TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025019738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123523
出願日
2023-07-28
発明の名称
コンバイン
出願人
井関農機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A01D
41/12 20060101AFI20250131BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】従来、ガードハンドルは操縦座席の周囲だけを覆うものであり、機体外側に位置するエンジンカバー等は覆われていない。また、操縦部の後方のグレンタンクも、特段のガード体を備えておらず、移動中に壁や柱等に接触した際、グレンタンクやエンジンカバー、あるいは接触した壁や柱等が破損する問題がある。
【解決手段】機体とその機体フレーム1と、機体前側で作物を刈り取る刈取装置4と、刈取装置4から作物を引き継いで脱穀し、穀粒と排藁に分離する脱穀装置3と、脱穀装置3で分離された穀粒を収容する回収装置5と、作業者が搭乗する操縦部6を備える構成とし、操縦部6と回収装置5は、脱穀装置3の側方に配置し、操縦部6と回収装置5を設ける側の機体外側に、枠形状のガード体15を配置し、ガード体15は、機体フレーム1側に着脱可能に装着する構成とすることを特徴とする作業車両。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
機体とその機体フレーム(1)と、機体前側で作物を刈り取る刈取装置(4)と、刈取装置(4)から作物を引き継いで脱穀し、穀粒と排藁に分離する脱穀装置(3)と、脱穀装置(3)で分離された穀粒を収容する回収装置(5)と、作業者が搭乗する操縦部(6)を備える構成とし、操縦部(6)と回収装置(5)は、脱穀装置(3)の側方に配置し、操縦部(6)と回収装置(5)を設ける側の機体外側に、枠形状のガード体(15)を配置し、ガード体(15)は、機体フレーム(1)側に着脱可能に装着する構成とすることを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
操縦部(6)の作業座席(11)の下部に、動力源(16)を設け、動力源(16)に冷却風を送る冷却器(17)を設け、冷却器(17)や動力源(16)への塵埃の進入を防止する開閉可能な防塵カバー(18)を設けると共に、回収装置(5)は機体所定位置に設けた縦回動支持部(19)の縦軸(図示省略)中心に縦軸回動可能に構成し、防塵カバー(18)及び回収装置(5)は、側面視において、ガード体(15)の枠内に設置し、且つ、防塵カバー(18)及び回収装置(5)の開閉移動動作がガード体(15)に干渉しない構成とすることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
ガード体(15)の枠内部で、且つ防塵カバー(18)及び回収装置(5)の回動軌跡に重複しない位置に、上下方向の補強支柱(20)を配置し、防塵カバー(18)の回動支点をガード体(15)の機体下側の前後長手部とし、防塵カバー(18)と補強支柱(20)を連携部材(21)で連結し、開放時は機体上側が機体外側に移動する構成とし、回収装置(5)の回動支点をガード体(15)の機体後側の上下部に配置した構成とすることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
ガード体(15)は、機体フレーム(1)の取付部付近を前後方向の回動支点とし、上下回動可能に構成し、ガード体(15)の回動は、他の部材の回動とは独立して行うことが可能な構成とすることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項5】
ガード体(15)の上部で、且つ機体前側と機体後側に、一または複数の部品を装着するマルチコネクタ(28)を装着し、マルチコネクタ(28)には、GPSアンテナ(29)、作業灯(30)、カメラ(31)等を任意に着脱可能に取付ける構成とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
【請求項6】
操縦部(6)の前部に、乗り降りや操縦時の姿勢に合わせて用いる前側作業グリップ(33)を設け、前側作業グリップ(33)を機体外側に延出させ、ガード体(15)側と連結することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に係るものである。
続きを表示(約 5,500 文字)
【背景技術】
【0002】
先行特許文献1は、圃場の作物を刈取収穫して脱穀装置により穀粒と排藁を選別し、穀粒をグレンタンク(回収装置)に貯留すると共に、グレンタンクの容量が限界に近付くと排出オーガから外部に排出するコンバインを示すものである。このコンバインの操縦座席の後方及び左右両側には、作業者が乗降の際に手すりとしても用いる、上方へ突出する姿勢でガードハンドルが設けられている。
これにより、作業者の周囲はガードハンドルで保護されるので、機体が万一横転しかけてもガードハンドルが先に壁面や地面に接触するので、作業者が機体に挟まれにくく、また横転した機体から退避しやすく、安全性が確保される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-131237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例の構成では、ガードハンドルは操縦座席の周囲だけを覆うものであり、機体外側に位置するエンジンカバー等は覆われていない。また、操縦部の後方のグレンタンクも、特段のガード体を備えていない。
したがって、移動中に壁や柱等に接触した際、グレンタンクやエンジンカバー、あるいは接触した壁や柱等が破損する問題がある。
本願は、グレンタンクやエンジンカバー、あるいは接触した壁や柱等が破損を防止しようとしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、機体とその機体フレーム1と、機体前側で作物を刈り取る刈取装置4と、刈取装置4から作物を引き継いで脱穀し、穀粒と排藁に分離する脱穀装置3と、脱穀装置3で分離された穀粒を収容する回収装置5と、作業者が搭乗する操縦部6を備える構成とし、操縦部6と回収装置5は、脱穀装置3の側方に配置し、操縦部6と回収装置5を設ける側の機体外側に、枠形状のガード体15を配置し、ガード体15は、機体フレーム1側に着脱可能に装着する構成とすることを特徴とする作業車両としたものである。
請求項2の発明では、操縦部6の作業座席11の下部に、動力源16を設け、動力源16に冷却風を送る冷却器17を設け、冷却器17や動力源16への塵埃の進入を防止する開閉可能な防塵カバー18を設けると共に、回収装置5は機体所定位置に設けた縦回動支持部19の縦軸(図示省略)中心に縦軸回動可能に構成し、防塵カバー18及び回収装置5は、側面視において、ガード体15の枠内に設置し、且つ、防塵カバー18及び回収装置5の開閉移動動作がガード体15に干渉しない構成とすることを特徴とする請求項1に記載の作業車両としたものである。
請求項3の発明では、ガード体15の枠内部で、且つ防塵カバー18及び回収装置5の回動軌跡に重複しない位置に、上下方向の補強支柱20を配置し、防塵カバー18の回動支点をガード体15の機体下側の前後長手部とし、防塵カバー18と補強支柱20を連携部材21で連結し、開放時は機体上側が機体外側に移動する構成とし、回収装置5の回動支点をガード体15の機体後側の上下部に配置した構成とすることを特徴とする請求項2に記載の作業車両としたものである。
請求項4の発明では、ガード体15は、機体フレーム1の取付部付近を前後方向の回動支点とし、上下回動可能に構成し、ガード体15の回動は、他の部材の回動とは独立して行うことが可能な構成とすることを特徴とする請求項2に記載の作業車両としたものである。
請求項5の発明では、ガード体15の上部で、且つ機体前側と機体後側に、一または複数の部品を装着するマルチコネクタ28を装着し、マルチコネクタ28には、GPSアンテナ29、作業灯30、カメラ31等を任意に着脱可能に取付ける構成とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両としたものである。
請求項6の発明では、操縦部6の前部に、乗り降りや操縦時の姿勢に合わせて用いる前側作業グリップ33を設け、前側作業グリップ33を機体外側に延出させ、ガード体15側と連結することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、操縦部6と回収装置5は、脱穀装置3の側方に配置し、操縦部6と回収装置5を設ける側の機体外側に、枠形状のガード体15を配置し、ガード体15は、機体フレーム1側に着脱可能に装着する構成としているので、操縦部6から回収装置5に亘って機体前後方向にガード体15を設けることにより、壁際や圃場際を移動する際に機体が保護されるので、接触による破損で操縦や穀粒の貯留ができなくなることを防止できる。
機体の操縦部6及び回収装置5がある側(右側)に、機体が転倒することがあっても、ガード体15が機体より先行して壁面や地面に接触するので、作業者が機体と壁面や地面の間に挟まれて脱出できなくなることが防止される。
ガード体15が枠形状であることにより、操縦部6に乗り降りする際の手すりとして用いることができるので、乗り降りしやすさを向上させられる。
請求項2の発明では、冷却器17や動力源16への塵埃の進入を防止する開閉可能な防塵カバー18を設けると共に、回収装置5は機体所定位置に設けた縦回動支持部19の縦軸(図示省略)中心に縦軸回動可能に構成し、防塵カバー18及び回収装置5は、側面視において、ガード体15の枠内(周回内)に設置し、且つ、防塵カバー18及び回収装置5の開閉移動動作がガード体15に干渉しない構成としているので、ガード体15の枠内を通して防塵カバー18が開閉できることにより、ガード体15を外すことなく防塵カバー18に堆積した塵埃の除去や、動力源16の整備等を行うことができるので、メンテナンス作業性が向上する。
ガード体15の枠内を通過して回収装置5を移動開閉できることにより、ガード体15を外すことなく穀粒の排出不良や、回収装置5の周囲の掃除を行うことができるので、メンテナンスを容易にでき、穀粒の収量の減少が防止される。
請求項3の発明では、ガード体15の枠内部で、且つ防塵カバー18及び回収装置5の回動軌跡に重複しない位置に、上下方向の補強支柱20を配置し、防塵カバー18の回動支点をガード体15の機体下側の前後長手部とし、防塵カバー18と補強支柱20を連携部材(連携ケーブル)連携部材21で連結し、開放時は機体上側が機体外側に移動する構成とし、回収装置5の回動支点をガード体15の機体後側の上下(立錐)部に配置した構成としているので、ガード体15が防塵カバー18及び回収装置5の回動支点を兼ねることにより、別途回動支軸を設ける必要が無く、部品数や配置スペースの削減が図られ、軽量化やコンパクト化が図られる。
請求項4の発明では、ガード体15は、機体フレーム1の取付部付近を前後方向の回動支点とし、上下回動可能に構成し、ガード体15の回動は、他の部材の回動とは独立して行うことが可能な構成としているので、ガード体15を上下方向に回動可能としたことにより、ガード体15を取り外さずにメンテナンススペースを広げることができるので、作業能率が向上する。
請求項5の発明では、ガード体15の上部で、且つ機体前側と機体後側に、一または複数の部品を装着するマルチコネクタ28を装着し、マルチコネクタ28には、GPSアンテナ29、作業灯30、カメラ31等を任意に着脱可能に取付ける構成としているので、ガード体15の上部にマルチコネクタ28を設けることにより、各装置を高所に配置できるので、GPSアンテナ29であれば信号の受信精度が向上し、作業軌跡の正確な記録ができると共に、位置情報を利用した作業制御を適切に行うことができる。
また、作業灯30やカメラ31であれば、機体構成部品による死角が生じにくいので、周辺の情報を正確に得やすくなるので、作業能率や作業精度の向上が図られる。
請求項6の発明では、操縦部6の前部に、乗り降りや操縦時の姿勢に合わせて用いる前側作業グリップ33(作業ハンドル)を設け、前側作業グリップ33を機体外側に延出させ、ガード体15側と連結する構成としているので、前側作業グリップ33とガード体15を連結したことにより、双方の強度を向上させることができるので、作業者の握り方等で強い力を受けても外れることが無く、安全性の低下が防止される。
また、機体の乗り降りの際に把持できる箇所が増えることにより、乗り降りを安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
作業車両(コンバイン)の側面図。
同平面図。
同正面図およびガード体の他の実施形態の拡大一部正面図。
同側面図。
同側面図。
同平面図。
同正面図。
同他の実施形態の側面図。
同平面図。
同正面図。
同他の実施形態の側面図。
同平面図。
同正面図。
同他の実施形態の側面図。
同平面図。
同正面図。
同他の実施形態の正面図。
同他の実施形態の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1は作業車両(コンバイン)の機体フレーム、2は機体フレーム1の下方の走行装置、3は機体フレーム1の上方の一側に設けた脱穀装置、4は刈取装置、5は脱穀装置3の側方に設けた回収装置(グレンタンク)、6は操縦部で、7は回収装置5内の収穫物を排出する排出オーガーである(図1)。
操縦部6には作業者の立つフロア10および作業者の着座する作業座席11および運転席11の前側に設けたスイッチやレバー類を有する前側操作パネル12と側部操作パネル13を設け、運転席11および前側操作パネル12と側部操作パネル13等はキャビンで包囲しない、所謂開放型構成としている(図2)。
すなわち、機体(走行車体)とその機体フレーム1と、機体前側で作物を刈り取る刈取装置4と、刈取装置4から作物を引き継いで脱穀し、穀粒と排藁に分離する脱穀装置3と、脱穀装置3で分離された穀粒を収容する回収装置(グレンタンク)5と、作業者が搭乗する操縦部6を備える構成とし、少なくとも、回収装置5は、脱穀装置3の側方に配置し、操縦部6と回収装置5を設ける側の機体外側に、枠形状のガード体15を配置し、ガード体15は、機体フレーム1側に着脱可能に装着する構成とする。
【0009】
そのため、操縦部6から回収装置5に亘って機体前後方向にガード体15を設けることにより、壁際や圃場際を移動する際に機体が保護されるので、接触による破損で操縦や穀粒の貯留ができなくなることを防止できる。
機体の操縦部6及び回収装置5がある側(右側)に、機体が転倒することがあっても、ガード体15が機体より先行して壁面や地面に接触するので、作業者が機体と壁面や地面の間に挟まれて脱出できなくなることが防止される。
ガード体15が枠形状であることにより、操縦部6に乗り降りする際の手すりとして用いることができるので、乗り降りしやすさを向上させられる。
操縦部6の作業座席11の下部に、動力源(エンジンまたは電動モータ)16を設け、動力源16に冷却風(冷却熱)を送る冷却器17(ラジエータ・冷却ファン)を設け、冷却器17や動力源16への塵埃の進入を防止する開閉可能な防塵カバー18を設けると共に、回収装置5は機体所定位置に設けた縦回動支持部19の縦軸(図示省略)中心に縦軸回動可能に構成し(図4)、防塵カバー18及び回収装置5は、側面視において、ガード体15の枠内(周回内)に設置し、且つ、防塵カバー18及び回収装置5の開閉移動動作がガード体15に干渉しない構成とする。
【0010】
ガード体15の枠内を通して防塵カバー18が開閉できることにより、ガード体15を外すことなく防塵カバー18に堆積した塵埃の除去や、動力源16の整備等を行うことができるので、メンテナンス作業性が向上する。
ガード体15の枠内を通して回収装置5を移動開閉できることにより、ガード体15を外すことなく穀粒の排出不良や、回収装置5の周囲の掃除を行うことができるので、メンテナンスを容易にでき、穀粒の収量の減少が防止される。
ガード体15の枠内部で、且つ防塵カバー18及び回収装置5の回動軌跡に重複しない位置に、上下方向の補強支柱20を配置し(図4)、防塵カバー18の回動支点18Aをガード体15の機体下側の前後長手部とし(図5)、防塵カバー18と補強支柱20を連携部材(連携ケーブル)21で連結し(図6)、開放時は防塵カバー18の上側が機体外側に移動(外側回動)する構成とし、回収装置5の回動支点(縦回動支持部19)をガード体15の機体後側の上下(立錐)部に配置した構成とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
井関農機株式会社
収穫機
今日
井関農機株式会社
移植機
今日
井関農機株式会社
作業車両
25日前
井関農機株式会社
作業車両
22日前
井関農機株式会社
作業車両
23日前
井関農機株式会社
作業車両
15日前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
井関農機株式会社
作業車両
22日前
井関農機株式会社
作業車両
7日前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
井関農機株式会社
作業車両
1日前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
井関農機株式会社
耕耘作業機
8日前
井関農機株式会社
コンバイン
17日前
井関農機株式会社
薬剤散布機
23日前
井関農機株式会社
コンバイン
今日
井関農機株式会社
資材散布装置
8日前
井関農機株式会社
植物栽培設備
11日前
井関農機株式会社
乗用型苗植機
1日前
井関農機株式会社
施肥システム
8日前
井関農機株式会社
作業車の変速装置
11日前
井関農機株式会社
農作業管理システム
1日前
井関農機株式会社
汎用コンバインの脱穀装置
22日前
井関農機株式会社
汎用コンバインの脱穀装置
22日前
井関農機株式会社
移植機
22日前
井関農機株式会社
作業車両
29日前
井関農機株式会社
作業車両
15日前
井関農機株式会社
作業装置
7日前
井関農機株式会社
穀物乾燥機の乾燥システム
今日
個人
昆虫捕獲器
24日前
個人
トラップタワー
23日前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
有限会社小林工業
エビ養殖設備
16日前
個人
ペット用デンタルおもちゃ
23日前
株式会社猫壱
首輪
15日前
井関農機株式会社
作業車両
22日前
続きを見る
他の特許を見る