TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024033728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137497
出願日2022-08-31
発明の名称穀物乾燥機
出願人井関農機株式会社
代理人個人
主分類F26B 9/06 20060101AFI20240306BHJP(乾燥)
要約【課題】籾や大豆の乾燥も可能にしつつ、特にトウモロコシの傷付きを防ぐことができる穀物乾燥機を提供する。
【解決手段】
穀物乾燥機1は、乾燥させる穀物の種類を設定する設定手段41によって、乾燥させる穀物の種類がトウモロコシに設定された場合、間隙調節手段14が、繰出バルブ8と流下通路3b1の下端部との間に形成された干渉防止用間隙G1の幅寸法を、籾に設定された場合よりも大きく、且つ大豆に設定された場合よりも小さい寸法に調節するとともに、繰出バルブ8の回転速度を調節するバルブ回転速度調節手段2,12が、籾に設定された場合よりも低く、且つ大豆に設定された場合の速度と同一又はそれよりも高い速度に調節する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
籾や大豆、トウモロコシを含む種々の穀物を乾燥させる穀物乾燥機であって、
穀物を貯留する貯留部と、
前記貯留部から穀粒を流下させる流下通路を有し、流下する穀粒に熱風を当てて乾燥させる乾燥部と、
前記流下通路を流下した穀粒を受けて繰り出す繰出バルブと、
前記繰出バルブにより繰り出された穀粒を集穀する集穀部と、
前記集穀部に集穀された穀物を上昇搬送して循環させる昇降機と、
前記繰出バルブの外周面と前記流下通路の下端部との間に形成された干渉防止用間隙の下方を覆うように配設され、回動動作によって前記干渉防止用間隙の幅寸法を調節可能に構成されたシール部と、
前記シール部を回動動作させて前記干渉防止用間隙の幅寸法を自在に調節する間隙調節手段と、
前記繰出バルブの回転速度を調節するバルブ回転速度調節手段と、
ユーザーの所定操作を受け付けて、乾燥させる穀物の種類を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段によって、乾燥させる穀物の種類がトウモロコシに設定された場合、前記間隙調節手段が、前記干渉防止用間隙の幅寸法を、籾に設定された場合よりも大なる寸法であって、且つ、大豆に設定された場合よりも小なる寸法に調節するとともに、
バルブ回転速度調節手段が、前記繰出バルブの回転速度を、籾に設定された場合よりも低く、且つ、大豆に設定された場合の速度と同一又はそれよりも高い速度に調節するよう構成されたことを特徴とする穀物乾燥機。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記集穀部に配置され、前記繰出バルブにより繰り出された穀粒を前記昇降機へ搬送する下部螺旋と、
前記下部螺旋の上下位置を変更することで前記下部螺旋と前記集穀部の底面との間隔を調節可能な下部螺旋位置変更手段とを備え、
前記設定手段を用いてトウモロコシに設定された場合、前記下部螺旋位置変更手段が前記間隔を、籾に設定された場合よりも広く、且つ、大豆に設定された場合と同一か又は大豆に設定された場合に比べて狭い間隔に調節するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の穀物乾燥機。
【請求項3】
前記昇降機により上昇搬送された穀粒を受けて、前記貯留部の平面視略中央部の上方の位置まで穀粒を搬送する上部螺旋と、
前記上部螺旋の搬送終端部付近に配置され、前記上部螺旋により搬送された穀粒を前記貯留部内で拡散させる拡散盤と、
前記上部螺旋により搬送途中の穀粒を、前記拡散盤により拡散される前に落下させる落下機構と、
バケットエレベータにより構成された前記昇降機の回転速度を調節する昇降機回転速度調節手段とを備え、
前記設定手段を用いて籾に設定された場合、穀粒を前記拡散盤により前記貯留部内に拡散させるのに対し、前記設定手段を用いてトウモロコシ又は大豆に設定された場合、前記落下機構により穀粒を落下させるとともに、前記昇降機回転速度調節手段が、前記昇降機の回転速度を、籾に設定された場合よりも低い速度に調節するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の穀物乾燥機。
【請求項4】
穀粒を粉砕して穀粒の水分値を測定する水分計と、
前記昇降機から落下した穀粒を一粒ずつ受け入れて前記水分計へと導くガイド部材と、
前記ガイド部材の幅を変更することで前記ガイド部材により受け入れ可能な穀粒の粒径を調節する受け入れ寸法調節手段とを備え、
前記設定手段を用いてトウモロコシに設定された場合、前記受け入れ寸法調節手段が前記ガイド部材の幅を、籾に設定された場合よりも大きく、且つ、大豆に設定された場合と同一か又はそれよりも小なる幅に調節するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の穀物乾燥機。
【請求項5】
穀物に当てる熱風を発生させるバーナを備え、
前記設定手段を用いて、籾、大豆、又はトウモロコシのいずれに設定された場合でも、穀物の張込量が多いほど前記バーナの設定温度が高くなるよう構成されるとともに、
前記設定手段を用いてトウモロコシに設定された場合、同一の張込量に対する前記バーナの設定温度が、籾に設定された場合よりも低く、且つ、大豆に設定された場合と同一又はそれよりも高い温度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の穀物乾燥機。
【請求項6】
前記流下通路は、前記バーナで生成された熱風を通過させる乾燥網により形成されるとともに、穀物乾燥機は前記乾燥網を通過する風量を調節する風量調節手段を備え、
前記設定手段を用いてトウモロコシに設定された場合、前記風量調節手段が前記風量を、籾に設定された場合よりも多くなるように調節するよう構成されたことを特徴とする請求項5に記載の穀物乾燥機。
【請求項7】
前記昇降機と前記上部螺旋とを繋ぐケース部に騒音計が配置されており、
前記騒音計により計測された騒音の大きさが予め設定された基準値以上である場合、穀物の乾燥運転が停止されるよう構成されており、前記基準値は変更可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の穀物乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穀物、特に籾、大豆、及びトウモロコシを乾燥させることが可能な穀物乾燥機に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、穀物を上下に循環させつつ、バーナー等で発生させた熱風に当てることで、穀物全量を乾燥させることが可能な穀物乾燥機が知られている。
例えば特許文献1には、籾や大豆、トウモロコシ等を含む種々の穀物を乾燥させる穀物乾燥機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-86173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、トウモロコシは、籾や大豆とは粒径や表面の硬度、水分量等の性状が異なるため、特許文献1に記載された発明のように、籾や大豆などと同一の条件で乾燥させると、乾燥過程でトウモロコシの穀粒表面に傷付きが発生し、品質の低下を招く問題があった。
そこで本発明は、籾や大豆の乾燥も可能にしつつ、特にトウモロコシの傷付きを防ぐことができる穀物乾燥機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のかかる目的は、
籾や大豆、トウモロコシを含む種々の穀物を乾燥させる穀物乾燥機であって、
穀物を貯留する貯留部と、
前記貯留部から穀粒を流下させる流下通路を有し、流下する穀粒に熱風を当てて乾燥させる乾燥部と、
前記流下通路を流下した穀粒を受けて繰り出す繰出バルブと、
前記繰出バルブにより繰り出された穀粒を集穀する集穀部と、
前記集穀部に集穀された穀物を上昇搬送して循環させる昇降機と、
前記繰出バルブの外周面と前記流下通路の下端部との間に形成された干渉防止用間隙の下方を覆うように配設され、回動動作によって前記干渉防止用間隙の幅寸法を調節可能に構成されたシール部と、
前記シール部を回動動作させて前記干渉防止用間隙の幅寸法を自在に調節する間隙調節手段と、
前記繰出バルブの回転速度を調節するバルブ回転速度調節手段と、
ユーザーの所定操作を受け付けて、乾燥させる穀物の種類を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段によって、乾燥させる穀物の種類がトウモロコシに設定された場合、前記間隙調節手段が、前記干渉防止用間隙の幅寸法を、籾に設定された場合よりも大なる寸法であって、且つ、大豆に設定された場合よりも小なる寸法に調節するとともに、
バルブ回転速度調節手段が、前記繰出バルブの回転速度を、籾に設定された場合よりも低く、且つ、大豆に設定された場合の速度と同一又はそれよりも高い速度に調節するよう構成されたことを特徴とする穀物乾燥機によって達成される。
【0006】
本発明によれば、穀物の種類がトウモロコシに設定された場合に、穀粒を繰り出す繰出バルブの外周面と流下通路の下端部との間に形成された干渉防止用間隙が、穀粒の大きさに合わせて、籾の場合よりも大なる寸法で、大豆の場合よりも小なる寸法に調節されるから、干渉防止用間隙への穀粒の噛み込みを防ぎ、トウモロコシの粒が潰れてしまうことを防止できる。
【0007】
さらに、本発明によれば、トウモロコシに設定された場合に、繰出バルブの回転速度が、穀粒の大きさと柔らかさに応じて、籾の場合よりも低く、大豆の場合と同一かそれよりも高い速度に調節されるから、トウモロコシの噛み込みによる傷付きをより一層防止できる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態においては、
前記集穀部に配置され、前記繰出バルブにより繰り出された穀粒を前記昇降機へ搬送する下部螺旋と、
前記下部螺旋の上下位置を変更することで前記下部螺旋と前記集穀部の底面との間隔を調節可能な下部螺旋位置変更手段とを備え、
前記設定手段を用いてトウモロコシに設定された場合、前記下部螺旋位置変更手段が前記間隔を、籾に設定された場合よりも広く、且つ、大豆に設定された場合と同一か又は大豆に設定された場合に比べて狭い間隔に調節するよう構成されている。
【0009】
本発明のこの好ましい実施形態によれば、トウモロコシに設定された場合に、下部螺旋と集穀部の底面との間隔が、穀粒の大きさと柔らかさに応じて、籾の場合よりも広く、且つ、大豆の場合と同一か、又はそれよりも狭く調節されるから、下部螺旋による搬送時に、トウモロコシの傷付きを防止できる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態においては、
前記昇降機により上昇搬送された穀粒を受けて、前記貯留部の平面視略中央部の上方の位置まで穀粒を搬送する上部螺旋と、
前記上部螺旋の搬送終端部付近に配置され、前記上部螺旋により搬送された穀粒を前記貯留部内で拡散させる拡散盤と、
前記上部螺旋により搬送途中の穀粒を、前記拡散盤により拡散される前に落下させる落下機構と、
バケットエレベータにより構成された前記昇降機の回転速度を調節する昇降機回転速度調節手段とを備え、
前記設定手段を用いて籾に設定された場合、穀粒を前記拡散盤により前記貯留部内に拡散させるのに対し、前記設定手段を用いてトウモロコシ又は大豆に設定された場合、前記落下機構により穀粒を落下させるとともに、前記昇降機回転速度調節手段が、前記昇降機の回転速度を、籾に設定された場合よりも低い速度に調節するよう構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
収穫機
1日前
井関農機株式会社
脱穀装置
1日前
井関農機株式会社
精米炊飯機
今日
井関農機株式会社
コンバイン
1日前
井関農機株式会社
コンバイン
2日前
井関農機株式会社
コンバイン
2日前
井関農機株式会社
コンバイン
6日前
井関農機株式会社
電動化コンバイン
5日前
個人
乾燥器
7か月前
個人
乾燥装置
1か月前
個人
乾燥装置
9か月前
個人
乾燥装置
1か月前
個人
麺類乾燥室
3か月前
個人
乾燥炭化装置
6か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
10か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
10か月前
株式会社ki-ya
木材乾燥機
27日前
三菱化工機株式会社
乾燥装置
8か月前
三菱化工機株式会社
乾燥装置
8か月前
井関農機株式会社
穀物乾燥機
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥装置
7か月前
株式会社木原製作所
乾燥測定装置
8か月前
株式会社EST電設工業
乾燥装置
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
7か月前
株式会社フジタ
乾燥装置
7か月前
株式会社フジタ
乾燥装置
7か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
7か月前
東レエンジニアリング株式会社
乾燥システム
15日前
株式会社タクボ精機製作所
ロータリ乾燥炉
10か月前
フルタ電機株式会社
乾燥装置
3か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
7か月前
株式会社サタケ
循環式穀物乾燥機
2か月前
三菱重工業株式会社
蓄熱付き温風乾燥システム
7か月前
株式会社竹中工務店
バイオマスボイラーシステム
4か月前
栗田工業株式会社
含液物の乾燥方法及び装置
3か月前
個人
乾燥方法
3か月前
続きを見る