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公開番号
2025009590
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023117888
出願日
2023-07-01
発明の名称
ベアスタンガン
出願人
個人
代理人
主分類
A01M
27/00 20060101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 解決しようとする課題は、熊にスタンガンを使用する際に障害となる、安全距離が確保できない点と、電極を素早く体深部に突き刺すことが困難な点であり、安全距離を確保し、電極を素早く体深部に突き刺すことが容易なスタンガンを提供することを課題とする。
【解決手段】 最長で槍程度の長さに伸長する多段階に伸縮する棒の先端に、電動モーターを駆動して高速回転するドリル刃が電極になっている、スタンガンを装着したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
棒の先端に装着したスタンガンの電極を、電動モーターを駆動して高速回転するドリル刃とする機能を設けたことを特徴とする熊撃退棒。
続きを表示(約 81 文字)
【請求項2】
多段階に伸縮する棒が最大伸長時に標準的な槍の長さ(1.8メートル以上)まで伸長する機能を設けたことを特徴とする請求項1の熊撃退棒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、最長で槍程度の長さに伸長する多段階に伸縮する棒の先端に、電動モーターを駆動して高速回転するドリル刃が電極になっているスタンガンを装着した熊撃退棒に関するものである。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、熊は極地や寒冷地に生息する大型獣であり、防寒対策として厚い毛皮や皮下脂肪を備えていて、体表面は強靭で弾力に富んでいる。そのため、刀剣や槍のような対人用の刃物では太刀打ちできず刃が立たない。熊に刃物で立ち向かって、確実な致命傷を与えることは困難であり、中途半端な傷を負わせると却って凶暴化する。その結果、古来からの先人の知恵により、熊から身を守る手段として刃物は使用しないという伝統がある。この伝統は、現在の熊対策に受け継がれている。
現在の標準的な熊対策は、鈴やラジオなどの音響で人間の存在を顕示し、熊に早期警戒を促して退去させる。接近して来たら、ゆっくりと後ずさりする。更に接近して来たら、忌避スプレーを噴霧する。最後は地面に伏せて防御姿勢を取る…という方法である。また火薬を使用した轟音玉なども使用される。これらの器具に共通した特徴は、熊に自主的な退去を促すことを目的としていて、熊が襲撃に転じた場合は対処できないことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-130161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
人間が熊と遭遇した現場では、熊は退去と襲撃の二つの選択肢があるのに対し、人間は退去しかない。熊は人間を襲撃するか否か、更に捕食するか否かの決定権を持っている。熊が現場を掌握し、支配し、生殺与奪の権限を行使する強い立場にある。人間は熊に襲撃を思い留まるよう促し、襲撃する方針を固めた場合は、撤回するよう促す。言語を理解できない熊に、口頭で退去命令や命乞いをする。あくまでも熊の自主的な退去を期待し、望み、願い、祈り、運を天に任せる…という熊対策が、有史以来、連綿と続いている。
そして、熊が退去せずに襲撃するオプションを選択する原因は、冬眠明けか否か、空腹か否か、子連れか否か、発情期か否か、また、遭遇場面での恐怖、驚愕、興奮、イライラなど、熊のストレスと感情に左右され、これらが複合して、判断、意思決定、行動のプロセスに作用する。つまり、人間は「熊の気分に命を委ねている」ことになる。このような不確実かつ不安定な熊対策は、動物界の頂点に君臨する万物の霊長であり、あまたの動物を奴隷化・家畜化して支配・管理している人間として、あまり名誉なことではない。
熊対策がこのような現状に陥っている原因は、熊の襲撃を強制的かつ確実に阻止できる対処方法が、稀有な例外を除いて、現在のところ確立されていないからである。
例えば、山野で軍事行動中の兵士は、仕事道具として自動小銃、手榴弾、グレネードランチャーといった武器を携行しているから、熊の襲撃を強制的に阻止できる。森林伐採中の作業員も、チェーンソーを所持しているから同様である。カモ猟中のハンターは、威力の弱い一般的な12番径のショットガンとはいえ、それなりに阻止できる。こうした極めて特異な例外を除けば、圧倒的大多数の人間は、熊の襲撃に対して全く無力である。
人間が、鈴やラジオなどで熊に自主的な退去を促す現在の熊対策は、もし、熊が自主的に退去せず、襲撃する方針を固めた場合は、人間はそれに対処できない。最終的には熊を相手に素手で闘わざるを得ない破目になる。当然ながら人間が倒されて、場合によっては捕食される。さらに人間を捕食対象とすることを学習した熊は、いわゆる「人喰い熊」となって、深刻な二次被害を引き起こす。これが社会的な課題である。
今後とも、国土の開発によって熊の生息域は縮小するから、人間が熊と遭遇する機会は増加する。熊に自主的な退去を促すだけの熊対策から、たとえ襲撃されても迎撃できる熊対策へと転換することが、人間と熊の生活圏の棲み分け、共存共生を推進する。
現在の熊対策で、熊の襲撃を強制的に阻止しようと試みる唯一の器具は、スタンガンである。しかし、熊にスタンガンを使用する場合は、二つの課題がある。第1は、熊は人間と違って、危険なので接近できないことである。第2は、熊は人間と違って、深い剛毛と厚く強靭な皮膚に被われているため、体表面で放電しても十分な効果が得られないことである。たとえ、電極を鋭い刃物にしたとしても、熊に刃物は通用しない。電極を素早く体深部に突き刺すためには、一定の力を要し、その力を作用させる時間を要し、その時間は熊が静止していることを要する。さらに、体表面での放電は中途半端なダメージを与えるから、凶暴化を助長する。これが技術的な課題である。
【0005】
解決しようとする課題は、熊にスタンガンを使用する際に障害となる、安全距離が確保できない点と、電極を素早く体深部に突き刺すことが困難な点であり、安全距離を確保し、電極を素早く体深部に突き刺すことが容易なスタンガンを提供することを課題とする。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
「熊に刃物は通用しない」という古来からの先人の知恵により、熊から身を守る手段として刃物は使用しないという伝統があるといっても、その先人はおそらく機械工学や電気工学の知識の無い者だから、刃物は刃物でも電動式ドリル刃のような刃物の威力を知らずに教訓を残している。スタンガンの高電圧放電についても同様である。文明の利器を上手に工夫した刃物は、熊に十分通用するというコンセプトを出発点とする。
次に、人間が熊対策で用いる適正かつ有効な護身器具の5条件を示す。
(1)護身器具は、最悪の事態を想定して、殺傷能力を備えたものでなければならない。その理由は、熊に退去を促すだけの器具は、熊が退去せずに襲いかかって来た場合、対処できないからである。熊が殺意を持って殺傷能力のある鈎爪や牙を使うのだから、応戦する側も、未必の殺意を持って殺傷能力のある器具を使わなければ互角に渡り合えない。
(2)護身器具は、アウトファイトに適したものでなければならない。間合(対戦距離)は大きく取るべきである。人間が熊を相手にインファイト(接近戦)することは自殺行為である。剣の長さでは不十分で、槍の長さが適している。槍は熊の手が届かない位置から一方的に攻撃が加えられる。一般に、剣と槍が闘えば、技量が同等であれば槍が3倍有利とされている。心理的な余裕は恐怖心を克服して、冷静かつ的確な対処を可能にする。
(3)護身器具は、邪魔にならず携行に便利でなければならない。山に入る目的は「熊から身を守る」ことではない。目的は業務(林業、測量、学術調査、下刈り、除草、除雪、施設設備の保守点検など)、あるいはプライベート(登山、トレッキング、ハイキング、キャンプ、釣り、山菜採り、紅葉見物など)である。護身器具は、熊の生息域を常時職場としている、作業員が用いる業務用の器具は重厚長大であっても構わないが、一般個人用の器具は可能な限り小型軽量でコンパクトな形状とすべきである。
(4)護身器具は、法令の範囲で使用できるものでなければならない。例えば、38口径以上の拳銃は、熊被害ゼロを実現できる、理想的かつ完璧な技術的要素を備えているが、社会的制限によって利活用は禁止されている。
(5)護身器具は、操作が簡単で、習熟を要さず、誰でも使用できるものでなければならない。使用者の年齢、性別、体格、体力、戦闘能力、メンタル、および器具との相性とは無関係な汎用性が求められる。
【0007】
本発明は、通常は小型軽量なバトンまたはスティック状で、最長で槍程度の長さに伸長する多段階に伸縮する棒の先端に、電動モーターで高速回転する、1対の細長い着脱式のドリル刃が電極になっているスタンガンを装着したことを最も主要な特徴とする。
本発明は、以上の構成よりなる熊撃退棒である。
【発明の効果】
【0008】
次に、本発明のイノベーションまたはエポックメーキングとなり得る10項目を示す。
(1)熊が襲いかかって来たとき、強制的に撃退できる。
(2)熊の攻撃が届かない離れた安全な位置から、一方的に攻撃できる。
(3)小型軽量、コンパクトな形状で、邪魔にならずに持ち運びできる。
(4)一般市民に許容される範囲の、技術的要素で構成できる。
(5)老若男女を問わず、誰でも手軽に使用できる
(6)熊の生息域に立ち入る際に、心理的な不安や恐怖を軽減できる。
(7)熊の襲撃による、痛ましい人身事故を減少できる。
(8)熊に、人間に立ち向かうと危険だと学習させることができる。
(9)猟銃を発砲できない市街地で、熊を捕獲・駆除できる。
(10)人間が、動物界の支配者としての名誉を回復できる。
【0009】
熊が全く手の届かない離れた位置から一方的に攻撃が加えられ、1対の電極が高速回転する細長いドリル刃になっているスタンガンは、ドリル刃の鋼材に刻まれた螺旋状の切り刃と逃げ溝が、熊の体組織を高速で掘削しながら突き刺さるため、深い剛毛、弾力のある皮膚、分厚い皮下脂肪、硬い骨を簡単に貫通して、軽く押し当てただけで、吸い込まれるように深く突き刺さり、瞬時に体深部に到達して、高電圧の放電効果が最大化されることで、スタンタン本来の威力を発揮できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の斜視図である。(実施例1)
本発明の斜視図である。(実施例2)
本発明の実施説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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