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公開番号2024089634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2023201262
出願日2023-11-29
発明の名称ガラス繊維巻回体の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人
主分類F26B 13/10 20060101AFI20240626BHJP(乾燥)
要約【課題】集束剤中に含まれる水分を効率よく低減することが可能なガラス繊維巻回体の製造方法を提供する。
【解決手段】水分を含んだ集束剤が塗布されたガラス繊維を巻き取ることによって形成されるガラス繊維巻回体2aを準備する準備工程、及び、
ガラス繊維巻回体2aを乾燥させる乾燥工程、
を備える、ガラス繊維巻回体2bの製造方法であって、
乾燥工程が、ガラス繊維巻回体2aに対し、誘電加熱及び雰囲気加熱を同時に行う、ガラス繊維巻回体2bの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水分を含んだ集束剤が塗布されたガラス繊維を巻き取ることによって形成されるガラス繊維巻回体を準備する準備工程、及び、
前記ガラス繊維巻回体を乾燥させる乾燥工程、
を備える、ガラス繊維巻回体の製造方法であって、
前記乾燥工程が、前記ガラス繊維巻回体に対し、誘電加熱及び雰囲気加熱を同時に行う、ガラス繊維巻回体の製造方法。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記雰囲気加熱が熱風加熱である、請求項1に記載のガラス繊維巻回体の製造方法。
【請求項3】
前記熱風加熱に使用する熱風の温度が120℃未満である、請求項2に記載のガラス繊維巻回体の製造方法。
【請求項4】
前記乾燥工程を1時間~8時間行う、請求項1または2に記載のガラス繊維巻回体の製造方法。
【請求項5】
前記誘電加熱に、周波数が4~80MHzである高周波を使用する、請求項1または2に記載のガラス繊維巻回体の製造方法。
【請求項6】
前記乾燥工程において、前記ガラス繊維巻回体を乾燥させながら換気を行う、請求項1または2に記載のガラス繊維巻回体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水分を含んだ集束剤が塗布されたガラス繊維を巻き取ることによって形成される例えばロービング、ケーキ等のガラス繊維巻回体を乾燥する工程を備える、ガラス繊維巻回体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、ガラス繊維は、その製造工程で、水分を含んだガラス繊維集束剤が塗布され、湿潤した状態でコレット、ボビン等に巻き取られ、ガラス繊維巻回体となる。そして、その後、電磁波加熱(誘電加熱)器等によって、ガラス繊維巻回体のガラス繊維は乾燥される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで、電磁波は、ガラス繊維中に含まれる水分子にエネルギーを付与し、ガラス繊維巻回体を均一に加熱できるため、多量の水分を含んだガラス繊維を短時間に乾燥させることには適している。しかし、乾燥が進んでガラス繊維巻回体中の水分量が少なくなると、それ以上加熱することができずにガラス繊維巻回体の温度が低下していき、十分に乾燥することができないという問題がある。そこで、水分を含んだガラス繊維巻回体を誘電加熱した後、雰囲気加熱を行う方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
欧州特許出願公開第1995538号公報
特開2016-217679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載の方法に従い、ガラス繊維巻回体に対して誘電加熱による乾燥を行った後に、雰囲気加熱による乾燥を行うと、一度温度が低下したガラス繊維巻回体を再加熱することになり、エネルギー効率に劣る。そのため、ガラス繊維巻回体を十分に乾燥できなかったり、あるいは、十分に乾燥するために乾燥時間を長くする必要があるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、集束剤中に含まれる水分を効率よく低減することが可能なガラス繊維巻回体の製造方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラス繊維巻回体の製造方法は、水分を含んだ集束剤が塗布されたガラス繊維を巻き取ることによって形成されるガラス繊維巻回体を準備する準備工程、及び、前記ガラス繊維巻回体を乾燥させる乾燥工程、を備える、ガラス繊維巻回体の製造方法であって、前記乾燥工程が、前記ガラス繊維巻回体に対し、誘電加熱及び雰囲気加熱を同時に行うことに特徴づけられる。ここで、雰囲気加熱とは、加熱対象に対して、外部から、伝導、放射、対流等によって熱を付与する加熱のことを意味し、例えば熱風加熱や赤外線加熱等が挙げられる(以下、同様)。
【0008】
この構成では、誘電加熱と同時に雰囲気加熱を行うことにより、雰囲気加熱が誘電加熱の補助を行う状態となり、ガラス繊維巻回体中の水分を効率よく低減できる。より詳細には、上述したように、誘電加熱のみではガラス繊維巻回体中の水分量が少なくなってきた場合に、それ以上加熱することができずにガラス繊維巻回体の温度が低下していくという問題があるが、この構成では、ガラス繊維巻回体中の水分量が少なくなっても、雰囲気加熱によりガラス繊維巻回体中の温度低下を抑制できるため、乾燥の進行が妨げられにくくなる。なお上記構成では、誘電加熱と雰囲気加熱を併用していることから加熱効率が高く、雰囲気加熱の熱量が比較的低くても乾燥効果が得られやすい。そのため、エネルギー効率が高いだけでなく、ガラス繊維巻回体が高温雰囲気下に晒されることに起因する不当な着色を軽減することができる。
【0009】
[2]上記の構成[1]において、前記雰囲気加熱が熱風加熱であることが好ましい。この構成では、乾燥工程において、ガラス繊維巻回体中の周辺に空気の流れを作ることができるため、加熱により水蒸気となったガラス繊維巻回体中の水分を、ガラス繊維巻回体中の外部に効率よく排出することが可能となる。
【0010】
[3]上記の構成[2]において、前記熱風加熱に使用する熱風の温度が120℃未満であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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