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公開番号2024043070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148054
出願日2022-09-16
発明の名称乾燥装置
出願人株式会社EST電設工業
代理人個人
主分類F26B 21/08 20060101AFI20240322BHJP(乾燥)
要約【課題】粘土内に水分が残って、成型した粘土がひび割れたり、爆ぜたりすることを抑制できる乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥装置1は、粘土を乾燥させる。乾燥装置1は、筐体10と、加熱部HTと、加湿部261と、温度計STと、湿度計SHと、温度判定部251と、湿度判定部252とを備える。筐体10は、粘土を収容する。加熱部HTは、筐体10の内部空間SPを加熱する。加湿部261は、筐体10の内部空間SPを加湿する。温度計STは、内部空間SPの温度を計測する。湿度計SHは、内部空間SPの湿度を計測する。温度判定部は、設定温度を超えるか否かを判定する。湿度判定部は、設定湿度を超えるか否かを判定する。設定温度は、加熱部HTが筐体10の内部空間SPを加熱する場合の筐体10の内部空間SPの温度を示す。設定湿度は、加湿部261が筐体10の内部空間SPを加湿する場合の筐体10の内部空間SPの湿度を示す。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
粘土を乾燥させる乾燥装置であって、
粘土を収容する筐体と、
前記筐体の内部空間を加熱する加熱部と、
前記筐体の内部空間を加湿する加湿部と、
前記筐体の内部空間の温度を計測する温度計と、
前記筐体の内部空間の湿度を計測する湿度計と、
前記温度計の計測した温度に基づいて、前記筐体の内部空間の温度が設定温度を超えるか否かを判定する温度判定部と、
前記湿度計の計測した湿度に基づいて、前記筐体の内部空間の湿度が設定湿度を超えるか否かを判定する湿度判定部と
を備え、
前記設定温度は、前記加熱部が前記筐体の内部空間を加熱する場合の前記筐体の内部空間の温度を示し、
前記設定湿度は、前記加湿部が前記筐体の内部空間を加湿する場合の前記筐体の内部空間の湿度を示す、乾燥装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記加湿部を制御する加湿制御部を更に備え、
前記加湿制御部は、
前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超えない場合、前記筐体の内部空間の加湿するように、前記加湿部を制御し、
前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超える場合、前記筐体の内部空間の加湿を停止するように、前記加湿部を制御する、請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記加熱部を制御する加熱制御部を更に備え、
前記加熱制御部は、
前記筐体の内部空間の温度が前記設定温度を超えない場合、前記筐体の内部空間を加熱するように、前記加熱部を制御し、
前記筐体の内部空間の温度が前記設定温度を超える場合、前記筐体の内部空間の加熱を停止するように、前記加熱部を制御する、請求項2に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記筐体は、前記筐体の内部空間と前記筐体の外部とを連通する開口を含み、
前記筐体の内部空間の空気を排出する排気ファンと、
前記排気ファンを制御する排気制御部と、
前記開口を開閉する開閉部と、
前記開閉部を制御する開閉制御部と
を更に備え、
前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超える場合、前記開閉制御部は前記開口を開放するように前記開閉部を制御し、前記排気制御部は前記開口から前記筐体の内部空間の空気を排気するように前記排気ファンを制御する、請求項3に記載の乾燥装置。
【請求項5】
第1処理と第2処理と第3処理とを順番に実行する実行部を更に備え、
前記設定温度は、第1温度と、前記第1温度よりも高い第2温度とを含み、
前記設定湿度は、第1湿度と、前記第1湿度よりも小さい第2湿度と、前記第2湿度よりも小さい第3湿度とを含み、
前記第1処理は、
前記筐体の内部空間の温度が前記第1温度になるように、前記加熱制御部が前記加熱部を制御する処理と、
前記筐体の内部空間の湿度が前記第1湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理と、
を含み、
前記第2処理は、前記筐体の内部空間の湿度が前記第2湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理を含み、
前記第3処理は、
前記筐体の内部空間の温度が前記第2温度になるように、前記加熱制御部が前記加熱部を制御する処理と、
前記筐体の内部空間の湿度が前記第3湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理と
を含む、請求項4に記載の乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の乾燥装置は、陶磁器の製造に用いられる。乾燥装置は、乾燥室と、可動ファンと、制御手段とを有する。乾燥室は、焼成用の粘土が配置される。可動ファンは、乾燥室において起風する。制御手段は、乾燥室内の温度及び湿度を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-214312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の乾燥装置では、粘土の表面は乾燥するが、粘土の内部の水分を十分に抜くことができない。したがって、粘土の表面の乾燥の程度と粘土の内部の乾燥の程度との差を小さくすることが困難であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、粘土内の水分によって、成型した粘土の形状が変わったり、成型した粘土がひび割れたり、爆ぜたりすることを抑制できる乾燥装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、乾燥装置は、粘土を乾燥させる。乾燥装置は、筐体と、加熱部と、加湿部と、温度計と、湿度計と、温度判定部と、湿度判定部とを備える。前記筐体は、粘土を収容する。前記加熱部は、前記筐体の内部空間を加熱する。前記加湿部は、前記筐体の内部空間を加湿する。前記温度計は、前記筐体の内部空間の温度を計測する。前記湿度計は、前記筐体の内部空間の湿度を計測する。前記温度判定部は、前記温度計の計測した温度に基づいて、前記筐体の内部空間の温度が設定温度を超えるか否かを判定する。前記湿度判定部は、前記湿度計の計測した湿度に基づいて、前記筐体の内部空間の湿度が設定湿度を超えるか否かを判定する。前記設定温度は、前記加熱部が前記筐体の内部空間を加熱する場合の前記筐体の内部空間の温度を示す。前記設定湿度は、前記加湿部が前記筐体の内部空間を加湿する場合の前記筐体の内部空間の湿度を示す。
【0007】
本発明の他の局面によれば、前記加湿装置は、加湿制御部を更に備える。前記加湿制御部は、前記加湿部を制御する。前記加湿制御部は、前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超えない場合、前記筐体の内部空間の加湿するように、前記加湿部を制御し、前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超える場合、前記筐体の内部空間の加湿を停止するように、前記加湿部を制御する。
【0008】
本発明の他の局面によれば、前記加湿装置は、加熱制御部を更に備える。前記加熱制御部は、前記加熱部を制御する。前記加熱制御部は、前記筐体の内部空間の温度が前記設定温度を超えない場合、前記筐体の内部空間を加熱するように、前記加熱部を制御し、前記筐体の内部空間の温度が前記設定温度を超える場合、前記筐体の内部空間の加熱を停止するように、前記加熱部を制御する。
【0009】
本発明の他の局面によれば、前記加湿装置は、排気ファンと、排気制御部と、開閉部と、開閉制御部とを更に備える。前記筐体は、前記筐体の内部空間と前記筐体の外部とを連通する開口を含む。前記排気ファンは、前記筐体の内部空間の空気を排出する。前記排気制御部は、前記排気ファンを制御する。前記開閉部は、前記開口を開閉する。前記開閉制御部は、前記開閉部を制御する。前記筐体の内部空間の湿度が前記設定湿度を超える場合、前記開閉制御部は前記開口を開放するように前記開閉部を制御し、前記排気制御部は前記開口から前記筐体の内部空間の空気を排気するように前記排気ファンを制御する。
【0010】
本発明の他の局面によれば、乾燥装置は、実行部を更に備える。前記実行部は、第1処理と第2処理と第3処理とを順番に実行する。前記設定温度は、第1温度と、前記第1温度よりも高い第2温度とを含む。前記設定湿度は、第1湿度と、前記第1湿度よりも小さい第2湿度と、前記第2湿度よりも小さい第3湿度とを含む。前記第1処理は、前記筐体の内部空間の温度が第1温度になるように、前記加熱制御部が前記加熱部を制御する処理と、前記筐体の内部空間の湿度が第1湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理とを含む。前記第2処理は、前記筐体の内部空間の湿度が第2湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理を含む。前記第3処理は、前記筐体の内部空間の温度が第2温度になるように、前記加熱制御部が前記加熱部を制御する処理と、前記筐体の内部空間の湿度が第3湿度になるように、前記加湿制御部が前記加湿部を制御する処理とを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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