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公開番号2025030908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136599
出願日2023-08-24
発明の名称熱風式乾燥装置
出願人クリーン・テクノロジー株式会社
代理人個人
主分類F26B 13/10 20060101AFI20250228BHJP(乾燥)
要約【課題】ヒーター加熱方式を採用でき、また排気熱風を循環させて混合する構成のためヒーター加熱による加熱熱風の温度および量を得るための加熱エネルギーを抑えることができ、環境性、エネルギー効率性、安全性に優れた熱風式乾燥装置を提供すること。
【解決手段】引き込まれる空気をヒーター部6で加熱し生成されるヒーター加熱熱風と、乾燥室部3から循環される排気熱風とを混合した混合熱風を、所望温度に制御して乾燥室部3の熱風送出部4に送出するように構成した熱風生成部5を備えた熱風式乾燥装置乾燥装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
塗工装置により塗工液が塗工されこの塗工装置から送出されるフィルム状の基材を搬送通過させる乾燥室部内に、この基材に塗工されている前記塗工液を乾燥する熱風を送出する熱風送出部が設けられている熱風式乾燥装置であって、
前記乾燥室部の前記熱風送出部に送り込む熱風を生成し前記熱風送出部に送り込む熱風生成部が備えられていて、
前記乾燥室部内の少なくとも前記基材の搬送上流側の前記熱風送出部に熱風を送り込む前記熱風生成部は、引き込まれる空気をヒーター部で加熱し熱風を生成するヒーター加熱生成部と、このヒーター加熱生成部で生成されるヒーター加熱熱風と前記乾燥室部から排気される排気熱風とを混合し混合熱風を送出する混合部と、送風部とからなる構成とされていて、この送風部により引き込み混合される前記混合熱風が、前記乾燥室部の前記熱風送出部に送出される構成とされていて、
前記混合熱風の温度が所望温度となるように、前記ヒーター加熱熱風と前記排気熱風との混合比率に応じて前記ヒーター部の加熱度合または送風部の送風度合を制御する熱風温度制御部が備えられている構成とされていることを特徴とする熱風式乾燥装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記熱風生成部は、前記ヒーター加熱生成部で生成される前記ヒーター加熱熱風と、前記乾燥室部から排気された前記排気熱風とを送風負圧により引き込み混合し、この引き込み混合した前記混合熱風を前記乾燥室部の前記熱風送出部に送風送出する位置に、前記送風部を設けて、前記排気熱風は前記ヒーター加熱生成部の前記ヒーター部により加熱されない構成とされていることを特徴とする請求項1記載の熱風乾燥装置。
【請求項3】
前記乾燥室部の前記熱風送出部に送出する前記混合熱風の温度を検知する温度センサーが備えられていて、この温度センサーが検知する温度に基づいて前記ヒーター部の加熱強度を制御するように前記熱風温度制御部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記乾燥室部は、複数の乾燥室形成部が前記基材の搬送方向に並設連設されている構成とされていて、搬送下流側の前記乾燥室形成部に設けられている前記熱風送出部に熱風を生成し前記熱風送出部に送り込む下流側熱風生成部は、前記熱風生成部でなく、前記引き込まれる空気と前記乾燥室部から排気された前記排気熱風とが混合した混合熱風を前記ヒーター部で加熱してヒーター加熱混合熱風を生成する循環混合ヒーター加熱生成部と前記送風部とからなる構成とされていて、この循環混合ヒーター加熱生成部で生成されるヒーター加熱混合熱風が、搬送下流側の前記乾燥室形成部に設けられている前記熱風送出部に送り込まれる構成とされていることを特徴とする請求項1記載の熱風式乾燥装置。
【請求項5】
前記排気熱風に可燃性ガスが含まれている程度を検知するためのガスセンサーが備えられていている構成であることを特徴とする請求項4記載の熱風式乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスリット状の先端吐出孔から塗工液を吐出するノズル部に対して、フィルム状の被塗工体(基材)を搬送して表面に薄膜(塗工膜)を塗工形成するように構成した塗工装置に設ける乾燥装置であって、塗工を終えたフィルム状の基材を、熱風で加熱するように構成した乾燥室部に搬送通過させて、この基材表面の塗工膜を乾燥する熱風式乾燥装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
塗工装置に設ける熱風式乾燥装置は、塗工装置により塗工液が表面に塗工されこの塗工装置から送出されるフィルム状の基材を搬送通過させて、熱風やさらに設けたヒーター部からの熱によりこの基材表面の塗工膜を乾燥するものである。
【0003】
このような熱風式乾燥装置は、たとえば左右に設けた搬送出入口部を介してフィルム状の基材を搬送通過させる本体部(分割形成された乾燥室形成部)を左右に複数並設した乾燥室部からなる構成として、乾燥室長を長く形成する構成とするが、この乾燥室部を構成する各乾燥室形成部内には、たとえば水平方向に支承ローラを多数並設架設し、この支承ローラ上に前記フィルム状の基材を通紙し、このフィルム状の基材を引き取り水平搬送しながら、熱風送出部からの熱風やさらに設けたヒーター部の熱によりこの基材の塗工面(塗工膜)を乾燥するように構成したり、上下に熱風送出部を設けて非接触で搬送通過させながらフローティング乾燥方式でこの塗工膜を乾燥するように構成している。
【0004】
またこのような熱風式乾燥装置では、このような乾燥室部内に設けた前記熱風送出部に、所望温度に加熱し生成した熱風を送り込む熱風生成部を備えた構成としている。
【0005】
この熱風生成部を単に送風部(引き込み用のファン)で引き込んだ空気(外気)をヒーター部で加熱して熱風を生成し、これを導管を介して前記熱風送出部に送風送出するように構成したのでは、多大な加熱エネルギーを要し効率が悪いことから、乾燥室部からの排気熱風の全部またはその一部を排気管から分岐させて循環させ、これを再加熱または引き込む外気と混合して加熱し所望温度の熱風を生成し、これを再び乾燥室部の熱風送出部に送り込む構成としている。
【0006】
また、この基材に塗布する塗工液によっては乾燥時に可燃性ガスなどの危険ガスを生じるおそれがあり、そのため排気熱風にこのような危険ガスが危険濃度以上含んでいるおそれがあるため、乾燥室部から排気される排気熱風またはこの排気熱風と外気との混合熱風を、加熱用のヒーター部でヒーター加熱することは好ましくない。
【0007】
そのため、従来はこの循環させる排気熱風を加熱する前記熱風生成部の加熱源を、たとえばボイラーにより加熱した蒸気を熱交換管に通した蒸気式熱交換器とし、これに前記排気熱風を送風通過させて熱交換加熱する構成としている。
【0008】
しかし、近年では地球温暖化防止によるCO2削減の要請が高まっていて、乾燥装置の熱風を、ボイラー加熱を要する蒸気式熱交換器による熱交換加熱ではなく電気式のヒーター部によるヒーター加熱とする構成に変えたいとの要請が高まっている。
【0009】
そこで出願人は、これら問題を解決しつつこの要請をも満たす乾燥装置の研究・開発に取り組み、本発明者は本発明を生み出した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2020-118363号公報
特開2022-163891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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