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公開番号2024051857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158226
出願日2022-09-30
発明の名称水切り装置
出願人グンゼ株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F26B 5/08 20060101AFI20240404BHJP(乾燥)
要約【課題】洗浄後の容器に残留した水分を除去する水切り装置であって、設備コストが嵩むことなく、効率良く十分に水分を除去することができる水切り装置を提供する。
【解決手段】搬入装置10、回転搬送装置20、搬出装置30、及び固定ガイド40を備え、回転搬送装置20は、回転搬送方向の軸心Gを中心にして、周方向に等間隔で配置され、且つ径方向外側に向かって延びる複数の回転羽22を有し、各々の回転羽22によって容器Wを支持しつつ、容器Wを回転搬送し、容器Wは、搬入装置10において搬送方向の下流側に位置した第1側面Wcを下面とした状態で、回転搬送装置20から固定ガイド40に乗り移り、固定ガイド40に乗り移った容器Wは、回転羽22の端部によって押し込まれて固定ガイド40上を滑走し、固定ガイド40上を滑走した容器Wは、搬入装置10において上側に位置した底面Waを下面とした状態で、搬出装置30上に落下する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
洗浄後の容器に残留した水分を除去する水切り装置であって、
前記容器を搬入する搬入手段と、
前記搬入手段から投入された前記容器を上方に向かって回転搬送する回転搬送手段と、
前記容器を搬出する搬出手段と、
前記回転搬送手段から前記搬出手段に向かって前記容器を導く固定ガイドとを備え、
前記回転搬送手段は、
回転搬送方向の中心軸を中心にして、周方向に等間隔で配置され、且つ径方向外側に向かって延びる複数の回転羽を有し、
各々の前記回転羽によって前記容器を支持しつつ、当該容器を回転搬送し、
前記容器は、
前記搬入手段において搬送方向の下流側に位置した面を下面とした状態で、前記回転搬送手段から前記固定ガイドに乗り移り、
前記固定ガイドに乗り移った前記容器は、前記回転羽の端部によって押し込まれて当該固定ガイド上を滑走し、
前記固定ガイド上を滑走した前記容器は、前記搬入手段において上側に位置した面を下面とした状態で、前記搬出手段上に落下する、
ことを特徴とする水切り装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記搬入手段は、
前記回転搬送手段に前記容器を投入する投入領域において、
前記容器を滑走可能に設けられ、
搬送方向の下流側に向かって上方に傾斜する傾斜ガイドを有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の水切り装置。
【請求項3】
前記回転搬送手段は、
前記容器を回転搬送する回転搬送領域において、
前記回転羽に対して前記中心軸側に配置され、
前記回転羽によって支持された前記容器に対して、当該容器における前記中心軸側の面に向かって圧縮気体を噴射可能な第1噴射手段と、
前記回転羽に対して前記中心軸側との反対側に配置され、
前記回転羽によって支持された前記容器に対して、当該容器における前記中心軸側との反対側の面に向かって圧縮気体を噴射可能な第2噴射手段とを有する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の水切り装置。
【請求項4】
前記搬入手段は、
前記投入領域に対する搬送方向の上流側において、前記容器の搬送を一時的に停止させるストッパと、
前記ストッパによって停止した前記容器の直上に位置し、当該容器における上側に位置した面に向かって圧縮気体を噴射可能な第3噴射手段と有する、
ことを特徴とする、請求項2に記載の水切り装置。
【請求項5】
前記回転搬送手段は、
隣接する一対の回転羽毎に、当該一対の回転羽を連結する複数の連結部材を有し、
各々の前記連結部材は、
前記一対の回転羽に対して、当該回転羽によって支持される容器側との反対側に位置するとともに、
一端部が一方の回転羽の先端部と連結され、且つ他端部が他方の回転羽の延び方向の中央部と連結される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の水切り装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水切り装置の技術に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
食品等の商品の集荷、配送などに用いられる、コンテナやクレイトなどの容器は、流通過程において繰り返し使用される間に埃や手垢等の汚れが付着し易く、衛生面の見地から、主に高圧の洗浄液を噴き付けて定期的に洗浄する必要がある。
ここで、洗浄後の容器に洗浄液(水分)が残留していると、当該容器に詰め込まれる商品に対して不衛生であり、また、例えば紙素材からなるカートンによって商品が包装されている場合、水分によって当該カートンがふやけてしまうという問題があった。
このようなことから、洗浄後の容器に残留する水分は、十分に除去する必要があり、従来から様々な方法が用いられてきた。
なお、本明細書において、水分とは、容器の洗浄工程で使用する洗浄液、すすぎ液等を含む概念で使用している。
【0003】
例えば、上記方法の一例として、搬送コンベアによって洗浄後の容器を連続的に搬送しながら、所定位置に到達した容器に対して、熱風や高圧の圧縮気体を噴射し、当該容器に残留する水分を除去する方法が知られている。
また、他の一例として、回転軸を中心にして回転可能な回転体に、洗浄後の容器を収容して保持し、当該回転体を回転させることにより、遠心力によって、当該容器に残留する水分を除去する方法が知られている(例えば、「特許文献1」を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-2675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、容器に対して熱風を噴射する方法においては、熱風を発生させるためのエネルギーコストが嵩むうえに、熱風に晒された容器には予熱が残るため、当該容器を常温付近まで冷却するための設備や冷却区間が別途必要となり、設備コストが嵩むという問題があった。
また、容器に対して高圧の圧縮気体を噴射する方法においては、搬送コンベアによって搬送される容器に対して、設備レイアウトの都合上、主に、当該容器の左右側面(平面視にて、搬送方向との直交方向の両側に位置する側面)、及び上面から圧縮空気を噴射する構成となるため、容器の前後側面(搬送方向の両側に位置する側面)、及び容器の内側面に残留する水分を、十分に除去することが困難であるという問題があった。
さらに、遠心力を利用して、容器に残留する水分を除去する方法においては、単に回転体を回転させるだけなので、エネルギーコストを低く抑えることができ、また、容器に残留する水分を効果的に除去することができるが、回転体に保持された容器が当該回転体より脱落しないように、一定の回転速度を維持しつつ、所定時間に亘って継続して回転体を回転させなければならず、作業効率が比較的低く、処理速度に課題が残る。
【0006】
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、洗浄後の容器に残留した水分を除去する水切り装置であって、設備コストが嵩むことなく、効率良く十分に水分を除去することができる水切り装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、本発明に係る水切り装置は、洗浄後の容器に残留した水分を除去する水切り装置であって、前記容器を搬入する搬入手段と、前記搬入手段から投入された前記容器を上方に向かって回転搬送する回転搬送手段と、前記容器を搬出する搬出手段と、前記回転搬送手段から前記搬出手段に向かって前記容器を導く固定ガイドとを備え、前記回転搬送手段は、回転搬送方向の中心軸を中心にして、周方向に等間隔で配置され、且つ径方向外側に向かって延びる複数の回転羽を有し、各々の前記回転羽によって前記容器を支持しつつ、当該容器を回転搬送し、前記容器は、前記搬入手段において搬送方向の下流側に位置した面を下面とした状態で、前記回転搬送手段から前記固定ガイドに乗り移り、前記固定ガイドに乗り移った前記容器は、前記回転羽の端部によって押し込まれて当該固定ガイド上を滑走し、前記固定ガイド上を滑走した前記容器は、前記搬入手段において上側に位置した面を下面とした状態で、前記搬出手段上に落下することを特徴とする。
このように、本発明に係る水切り装置においては、洗浄後の容器を、搬入手段、回転搬送手段、固定ガイド、及び搬出手段と順に乗り移らせて搬送することにより、当該容器の搬送姿勢を、搬入手段において下側に位置した面が、搬出手段において上側に位置するように大きく反転させながら、容器に残留した水分を除去することから、例えば、容器の内側面等に水分が残留するようなことを極力防止し、当該容器に残留した水分を、比較的効率よく十分に除去することができる。
また、本発明に係る水切り装置によれば、従来の熱風を噴射させる方法のように、水分が除去された容器を常温付近まで冷却するための設備や冷却区間が、別途必要となることもなく、設備コストを抑えることができる。
【0009】
また、本発明に係る水切り装置においては、前記搬入手段が、前記回転搬送手段に前記容器を投入する投入領域において、前記容器を滑走可能に設けられ、搬送方向の下流側に向かって上方に傾斜する傾斜ガイドを有することが好ましい。
このような構成を有することにより、洗浄後の容器を傾斜ガイド上にて滑走させることで、当該容器の搬送方向の下流側を上方に傾けることができ、容器に残留する水分を搬送方向の上流側に集め、当該水分をより効率よく除去することができる。
【0010】
また、本発明に係る水切り装置においては、前記回転搬送手段が、前記容器を回転搬送する回転搬送領域において、前記回転羽に対して前記中心軸側に配置され、前記回転羽によって支持された前記容器に対して、当該容器における前記中心軸側の面に向かって圧縮気体を噴射可能な第1噴射手段と、前記回転羽に対して前記中心軸側との反対側に配置され、前記回転羽によって支持された前記容器に対して、当該容器における前記中心軸側との反対側の面に向かって圧縮気体を噴射可能な第2噴射手段とを有することが好ましい。
このような構成を有することにより、回転搬送手段によって洗浄後の容器を搬送しながら、第1噴射手段及び第2噴射手段から噴射される圧縮気体によって、当該容器に残留した水分を、より確実に除去することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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