部内にガスを供給する供給部と、を有し、前記筐体部内で塗膜を加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥装置であって、前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内にガスを供給する供給部と、前記供給部から前記筐体部に供給されるまでにガスを加熱することによって塗膜を間接的に加熱する第1の加熱源と、が設けられ前記第2の乾燥ユニットには、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内の塗膜を直接的に加熱する第2の加熱源が設けられている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
塗膜が形成された基材が内部を通過する筐体部と、前記筐体部内にガスを供給する供給部と、を有し、前記筐体部内で塗膜を加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥装置であって、
前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内にガスを供給する供給部と、前記供給部から前記筐体部に供給されるまでにガスを加熱することによって塗膜を間接的に加熱する第1の加熱源と、が設けられ、
前記第2の乾燥ユニットには、前記筐体部内の塗膜を直接的に加熱する第2の加熱源が設けられていることを特徴とする乾燥装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第2の乾燥ユニットは、前記第1の乾燥ユニットよりも先に塗膜の加熱を行う位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記第2の加熱源は、赤外線を照射することによって塗膜を加熱することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記第2の加熱源は、塗膜に熱エネルギーを付与する第1の加熱部と、第2の加熱部と、を有しており、
前記第2の加熱部は、前記第1の加熱部よりも塗膜に付与される熱エネルギーの出力が小さく調節され、前記第1の加熱部よりも後に塗膜に熱エネルギーが付与されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記第2の加熱部は、前記第1の加熱部から前記第2の加熱部の順に塗膜に熱エネルギーが付与される乾燥処理方向に、前記第1の加熱部よりも塗膜に熱エネルギーを付与する範囲が広く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
前記第2の加熱部は、複数設けられており、それぞれが前記乾燥処理方向に沿って並べられていることを特徴とする請求項5に記載の乾燥装置。
【請求項7】
前記第1の乾燥ユニットには、前記筐体部内のガスを排出する排出部が設けられ、
前記第1の乾燥ユニットと前記第2の乾燥ユニットの間には、前記排出部により前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内から排出されたガスと前記供給部により前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部に供給するガスとで熱交換を行う熱交換部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項8】
前記第1の乾燥ユニットには、前記筐体部内のガスを排出する排出部が設けられ、
前記供給部は、前記排出部により前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部から排出されたガスを前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内に供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項9】
前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内の圧力は、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内の圧力よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項10】
基材の両面に塗膜が形成されており、
第2の加熱源は、基材の両面に形成された各々の塗膜を加熱可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材に形成された塗膜を加熱して乾燥させる乾燥装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池は、ロールツーロールで搬送されるアルミ箔や、銅箔などのシート状の基材に対して、電極材料のスラリーを塗布して塗膜を形成し、形成した塗膜を乾燥させることで正極、負極が形成されている。なお、正極を形成する場合は、主にNMP(N‐メチル‐ピロリドン)を含有するスラリーが基材に塗布される。そして、塗膜の乾燥は、塗膜を加熱して塗膜に含まれる溶剤等を気化させることによって行われており、正極を形成する場合は塗膜から溶剤であるNMPが気化する。
【0003】
塗膜の乾燥を行う乾燥装置の一例として、下記特許文献1には、基材が通過する内部空間を有する筐体部と、ガスを加熱する加熱源と、加熱源により加熱されたガスを筐体部内に供給するノズルと、を備えたものが開示されている。そして、乾燥装置は、加熱源により加熱したガスをノズルにより筐体部内に供給することによって、筐体部内に高温環境を形成する。この高温環境に搬送される基材上の塗膜を一定時間さらすことで、スラリーに含まれる溶剤(NMP)等を気化させて塗膜を乾燥させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-097917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記乾燥装置では、塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーが多くなってしまう問題があった。すなわち、上記乾燥装置では、筐体部内において塗膜が加熱される際に塗膜から気化するNMPの濃度が基準値を超えて危険物化することを防止するため、筐体部内に大量のガスを供給して筐体部内におけるNMPの濃度が基準値を超えないように希釈している。そのため、筐体部内の温度を塗膜を乾燥させるために必要な温度に維持するために、NMPを希釈するために筐体部に供給する大量のガスを加熱源により加熱する必要があったため、消費するエネルギーが多くなってしまっていた。
【0006】
本発明は、上記問題を鑑みてされたものであり、塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを従来よりも削減することができる乾燥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するための本発明の乾燥装置は、塗膜が形成された基材が内部を通過する筐体部と、前記筐体部内にガスを供給する供給部と、を有し、前記筐体部内で塗膜を加熱することによって乾燥させる第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットが並べられた乾燥装置であって、前記第1の乾燥ユニットには、前記第1の乾燥ユニットの前記筐体部内にガスを供給する供給部と、前記供給部から前記筐体部に供給されるまでにガスを加熱することによって塗膜を間接的に加熱する第1の加熱源と、が設けられ前記第2の乾燥ユニットには、前記第2の乾燥ユニットの前記筐体部内の塗膜を直接的に加熱する第2の加熱源が設けられていることを特徴としている。
【0008】
上記乾燥装置によれば、第1の乾燥ユニットと第2の乾燥ユニットを備え、第2の乾燥ユニットでは、第2の加熱源により筐体部内を通過する基材に形成された塗膜を直接的に加熱することができるため、塗膜から気化した溶剤を希釈するために筐体部内に供給されるガスを加熱しなくても塗膜を加熱することが可能になる。これにより、第1の乾燥ユニットのみにより塗膜を加熱して乾燥させるよりも消費するエネルギーを削減することができる。したがって、塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを従来よりも削減することができる。
【0009】
また、前記第2の乾燥ユニットは、前記第1の乾燥ユニットよりも先に塗膜の加熱を行う位置に配置されている構成としてもよい。
【0010】
この構成によれば、第2の加熱源によりガスを介さずに塗膜を直接的に加熱する第2の乾燥ユニットが、第1の加熱源によりガスを介して塗膜を間接的に加熱する第1の乾燥ユニットよりも先に塗膜の加熱を行うため、第2の乾燥ユニットにより塗膜の温度を急速に高めた後に、第1の乾燥ユニットにより塗膜に温度のムラが生じないように塗膜を加熱することが可能になる。これにより、塗膜の乾燥にかかる時間を短縮することによって塗膜を乾燥させる際に消費するエネルギーを削減しつつ、塗膜に乾燥ムラが生じることを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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