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公開番号2025002187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102181
出願日2023-06-22
発明の名称コンバイン
出願人井関農機株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A01D 67/00 20060101AFI20241226BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】キャビンで覆われた作業空間を広くして作業環境に優れるコンバインを提供する。
【解決手段】刈取フレーム(10)の上部に配置された左右方向に延在する第1伝動筒(15)の左部に、第1伝動筒(15)に伝動される出力回転を増減速するギヤボックス(72)を設け、キャビン(9)の左側に、ギヤボックス(72)のギヤの噛み合いを切替えるシフタ連結部(72A)を操作する操作レバー(73)を配置し、操作レバー(73)の左右方向に延在する第1ロッド(73A)の左部をシフタ連結部(72A)に連結し、横ロッド(73A)の右部を、第1伝動筒(15)の中間部に設けられた支持部材(74)に回転自在に固定し、正面視において、操作レバー(73)の第1ロッド(73A)の右部から上側に延在する第2ロッド(73B)を支持部材(74)よりも左側に設けた。
【選択図】図24
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記刈取装置(3)の刈取フレーム(10)に、穀稈を分草する分草体(16)と、分草された穀稈を引起こす引起装置(17,70)と、引起こされた穀稈の株元を切断する刈刃装置(18)と、切断された穀稈を挟持して前記脱穀装置(4)に搬送する搬送装置(19)を設け、
前記操縦部(5)を覆うキャビン(9)を設け、
前記刈取フレーム(10)の上部に配置された左右方向に延在する第1伝動筒(15)の左部に、前記第1伝動筒(15)に伝動される出力回転を増減速するギヤボックス(72)を設け、
前記キャビン(9)の左側に、前記ギヤボックス(72)のギヤの噛み合いを切替えるシフタ連結部(72A)を操作する操作レバー(73)を配置し、
該操作レバー(73)の左右方向に延在する第1ロッド(73A)の左部をシフタ連結部(72A)に連結し、該横ロッド(73A)の右部を、前記第1伝動筒(15)の中間部に設けられた支持部材(74)に回転自在に固定し、
正面視において、前記操作レバー(73)の第1ロッド(73A)の右部から上側に延在する第2ロッド(73B)を支持部材(74)よりも左側に設けたことを特徴とするコンバイン。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第2ロッド(73B)は、前記第1ロッド(73A)の右部から上側に延在した後に、キャビン(9)に向かって延在した請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記搬送装置(19)の上側を覆うカバー(19A)を設け、
側面視において、前記キャビン(9)と重なる位置に、前記刈取装置(3)と脱穀装置(4)にオイルを注油する注油コントローラ(76)を設け、
前記カバー(19)の後部と注油コントローラ(76)を連結部材(79)で連結した請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項4】
前記第1伝動筒(15)の中間部に、少なくとも1個以上の引起フレーム(40)を設け、
該引起フレーム(40)を、前記第1伝動筒(15)から下側に向かって延在する上下伝動筒(41)と、該上下伝動筒(41)の下部から左右方向に延在する左右伝動筒(42)で形成し、
前記刈取フレーム(10)の下部に配置された左右方向に延在する第2伝動筒(13)から分草体(16)に向かって延在する前後フレーム(22)を左右方向に所定の間隔を隔てて設け、
該前後フレーム(22)の中間部を連結する左右方向に延在するフレーム(23)の中間部に、該フレーム(23)の中間部から上側に向かって延在する少なくとも1個以上のステー(43)と、該ステー(43)の上部から左右方向に延在する左右フレーム(44)を設け、
前記上下伝動筒(41)の上下方向に延在する軸心を、前記左右フレーム(44)と左右伝動筒(42)に着脱自在に固定される左右一対の引起装置(17,70)の左右方向の中心から偏移させた請求項1記載のコンバイン。
【請求項5】
前記上下伝動筒(41)の上部に、前記左右一対の引起装置(17,70)の後壁の上部を当接させる当接部材(41A)を設け、
前記左右伝動筒(42)の左部に、前記左右一対の左部の引起装置(17,70)の後壁を連結する左連結部(42L)を設け、
前記左右伝動筒(42)の右部に、前記左右一対の右部の引起装置(17,70)の後壁を連結する右連結部(42R)を設け、
側面視において、前記当接部材(41A)の前面と、前記左連結部(42L)の前面と、前記右連結部(42R)の前面が平行に形成した請求項4記載のコンバイン。
【請求項6】
側面視において、前記当接部材(41A)の前面と、前記左連結部(42L)の前面と、前記右連結部(42R)の前面が、前記上下伝動筒(41)の軸心と所定の交差角度を有して形成した請求項5記載のコンバイン。
【請求項7】
前記刈刃装置(18)の後側に、前記第2伝動筒(13)に内装された回転軸の出力回転を揺動移動に変換する変換部(18A)を設け、
最も右側に配置された前記前後フレーム(22)の後部から第2伝動筒(13)の右壁に向かって延在する前後ロッド(91)を設けた請求項4記載のコンバイン。
【請求項8】
側面視において、前記前後ロッド(91)の中間部に、前記変換部(18A)を覆う矩形状の保護プレート(92)を設けた請求項7記載のコンバイン。
【請求項9】
側面視において、前記前後ロッド(91)の中間部に、上側に向かって延在した後に、上方後側に向かって延在して、前記変換部(18A)の右部を通過して、前記第2伝動筒(13)の上側に至る保護ロッド(94)を設けた請求項7記載のコンバイン。
【請求項10】
前記引起装置(17)の左側から2番目に位置する引起装置(17B)の引起こし反対側の右部と、前記引起装置(17)の左側から3番目に位置する引起装置(17C)の引起こし反対側の左部を対向して配置し、
前記引起装置(17B)の上部を左右伝動筒(42)の左部に左係合部品(47L)で、下部を左右フレーム(44)の左部に左挟持部品(48L)で着脱自在に固定し、
前記引起装置(17C)の上部を左右伝動筒(42)の右部に右係合部品(47R)でに、下部を左右フレーム(44)の右部に右挟持部品(48R)で着脱自在に固定した請求項6記載のコンバイン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取装置に複数の引起装置を備えるコンバインに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
刈取装置の引起装置の上部が連結された左右方向に延在する伝動筒の右部に操作レバーを設け、操縦部から操作レバーを操作して伝動筒の出力回転の増減速させるギヤボックスの噛み込みギヤの切替えを行う技術が知られていた。(特許文献1参照)
【0003】
刈取装置の上部に設けられた左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に設けられた左右一対の引起装置をそれぞれ上下方向に延在するフレームで連結して、引起装置の後方に設けられた搬送装置に穀稈が詰まった場合には、伝動筒の軸心回りにフレームを介して引起装置を回転させて搬送装置に詰まった穀稈を取除く技術が知られていた。(特許文献2参照)
【0004】
刈取装置の上部に設けられた左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に設けられた左右一対の引起装置の上部を2本のアームで形成されたリンクで連結して、引起装置の後方に設けられた搬送装置に穀稈が詰まった場合には、リンクを前側に延出して引起装置を前側に引出して搬送装置に詰まった穀稈を取除く技術が知られていた。(特許文献3参照)
【0005】
刈取装置の上部に設けられた左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に設けられた左右一対の引起装置の上部を上下方向に延在する支軸に回転自在に固定して、引起装置の後方に設けられた搬送装置に穀稈が詰まった場合には、支軸の軸心回りに左右一対の引起装置を回転させて搬送装置に詰まった穀稈を取除く技術が知られていた。(特許文献4参照)
【0006】
刈取装置の上部に設けられた左右方向に延在する伝動筒と左右方向の中間に配置された引起装置をそれぞれ上下方向に延在する支軸に回転自在に固定して、引起装置の後方に設けられた搬送装置に穀稈が詰まった場合には、左側の支軸の軸心回りに左側の引起装置の左部を前側に回転させ、右側の支軸の軸心回りに右側の引起装置の右部を前側に回転させて搬送装置に詰まった穀稈を取除く技術が知られていた。(特許文献5参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-298193号公報
特開2007-37441号公報
特開2012-29568号公報
特開2012-139118号公報
特開2013-99301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1の技術では、操作レバーが操縦部の近傍に設けられていたので、操縦部を覆うキャビンの左壁を左側に延出することができず、キャビンで覆われた作業空間が狭いという問題があった。
【0009】
また、特許文献2の技術では、左右一対の引起装置をそれぞれ伝動筒の軸心回りにフレームを介して回転させて引起装置の下部を上側に引上げる必要が有るので作業時間が長くなるという問題があった。
【0010】
さらに、特許文献3~5の技術では、刈取装置の搬送装置の前側に大きな作業空間を確保できないので、作業姿勢が制限されて搬送装置に詰まった穀稈を容易に取除くことが難しいという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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