TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025012998
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023116242
出願日
2023-07-14
発明の名称
乾燥装置
出願人
クリーン・テクノロジー株式会社
代理人
個人
主分類
F26B
13/10 20060101AFI20250117BHJP(乾燥)
要約
【課題】簡易な構成で安全性が一層確保でき作業者のメンテナンス作業中の不安も大幅に軽減でき、さらにメンテナンス作業時に基材を傷めることも防止できる極めて実用性に優れた乾燥装置を提供すること。
【解決手段】左右に並設する各本体部は、左右の搬送出入口部を介してフィルム状の基材を搬送通過させる本体上部と、この本体上部に対して昇降自在に設けた本体下部とからなり、この本体下部を下降させることでメンテナンス作業が行え、搬送出入口部又はこの間の搬送ガイド部に、本体下部が下降した際、前記基材が下降または垂れ下がり接触して基材が縁部などに接触することを防止する基材保護用支承部を備えた乾燥装置乾燥装置。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
塗工装置により塗工液が塗工されこの塗工装置から送出されるフィルム状の基材を搬送通過させる乾燥室部内に、この基材に塗工されている前記塗工液を乾燥するための熱風が送出される熱風送出部、又は乾燥するためのヒーター部が設けられている乾燥装置であって、
前記乾燥室部は、左右の搬送出入口部を介してフィルム状の前記基材を搬送通過させる本体部が左右に複数並設されている構成とされていて、
この本体部は、左右の前記搬送出入口部を介してフィルム状の前記基材を搬送通過させる本体上部と、この本体上部に対して昇降自在に設けられ下降することで前記本体上部の下部が開口し上部開口部が開口する本体下部とからなるとともに、
この本体下部にフィルム状の前記基材を支承する前記支承ローラが複数架設状態に設けられている、又は前記基材を乾燥しながら非接触で支承する前記熱風送出部が設けられている構成とされていて、
前記本体下部を上下方向に昇降させる昇降装置が備えられていて、
この本体下部を前記昇降装置により下方へ下降させることで、前記本体上部の下部が開口し前記本体下部の上部開口部が開口して前記本体部が開放状態となりフィルム状の前記基材の通し作業又は前記支承ローラ若しくは前記熱風送出部のメンテナンス作業が行えるように構成されていて、
前記本体部を左右に並設することで対向することとなる前記搬送出入口部間に搬送ガイド部が設けられていて、前記搬送出入口部または前記搬送ガイド部に、前記本体下部が下降した際、前記基材が下降または垂れ下がり接触して前記基材が縁部に接触することを防止する基材保護用支承部が設けられている構成であることを特徴とする乾燥装置。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記本体部は、前記本体上部と前記本体下部とが上下に分離自在にして重合配設されている構成であり、
前記本体下部が前記本体上部に対して下降することで、前記本体上部の下部が開口するとともに、前記本体下部のメンテナンス作業用の前記上部開口部が開口する構成であることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記基材保護用支承部は、前記本体下部が下降した際前記基材が下降または垂れ下がり接触する支承面であって、且つ下方に垂れ下がり湾曲していている支承面である基材保護用湾曲支承面を有する構成であることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記基材保護用支承部は、前記本体下部が下降した際前記基材が下降または垂れ下がり接触する板材で構成されていて、この板材の一部が前記基材保護用湾曲支承面を構成していて、少なくとも前記基材が接触するこの基材保護用湾曲支承面には保護コーティングが付されている構成であることを特徴とする請求項3記載の乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスリット状の先端吐出孔から塗工液を吐出するノズル部に対して、フィルム状の被塗工体(基材)を搬送して表面に薄膜を塗工形成するように構成した塗工装置に設ける乾燥装置であって、塗工を終えたフィルム状の基材を、熱風又はヒーターで加熱するように構成した本体部を左右に並設した構成の乾燥室部に、搬送通過させてこの基材表面の塗工膜を乾燥する乾燥装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
塗工装置に設ける乾燥装置は、塗工装置により塗工液が表面に塗工されこの塗工装置から送出されるフィルム状の基材を搬送通過させて、たとえば熱風やヒーター加熱によりこの基材表面の塗工膜を乾燥するものである。
【0003】
このような乾燥装置は、左右に設けた搬送出入口部を介してフィルム状の基材2を搬送通過させる本体部を左右に複数並設した構成の乾燥室部からなる構成で、この本体部の対向する搬送出入口部が連通するように連結し乾燥室長を長く形成した構成とするが、この乾燥室部を構成する各本体部内には、たとえば水平方向に支承ローラを多数並設架設し、この支承ローラ上に前記フィルム状の基材を通紙し、このフィルム状の基材を引き取り水平搬送しながら、熱風送出部からの熱風やヒーター部の熱によりこの基材の塗工面(塗工膜)を乾燥するように構成したり、上下に熱風送出部を設けて非接触で搬送通過させながらフローティング乾燥方式でこの塗工面(塗工膜)を乾燥するように構成している。
【0004】
またこのような乾燥装置は、各本体部を本体上部(蓋部)と本体下部(固定本体部)とから構成し、この上部の蓋部を上昇移動させて、下部の固定本体部の上部開口部を開放する構成とし、前記フィルム状の基材の通紙作業や支承ローラや熱風送出部や熱風排出部などの点検・修理・交換等のメンテナンス作業が容易に行えるように構成している。
【0005】
しかし、たとえば上方に移動させて下部の固定本体部の上部開口部を開放できる前記蓋部は、たとえ分割して複数並設状態に設けるとしても、熱風送出部や更に乾燥能力を高めるためにIRヒーターなどのヒーター部を備えるために重量がある場合が多く、作業者はこの蓋部の下に頭を入れるようにして通紙作業やメンテナンス作業をするため、上昇移動した開放作業位置での蓋部の支承強度が心配となる。そのため、この上昇した蓋部を係止ロックさせる構成を必要とする。
【0006】
さらにいえば、たとえば固定本体部の四隅に昇降用シリンダー装置を設けると共に、この昇降をガイドする昇降ガイド機構をフレームに設けた構成とし支承強度を確保するとしても、作業者は持ち上げた蓋部が作業中下降してこないか不安である。
【0007】
そのため出願人は、このような問題点を解決するため、固定本体部に対して上昇させた蓋部を開放作業位置で係合保持でき保持強度を著しく高めることができる開放作業位置ロック機構を、フレームと蓋部に備えた乾燥装置を開発した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-210228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、この蓋部を上方に水平に持ち上げ固定本体部の上部開口部を開放する構成とすれば、背面側を支点にして蓋部を起伏回動し開放する構成に比して後方からもメンテナンス作業が行える利点はあるが、蓋部を上方へ持ち上げるガイド機構やこれを設ける機枠(フレーム)を必要とし、またさらに開放作業位置まで上昇させた状態を係合保持する前記開放作業位置ロック機構もフレーム上部複数か所に設ける必要があり、また高さ寸法も要する上に構造が複雑となり、コスト高となるなどの問題があった。
【0010】
本発明は、このようなさらなる問題点をも解決したもので、本体部を本体上部とこれに対して下方に昇降自在に設けた本体下部とから構成して、この本体下部を下降させることで、この本体上部の下部が開口し(本体下部の上部開口部を開口し)前記本体部が開放状態となる構成とし、フィルム状の前記基材の通し作業又は前記支承ローラ若しくは前記熱風送出部のメンテナンス作業が行え、また上昇させる蓋部のガイド機構やこれを設けるフレームと蓋部とを係止保持するロック機構などを要せず、簡易な構成で安全性が一層確保でき作業者の作業中の不安も大幅に軽減でき、さらに本体下部が下降した際前記基材が下降または垂れ下がってもこの基材が縁部に接触することを防止する基材保護用支承部を設けた構成として、本体下部を下降させたメンテナンス作業時に基材を傷めることも防止できる極めて実用性に優れた画期的な塗工装置に設ける乾燥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る