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公開番号2025007429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108818
出願日2023-06-30
発明の名称収穫機
出願人井関農機株式会社
代理人
主分類A01D 69/00 20060101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】
キャビン内の快適性を維持しつつ無段変速装置の出力操作を可能とすると共に、微速走行する出力に無段変速装置を簡単に操作できる収穫機を提供すること。
【解決手段】
走行装置2で走行する機体に刈取装置3を設け、穀稈から穀粒を分離する脱穀装置4を設け、各装置に駆動力を伝動する無段変速装置20を設け、操縦部5の周囲及び上部を覆うキャビン5bを設け、無段変速装置20は、入力側の軸回転を変化及び停止させる入力変速アクチュエータ110bと、出力側の軸回転を変化及び停止させる出力変速アクチュエータ110aを設け、操縦部5に、角度センサ16Sの検出に合わせて入力変速アクチュエータ110b及び出力変速アクチュエータ110aの作動量を調節する変速操作部材16を設け、変速操作部材16は、その下部側の周囲及び下方が密閉された状態で設ける構成とする。
【選択図】図24
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置(2)で走行する機体に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)で刈り取った穀稈から穀粒を分離する脱穀装置(4)を設け、該走行装置(2)、刈取装置(3)及び脱穀装置(4)に駆動力を伝動する無段変速装置(20)を設け、作業者が搭乗する操縦部(5)を設けると共に、該操縦部(5)の周囲及び上部を覆うキャビン(5b)を設けた収穫機において、
前記無段変速装置(20)は、入力側の軸回転を無段階に変化、及び停止させる入力変速アクチュエータ(110b)と、出力側の軸回転を無段階に変化、及び停止させる出力変速アクチュエータ(110a)を設け、
前記操縦部(5)には、角度センサ(16S)の検出に合わせて該入力変速アクチュエータ(110b)及び出力変速アクチュエータ(110a)の作動量を調節する変速操作部材(16)を設け、
該変速操作部材(16)は、少なくとも下部側の周囲及び下方が密閉された状態で設けることを特徴とする収穫機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記変速操作部材(16)を無段変速装置(20)を停止させる位置に操作したとき、前記入力変速アクチュエータ(110b)が入力側の軸回転の停止動作を開始し、
前記入力変速アクチュエータ(110b)の停止動作が開始されてから所定時間が経過するか、あるいは停止動作が完了すると、前記出力変速アクチュエータ(110a)が出力側の軸回転の停止動作を行う制御構成としたことを特徴とする請求項1に記載の収穫機。
【請求項3】
前記無段変速装置(20)は、副変速切替部材(17)により高速で走行可能となる移動側モードと、収穫作業に適した速度の範囲で走行可能となる作業速モードと、走行を停止する中立モードに切替可能に構成し、
移動速モードまたは作業速モードであるときに前記入力変速アクチュエータ(110b)と出力変速アクチュエータ(110a)を作動させ、前記無段変速装置(20)を傾斜地等の走行に適した極低速モードに切り替える低速スイッチ(111)を設け、
前記無段変速装置(20)が極低速モードであるときに該低速スイッチ(111)が操作されるか、前記変速操作部材(16)が所定時間に亘って中立位置から操作されないときは、無段変速装置(20)は作業速モードに切り替えられる構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の収穫機。
【請求項4】
前記刈取装置(3)と脱穀装置(4)の両方に伝動する刈脱位置と、脱穀装置(4)へ伝動する脱穀位置と、伝動を遮断する中立位置に操作可能に刈脱切替部材(18)を設け、
前記刈脱切替部材(18)は、機体前側に操作すると刈脱位置、機体後側に操作すると脱穀位置、刈脱位置と脱穀位置の前後中間に操作すると中立位置になる構成とし、
該刈脱切替部材(18)が刈脱位置にあるときに前記低速スイッチ(111)が操作されたときは、前記無段変速装置(20)の極低速モードへの切替を受け付けないと共に、
前記無段変速装置(20)の極低速モードであるときに前記刈脱切替部材(18)が刈脱位置に操作されると、極低速モードの走行速度を維持しつつ前記刈取装置(3)及び脱穀装置(4)への作動速度を高速化して倒伏した穀稈の収穫作業に適した倒伏モードに切り替わる制御構成としたことを特徴とする請求項3に記載の収穫機。
【請求項5】
前記刈脱切替部材(18)を刈脱位置に操作し、且つ前記変速レバー(16)を中立位置に操作した状態で前記副変速切替部材(17)を操作すると、前記無段変速装置(20)は作業速モードと倒伏モードに交互に切り替わる構成としたことを特徴とする請求項4に記載の収穫機。
【請求項6】
前記操縦部(5)の操縦席(5a)の側方に、前記変速操作部材(16)、低速スイッチ(111)及び刈脱切替部材(18)を設ける側方操作パネル(15)を設け、
該側方操作パネル(15)に設ける前記変速操作部材(16)の操作域の後端部よりも機体後側に凹部(112)を形成し、該凹部(112)の内側に前記低速スイッチ(111)を設け、該凹部(112)は操縦席(5a)側の側壁部の上下高さを前後及び左右他側よりも低く構成し、
前記刈脱切替部材(18)は凹部(112)よりも前記操縦席(5a)側に設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の収穫機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、収穫作業を行う作業機の変速伝動機構に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の収穫機において、変速レバーを操作すると、連動ロッド等の連携機構を介して無段変速装置のトラニオン軸を回動させ、無段変速装置の出力の増減や出力方向を変更し、さらにミッションケースを介して走行装置や刈取装置、脱穀装置等を操作量に合わせた速度で作動させる収穫機に関する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、作業場所(圃場)に出入りするときや、機体をトラックの荷台に積み込むときは、左右の走行装置の幅に合わせて左右一対の板体、所謂「あゆみ」を傾斜状態で設置し、その上を走行させることがあるが、左右の走行装置を脱落させないよう慎重に走行する必要があるので、走行出力を低く設定してできるだけ低速で走行することが望ましい。
【0004】
米や麦等の穀稈を刈り取り脱穀装置で穀粒を分離させる作物を栽培する圃場は基本的に平坦であり、傾斜地を走行するのは圃場の出入りや積込作業の時であるので、傾斜角度が一定以上であり、且つ走行出力設定が高速走行し得る設定であるときには、走行出力の上限を低下させ、傾斜地の移動中の走行速度が抑えられる制御構成を織り込んだ収穫機に関する技術が知られている。(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011- 69470号公報
特開2010-178630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の技術では、操縦部の周囲及び上方を覆い、エアコンで内部の温度を適温に保ちつつ、飛散してくる藁屑や砂塵等の夾雑物が作業者に近付くことを防止するキャビンを搭載する際、変速レバーと無段変速装置を連携させる連携機構を設ける必要がある。この連携機構はキャビンの機体内側で且つ機体下部側に配置されるが、配置スペースが無段変速装置の周辺とキャビン内部を連通させるものとなるので、変速レバーを前後方向に移動させるレバーガイド溝等が外気の入口となる。
【0007】
これにより、外気温によりエアコンの効果が薄れ、作業者が寒暖の影響を受けて疲れやすく、連続した作業時間が短くなり、作業能率が低下したり、収穫適期を逃して収穫物の商品価値が低下する問題が生じる。
【0008】
また、刈取収穫や脱穀選別により生じる細かい藁屑や葉屑、走行により生じる砂塵等の夾雑物が入り込むと、キャビン内の空気に混ざり込むため、呼吸の不快感を覚えさせたり、視界を妨げたりして、作業能率や走行精度を低下させる問題がある。
【0009】
また、特許文献2の技術では、傾斜地を走行する際に出力の上限が低下するものの、変速レバーの操作は受け付けられるので、誤って出力を増加させる側に変速レバーを操作したり、後進方向に操作したりすると、意図せず走行速度が速くなる、あるいは進行方向が逆になることで、さらなる作業者の操縦ミスを誘発しかねない問題がある。
【0010】
また、誤操作でなくとも、出力上限が低下しても現在の走行速度が速いと判断されるとき、変速レバーを操作して走行速度を下げようとして無段変速装置を中立状態に操作してしまい、その場に停止してしまい、作業能率が低下する問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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