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公開番号
2024132079
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042734
出願日
2023-03-17
発明の名称
液体除去装置
出願人
冨士電線株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
F26B
13/28 20060101AFI20240920BHJP(乾燥)
要約
【課題】移動可能であり、かつ径の異なる長尺部材の表面の液体を適切に除去できる液体除去装置を提供すること。
【解決手段】液体除去装置は、長尺部材の表面に付着した液体に空気を吹き付けて除去するための複数の空気吹付装置を支持するための支持部を含み、支持部は長尺部材に対する複数の空気吹付装置の位置を移動可能に構成されている空気吹付部と、空気吹付部を通過した長尺部材の表面に付着している液体を払拭するための払拭部材を着脱可能に構成された払拭部と、空気吹付部および払拭部を支持する台と、台に固定された、複数のキャスターと、を有する。払拭部は、凹部を含む第1部材と、凹部に嵌合可能な凸部を含む第2部材とを有し、第1部材の凹部およびその周囲の面と、第2部材の凸部およびその周囲の面とで払拭部材を挟持可能に構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一方向に送られている長尺部材の表面に付着した液体を除去するための液体除去装置であって、
前記長尺部材の表面に付着した液体に空気を吹き付けて除去するための複数の空気吹付装置を支持するための支持部を含み、前記支持部は前記複数の空気吹付装置のうち前記長尺部材の太さに応じた空気吹付装置を使用できるように前記長尺部材に対する前記複数の空気吹付装置の位置を移動可能に構成されている、空気吹付部と、
前記長尺部材の送り方向の前記空気吹付部よりも下流側に配置され、前記空気吹付部を通過した前記長尺部材の表面に付着している液体を払拭するための払拭部材を着脱可能に構成された少なくとも1つの払拭部と、
前記空気吹付部および前記払拭部を支持する台と、
前記台に固定された、複数のキャスターと、
を有し、
前記払拭部は、凹部を含む第1部材と、前記凹部に嵌合可能な凸部を含む第2部材とを有し、前記第1部材の前記凹部およびその周囲の面と、前記第2部材の前記凸部およびその周囲の面とで前記払拭部材を挟持可能に構成されている、
液体除去装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1の液体除去装置において、
前記空気吹付部は、前記複数の空気吹付装置をさらに有する、
ことを特徴とする、液体除去装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2の液体除去装置において、
前記空気吹付部は、前記空気吹付装置の少なくとも一部を覆うためのハウジングをさらに有する、
ことを特徴とする、液体除去装置。
【請求項4】
請求項1の液体除去装置において、
前記払拭部は、第1払拭部および第2払拭部を含み、
前記第1払拭部および前記第2払拭部は、前記第1部材および前記第2部材をそれぞれ含み、かつ前記長尺部材の送り方向に沿って見たときに前記長尺部材を挟むように対向して配置されている、
ことを特徴とする、液体除去装置。
【請求項5】
請求項1の液体除去装置において、
前記台に固定された、強磁性体を含む床に対して前記台を固定するための固定部をさらに有し、
前記固定部は、
前記台に固定された円筒部と、前記円筒部に斜めに形成されたスリットとを含むガイド部と、
前記円筒部内に回転可能に配置された軸体と、前記円筒部外に配置されたマグネットを保持するマグネット保持部と、前記軸体および前記マグネット保持部を接続し、かつ前記スリット内を移動可能な接続部と、を含む可動マグネット部と、
前記可動マグネット部の移動を制限するためのロック機構と、
を有し、
前記ロック機構が前記可動マグネット部の移動を制限していないとき、前記マグネット保持部は、前記床に対して前記台を固定するための近接位置と、前記近接位置よりも前記床から離れた、前記床に対して前記台を移動可能にするための非近接位置とに、前記スリットに沿って移動可能である、
ことを特徴とする、液体除去装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体除去装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ケーブルやチューブなどの長尺部材は、ロール状に巻回されて、屋外に保管されることがある。このような、屋外に保管された長尺部材の表面には、雨天などの天候により水滴などの液体が付着することがある。長尺部材の表面に付着した液体を除去する方法として、マイクロクロスファイバなどの払拭部材や水滴除去装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、線状物(長尺部材)の表面に付着した水滴を除去するための水滴除去装置(液体除去装置)が記載されている。水滴除去装置は、洗浄物に付着した水滴を吸い取る吸水部と、吸水部によって吸水された水分を吸引する負圧発生部と、負圧発生部により生成されたエアーを吸水部よりも上流において線状物の表面に吹き付けるエアー吹付管と、吸水部および負圧発生部の間に配置され、吸水部からの水分を除去する水分除去部とを有する。吸水部は、対向する位置から線状物に当接する2個の当接部材と、2個の当接部材をそれぞれ支持する2個の支持部材と、当接部材を線状物にそれぞれ付勢する2個の付勢部材とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-249222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、表面に液体が付着した長尺部材を切断する場合、払拭部材で液体を拭き取りつつ、切断装置などで長尺部材を切断し、巻き取るため、水滴を拭き取る作業員と、切断装置を操作する作業員とが必要となり、作業効率が低下してしまう。
また、長尺部材には様々な径のものがあるため、特許文献1に記載されているような水滴除去装置を用いる場合には、長尺部材の径に対応して装置の構成を変更することが必要となる。さらに、特許文献1に記載の水滴除去装置は、大型の装置であるため、長尺部材の保管場所に応じて移動させることができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、移動可能であり、かつ径の異なる長尺部材の表面の液体を適切に除去できる液体除去装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明の一態様によれば、
一方向に送られている長尺部材の表面に付着した液体を除去するための液体除去装置であって、
前記長尺部材の表面に付着した液体に空気を吹き付けて除去するための複数の空気吹付装置を支持するための支持部を含み、前記支持部は前記複数の空気吹付装置のうち前記長尺部材の太さに応じた空気吹付装置を使用できるように前記長尺部材に対する前記複数の空気吹付装置の位置を移動可能に構成されている、空気吹付部と、
前記長尺部材の送り方向の前記空気吹付部よりも下流側に配置され、前記空気吹付部を通過した前記長尺部材の表面に付着している液体を払拭するための払拭部材を着脱可能に構成された少なくとも1つの払拭部と、
前記空気吹付部および前記払拭部を支持する台と、
前記台に固定された、複数のキャスターと、
を有し、
前記払拭部は、凹部を含む第1部材と、前記凹部に嵌合可能な凸部を含む第2部材とを有し、前記第1部材の前記凹部およびその周囲の面と、前記第2部材の前記凸部およびその周囲の面とで前記払拭部材を挟持可能に構成されている、
液体除去装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体除去装置によれば、径の異なる複数の長尺部材の表面の液体を適切に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、液体除去装置の構成を示す模式図である。
図2A~Cは、空気吹付部の構成を示す模式図である。
図3は、第1基板を示す模式図である。
図4A、Bは、長尺部材に対する空気吹付装置の切り替え方法を示す模式図である。
図5A、Bは、払拭部の構成を示す模式図である。
図6A、Bは、払拭部の使用方法を示す模式図である。
図7A~Cは、ガイド部の構成を示す模式図である。
図8A~Cは、可動マグネット部の構成を示す模式図である。
図9A~Cは、液体除去装置のロック機構を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態の液体除去装置について、添付した図面を参照して、詳細に説明する。本発明の液体除去装置は、以下に示す実施の形態に限定されない。本実施の形態の液体除去装置は、一方向に送られているケーブルやチューブなどの長尺部材の表面に付着した液体を除去するための装置である。
(【0011】以降は省略されています)
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