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公開番号2025071609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181921
出願日2023-10-23
発明の名称農作業管理システム
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A01D 41/127 20060101AFI20250428BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】作物の品質低下を抑制することができ、作業効率を向上させることができる農作業管理システムを提供すること。
【解決手段】実施形態に係る農作業管理システムは、コンバインと、運搬車両と、複数の乾燥機と、制御装置とを備える。コンバインは、圃場内を走行しながら穀稈を刈り取って脱穀する。運搬車両は、脱穀された穀粒を搬送する。乾燥機は、搬送された穀粒を乾燥する。コンバイン、運搬車両、乾燥機および制御装置は、通信可能に接続される。制御装置は、圃場マップおよび圃場マップ内の位置情報を取得し、位置情報に、コンバインからの情報を含む作物情報を登録し、作物情報は、コンバインの刈り取り負荷の高負荷位置を含み、高負荷位置における穀粒を区分し、複数の乾燥機から高負荷位置における穀粒を優先して乾燥する乾燥機を選定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圃場内を走行しながら穀稈を刈り取って脱穀するコンバインと、前記コンバインで脱穀された穀粒を搬送する運搬車両と、前記運搬車両で搬送された穀粒を乾燥する複数の乾燥機と、制御装置とを備え、
前記コンバイン、前記運搬車両、前記乾燥機および前記制御装置が通信可能に接続されており、
前記制御装置は、
圃場マップおよび該圃場マップ内の位置情報を取得し、
前記位置情報に、前記コンバインから取得した情報を含む圃場内の作物に関する情報を登録し、
前記作物に関する情報は、前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置を含み、
前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を区分し、複数の前記乾燥機から、前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を優先して乾燥する乾燥機を選定する
ことを特徴とする農作業管理システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御装置は、
前記位置情報および前記乾燥機が設置された乾燥施設の位置から、前記コンバインからの穀粒の前記乾燥施設への搬送時間を算出し、
前記コンバインから取得した情報のうち機体性能および刈り取り量から穀粒の排出時間を算出し、
前記コンバインから取得した情報のうちグレンタンクの残り容量および単位時間あたりの刈り取り性能から、次回の穀粒の排出までの残り時間を算出し、
前記乾燥機による穀粒の乾燥終了から排出完了までの推定時間を算出するとともに複数の前記乾燥機が空きになる順番を算出し、
前記排出時間、前記残り時間、前記推定時間および複数の前記乾燥機が空きになる順番から、前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を優先して乾燥する乾燥機および該乾燥機以外の乾燥機のそれぞれの空きになる順番を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の農作業管理システム。
【請求項3】
前記制御装置によって制御され、各種情報が表示可能な表示部
をさらに備え、
前記制御装置は、
前記圃場マップにおいて過去に前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置が検出されると、前記コンバインの刈り取り開始時に該コンバインの次回の排出時において穀粒を張り込む乾燥機の優先順位を算出し、
前記表示部は、
前記制御装置によって算出された前記優先順位を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の農作業管理システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を優先して乾燥する乾燥機の空きがない場合には、選定した前記乾燥機を他の乾燥機へと変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の農作業管理システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を優先して乾燥する乾燥機の空きがない場合には、選定した前記乾燥機を他の乾燥機へと変更し、変更した前記乾燥機への穀粒の張り込みを予約するとともに該乾燥機の最も早く張り込み可能な張り込み時刻を算出し、
前記表示部は、
前記制御装置によって算出された前記張り込み時刻を表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の農作業管理システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置が過去の前記位置情報にない位置である場合には、当該位置を前記位置情報へ追加登録し、
追加登録された前記コンバインの刈り取り負荷が高負荷となった位置における穀稈の刈り取り、該刈り取り穀稈からの穀粒の区分、該区分された穀粒に対応する乾燥機の選定を行うような割り込み情報を生成し、
前記割り込み情報に基づいて、前記コンバインの刈り取り開始時に該コンバインの次回の排出時において穀粒を張り込む乾燥機の優先順位を算出し、
前記乾燥機への穀粒の張り込みの予約を再設定する
ことを特徴とする請求項5に記載の農作業管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農作業管理システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンバイン、コンバインからの籾を乾燥する複数の乾燥機、乾燥機で乾燥された籾から籾殻を取り除く籾摺機および籾摺機で籾殻が取り除かれた玄米の重量を測定/選別する選別機をインターネットで接続し、コンバインによる刈り取り時の作物の倒伏度合いによって複数の乾燥機から乾燥機を選定するとともに乾燥方法も変更する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-14444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来技術の場合、刈り取りおよび脱穀、脱穀した籾の運搬、品質に応じた籾の区分け、籾の乾燥の手順で作業を行うが、乾燥機に空きがない場合には乾燥のための待ち時間が発生してしまい、待ち時間の間に籾の品質がさらに低下するおそれがあった。また、待ち時間が発生することで、作業効率が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作物の品質低下を抑制することができ、作業効率を向上させることができる農作業管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態に係る農作業管理システム(1)は、圃場(F)内を走行しながら穀稈を刈り取って脱穀するコンバイン(10)と、前記コンバイン(10)で脱穀された穀粒を搬送する運搬車両(20)と、前記運搬車両(20)で搬送された穀粒を乾燥する複数の乾燥機(31)と、制御装置(40)とを備え、前記コンバイン(10)、前記運搬車両(20)、前記乾燥機(31)および前記制御装置(40)が通信可能に接続されており、前記制御装置(40)は、圃場マップおよび圃場マップ内の位置情報を取得し、前記位置情報に、前記コンバイン(10)から取得した情報を含む圃場(F)内の作物に関する情報を登録し、前記作物に関する情報は、前記コンバイン(10)の刈り取り負荷が高負荷となった位置を含み、前記コンバイン(10)の刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を区分し、複数の前記乾燥機(31)から、前記コンバイン(10)の刈り取り負荷が高負荷となった位置における刈り取り穀稈からの穀粒を優先して乾燥する乾燥機(31)を選定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態に係る農作業管理システムによれば、作物の品質低下を抑制することができ、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る農作業管理システムの概要説明図である。
図2は、コンバインを示す概略側面図である。
図3は、コンバインを示す概略平面図である。
図4は、コンバインの制御系を示すブロック図である。
図5は、乾燥機の制御系を示すブロック図である。
図6は、籾摺機の制御系を示すブロック図である。
図7は、選別機の制御系を示すブロック図である。
図8は、乾燥機の選定の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9は、乾燥機の選定の処理手順の他の例を示すフローチャートである。
図10は、乾燥機の選定の具体例を示す図である。
図11は、コンバインにおける収量測定構成の一例を示す図である。
図12は、コンバインにおける収量測定構成の他の例を示す図である。
図13は、コンバインにおける穀粒の貯留構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本願の開示する農作業管理システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
<農作業管理システムの概要>
図1を参照して実施形態に係る農作業管理システム1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る農作業管理システム1の概要説明図である。
(【0011】以降は省略されています)

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