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公開番号
2024134761
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045112
出願日
2023-03-22
発明の名称
乾燥装置
出願人
個人
代理人
個人
主分類
F26B
11/22 20060101AFI20240927BHJP(乾燥)
要約
【課題】被乾燥物の蒸発速度を上げることを可能とし、乾燥効率をいっそう高めることができる乾燥装置を提供する。
【解決手段】被乾燥物が投入される縦型の円筒形状をなし内周壁が伝熱面12として加熱される乾燥槽11と、該乾燥槽11内で略鉛直な中心線Lに沿って延びる回転軸20に設けられた回転巻上羽根30とを有する。回転巻上羽根30の回転により、乾燥槽11内の被乾燥物は伝熱面12に薄膜状に押し付けられながら上昇する。回転巻上羽根30より上方に設けられ、前記伝熱面12に沿って薄膜状に上昇する被乾燥物を下方に落下させるバッフル40を有し、バッフル40は、回転巻上羽根30の回転方向と逆方向に回転する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被乾燥物が投入される縦型の円筒形状をなし内周壁が伝熱面として加熱される乾燥槽と、該乾燥槽内で略鉛直な中心線に沿って延びる回転軸に設けられた回転巻上羽根とを有する乾燥装置において、
前記回転巻上羽根の回転により、前記乾燥槽内の被乾燥物は前記伝熱面に薄膜状に押し付けられながら上昇可能であり、
前記回転巻上羽根より上方に設けられ、前記伝熱面に沿って薄膜状に上昇する被乾燥物を下方に落下させるバッフルを有し、該バッフルは、前記回転巻上羽根の回転方向と逆方向に回転可能であることを特徴とする乾燥装置。
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【請求項2】
前記バッフルは、前記伝熱面に沿って2つ以上が円周方向に等間隔に並んで配置され、それぞれ前記回転巻上羽根の回転方向と対向する板状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記回転軸は、同軸上で上下に連なる2つの回転軸部からなり、下側の回転軸部に前記回転巻上羽根が設けられ、上側の回転軸部に前記バッフルが設けられ、
前記2つの回転軸部は、互いに逆方向に回転可能に連結されたことを特徴とする請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記下側の回転軸部の下端部に連結され、該下側の回転軸部を一方向に軸心を中心に回転させる下駆動モータと、
前記上側の回転軸部の上端部に連結され、該上側の回転軸部を前記一方向とは逆方向に軸心を中心に回転させる上駆動モータとを有し、
前記回転軸は、前記2つの回転軸部の対向し合う端部同士を、互いに逆向きに回転可能に連結する逆回転連結部を備えることを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記逆回転連結部は、
前記2つの回転軸部のいずれか一方の端部で同軸上に延びる係合凸部と、
前記2つの回転軸部のいずれか他方の端部で同軸上に凹み、前記係合凸部が回転可能に嵌入する被係合凹部とを備えることを特徴とする請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
前記2つの回転軸部のいずれか一方の上端部または下端部に連結され、該回転軸部を一方向に軸心を中心に回転させる1つの駆動モータを有し、
前記回転軸は、前記2つの回転軸部の対向し合う端部同士を、前記駆動モータが連結された一方から他方へ該駆動モータの回転力を逆転させて伝達可能に連結する逆回転伝達部を備えることを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。
【請求項7】
前記逆回転伝達部は、
前記2つの回転軸部のいずれか一方の端部で同軸上に延びる係合凸部と、
前記2つの回転軸部のいずれか他方の端部で同軸上に凹み、前記係合凸部が回転可能に嵌入する被係合凹部と、
前記係合凸部および前記被係合凹部の周りに設けられ、それぞれ同軸上に配置された一対の第1かさ歯車と、
前記一対の第1かさ歯車の間で、前記回転軸の周りに間隔を置いて配置され、それぞれ前記回転軸に対して径方向に姿勢調整された歯車軸周りに回転可能であり、かつ前記各第1かさ歯車に対して回転可能に噛み合う複数の第2かさ歯車とを備えることを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型の円筒形状をなし内周壁が伝熱面として加熱され被乾燥物が投入される乾燥槽と、該乾燥槽内で略鉛直な中心線に沿って延びる回転軸に設けられた回転巻上羽根とを有する乾燥装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、粒状、粉末状、液状、塊状等と種々様々な被乾燥物を乾燥させる乾燥装置が知られている。特に本出願人は、サイクロンフィンと呼ばれる独自の羽根の開発により、理想の乾燥条件を実現することができる乾燥装置を既に提案している(例えば特許文献1,2参照)。
【0003】
このような乾燥装置は、縦型の円筒形状の乾燥槽内に投入された被乾燥物が、回転軸に設けられた回転巻上羽根をなす複数の基羽根の回転により巻き上げられるように構成されている。かかる構成では、回転巻上羽根が回転すると、被乾燥物が遠心力と慣性力によって乾燥槽の内周壁の伝熱面に薄膜状に押し付けられ、後から巻き上げられる被乾燥物が先に巻き上げられた被乾燥物を上方へ押し上げる作用と相俟って、被乾燥物を乾燥させることができる。
【0004】
また、図8に示すように、回転巻上羽根より上方に、伝熱面に沿って薄膜状に上昇する被乾燥物を下方に落下させるバッフルを備えた乾燥装置も知られている。このような乾燥装置では、乾燥槽の内周壁に複数枚のバッフルが円周方向に等間隔に固定されており、伝熱面に沿って薄膜状に上昇した被乾燥物がバッフルに到達した時点で、被乾燥物はバッフルに接触して乾燥槽の下方に落下する。そして、落下した被乾燥物は、回転巻上羽根の回転により再び伝熱面に薄膜状に接触して上昇する現象(被乾燥物の循環)が繰り返されるため、加熱された被乾燥物から水分が効率良く蒸発して乾燥効率を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2840639号公報
特許第2958869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した乾燥装置は、特にバッフルを備えた構成により、乾燥効率を高めることができるものであるが、バッフルは固定されているため、定位置にあるバッフルの枚数分のみでしか被乾燥物を下方に積極的に落下させることができなかった。従って、被乾燥物の乾燥がバッチ処理的なものとなり、乾燥効率の主要因であるいわゆる蒸発速度は固定化されて限界があり、よりいっそう乾燥効率を高めるための工夫が望まれていた。
【0007】
そこで、例えばバッフルの枚数を増やすことにより、乾燥槽の伝熱面に沿って薄膜状に上昇した被乾燥物を下方に落下させる頻度を高め、被乾燥物の循環回数を増やして蒸発速度を上げることが考えられる。しかしながら、バッフルの枚数を増した場合には、各バッフル間の間隔が狭くなって被乾燥物が堆積しやすくなるため、被乾燥物が循環不能となって乾燥効率が逆に損なわれる虞があった。
【0008】
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、バッフルに被乾燥物を堆積させることなく、乾燥槽内における被乾燥物の循環回数を増やすことにより、被乾燥物の蒸発速度を上げることを可能とし、乾燥効率をいっそう高めることができる乾燥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
被乾燥物が投入される縦型の円筒形状をなし内周壁が伝熱面として加熱される乾燥槽と、該乾燥槽内で略鉛直な中心線に沿って延びる回転軸に設けられた回転巻上羽根とを有する乾燥装置において、
前記回転巻上羽根の回転により、前記乾燥槽内の被乾燥物は前記伝熱面に薄膜状に押し付けられながら上昇可能であり、
前記回転巻上羽根より上方に設けられ、前記伝熱面に沿って薄膜状に上昇する被乾燥物を下方に落下させるバッフルを備え、該バッフルは、前記回転巻上羽根の回転方向と逆方向に回転可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る乾燥装置によれば、バッフルに被乾燥物を堆積させることなく、乾燥槽内における被乾燥物の循環回数を増やすことにより、被乾燥物の蒸発速度を上げることを可能とし、乾燥効率をいっそう高めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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