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公開番号2025077727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190147
出願日2023-11-07
発明の名称脱穀装置の扱胴
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A01D 61/00 20060101AFI20250512BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】フィーダハウスの枠体に浮遊する塵埃を、フィーダハウスの外部に効率良く排出することができるコンバインを提案する。
【解決手段】刈取前処理装置(3)を、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する掻込み装置(3A)と、搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置(3B)と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置(3C)と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置(4)に搬送するフィーダハウス(3D)で形成し、フィーダハウス(3D)の枠体(30)の上壁に、フィーダハウス(3D)内の塵埃を濾過する網体(34)を設け、網体(34)の上方に、塵埃を吸引する吸引排塵ファン(50)と、吸引排塵ファン(50)を覆う吸引排塵ボックス(41)を設け、背面視において、吸引排塵ファン(50)の左端部よりも右端部を上側に配置した。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
機体フレーム（１）の前側に穀稈を収穫する刈取前処理装置（３）を設け、該刈取前処理装置（３）の後方左側に穀稈を脱穀選別処理する脱穀装置（４）を設け、前記刈取前処理装置（３）の後方右側に作業者が搭乗する操縦部（５）を設けたコンバインにおいて、
前記刈取前処理装置（３）を、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する掻込み装置（３Ａ）と、搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置（３Ｂ）と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置（３Ｃ）と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置（４）に搬送するフィーダハウス（３Ｄ）で形成し、
該フィーダハウス（３Ｄ）の枠体（３０）の上壁に、前記フィーダハウス（３Ｄ）内の塵埃を濾過する網体（３４）を設け、
該網体（３４）の上方に、塵埃を吸引する吸引排塵ファン（５０）と、該吸引排塵ファン（５０）を覆う吸引排塵ボックス（４１）を設け、
背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）の左端部よりも右端部を上側に配置したことを特徴とするコンバイン。
続きを表示（約 770 文字）【請求項２】
前記吸引排塵ボックス（４１）を、下壁（４２）と、該下壁（４２）の右端から上方に延在する右壁（４３）と、該右壁（４３）の左方に延在する上壁（４４）と、該上壁（４４）の左下端から下方に延在する外左壁（４５）と、前記下壁（４２）の左端から下方に延在する内左壁（４６）と、前記下壁（４２）、右壁（４３）、上壁（４４）、外左壁（４５）及び内左壁（４６）の前後部に連結される前壁（４７）と後壁（４８）で形成し、
背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）の右部と上壁（４４）の頂部（４４Ａ）の右側の左上りに延在する部位の間隔よりも、前記吸引排塵ファン（５０）の左部と上壁（４４）の頂部（４４Ａ）の左側の左下りに延在する部位の間隔を広く形成した請求項１記載のコンバイン。
【請求項３】
背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）のファン（５２）を支持する回転軸（５３）の軸心の延長線が、前記上壁（４４）の頂部（４４Ａ）を通過する請求項２記載のコンバイン。
【請求項４】
前記オーガ装置（３Ｃ）のオーガフレーム（６０）の左壁に、未刈穀稈を左方に倒伏させるナロ―ガイド（６１）を設け、
側面視において、前記吸引排塵ボックス（４１）の排塵口（４９）から排出される排風が、未刈穀稈側に張出したナロ―ガイド（６１）の後端部に向かって送風される請求項３記載のコンバイン。
【請求項５】
前記吸引排塵ボックス（４１）の後壁（４８）に、前記吸引排塵ファン（５０）と網体（３４）を監視する点検窓（４８Ａ）を設けた請求項１～４のいずれか１項に記載のコンバイン。
【請求項６】
前記点検窓（４８Ａ）を、前記後壁（４８）に開閉自在に支持した請求項５記載のコンバイン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、フィーダハウスに排塵装置を備えるコンバインに関するものである。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、フィーダハウスの枠体の上壁に、枠体内を浮遊する塵埃を吸引して外部に排出する吸引排塵ファンを設ける技術が知られている。（特許文献１，２）
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－１７４８１５号公報
特開２０１５－１３０８９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、特許文献１の技術においては、フィーダハウスの枠体の上壁に近接させて吸引排塵ファンを設けているので、エレベータで持ち回される穀稈によって吸引排塵ファンの吸引力が低下して、枠体内を浮遊する塵埃を外部に効率良く排出することができない恐れがある。
【０００５】
特許文献２の技術においては、塵埃を濾過する網体に近接させて吸引排塵ファンを設けているので、網体の中心部と吸引排塵ファンの外周部に塵埃が付着して、枠体内を浮遊する塵埃を外部に効率良く排出することができない恐れがある。また、多量の穀稈が搬送用のエレベータに投入されるとエレベータで持ち回される穀稈も多くなり、枠体への吸引排塵ボックスの取付部分に穂先部が接触すると、籾が脱ぷするなどしていた。また、網体に目詰まりした塵埃を除去する場合には、網体を下方に移動させる必要があるので、塵埃の除去作業に時間を要すると問題も指摘されていた。
【０００６】
そこで、本発明の主たる課題は、フィーダハウスの枠体に浮遊する塵埃を、フィーダハウスの外部に効率良く排出することができるコンバインを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項１記載の発明は、機体フレーム（１）の前側に穀稈を収穫する刈取前処理装置（３）を設け、該刈取前処理装置（３）の後方左側に穀稈を脱穀選別処理する脱穀装置（４）を設け、前記刈取前処理装置（３）の後方右側に作業者が搭乗する操縦部（５）を設けたコンバインにおいて、
前記刈取前処理装置（３）を、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する掻込み装置（３Ａ）と、搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置（３Ｂ）と、搬送された穀稈を一側に寄せ集めるオーガ装置（３Ｃ）と、寄せ集められた穀稈を脱穀装置（４）に搬送するフィーダハウス（３Ｄ）で形成し、該フィーダハウス（３Ｄ）の枠体（３０）の上壁に、前記フィーダハウス（３Ｄ）内の塵埃を濾過する網体（３４）を設け、該網体（３４）の上方に、塵埃を吸引する吸引排塵ファン（５０）と、該吸引排塵ファン（５０）を覆う吸引排塵ボックス（４１）を設け、背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）の左端部よりも右端部を上側に配置したことを特徴とするコンバインである。
【０００８】
請求項２記載の発明は、前記吸引排塵ボックス（４１）を、下壁（４２）と、該下壁（４２）の右端から上方に延在する右壁（４３）と、該右壁（４３）の左方に延在する上壁（４４）と、該上壁（４４）の左下端から下方に延在する外左壁（４５）と、前記下壁（４２）の左端から下方に延在する内左壁（４６）と、前記下壁（４２）、右壁（４３）、上壁（４４）、外左壁（４５）及び内左壁（４６）の前後部に連結される前壁（４７）と後壁（４８）で形成し、背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）の右部と上壁（４４）の頂部（４４Ａ）の右側の左上りに延在する部位の間隔よりも、前記吸引排塵ファン（５０）の左部と上壁（４４）の頂部（４４Ａ）の左側の左下りに延在する部位の間隔を広く形成した請求項１記載のコンバインである。
【０００９】
請求項３記載の発明は、背面視において、前記吸引排塵ファン（５０）のファン（５２）を支持する回転軸（５３）の軸心の延長線が、前記上壁（４４）の頂部（４４Ａ）を通過する請求項２記載のコンバインである。
【００１０】
請求項４記載の発明は、前記オーガ装置（３Ｃ）のオーガフレーム（６０）の左壁に、未刈穀稈を左方に倒伏させるナロ―ガイド（６１）を設け、側面視において、前記吸引排塵ボックス（４１）の排塵口（４９）から排出される排風が、未刈穀稈側に張出したナロ―ガイド（６１）の後端部に向かって送風される請求項３記載のコンバインである。
（【００１１】以降は省略されています）

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