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公開番号2025091850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207360
出願日2023-12-08
発明の名称水田管理システム
出願人井関農機株式会社
代理人個人
主分類A01G 22/22 20180101AFI20250612BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】従来技術に比べて、水田の肥沃度の分布を精度良く把握可能にすること。
【解決手段】標高と取水口(356)の位置とを有する圃場(350)の地図情報と、測位装置(SN0)での走行車体(1)の測位結果と、測位結果の各位置における肥料の散布量(V1,V2)と、に基づいて、圃場(350)において取水口(356)から取り入れられた水で圃場(350)内を流動する肥料の量を演算し、演算された肥料の流動量に基づいて、圃場(350)における土壌の肥沃度の分布を補正することで、従来技術に比べて、水田の肥沃度の分布を精度良く把握できる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
作業車両の走行車体(1)に支持されて圃場(350)に対して肥料を散布する施肥装置(4)と、
前記走行車体(1)の位置を計測する測位装置(SN0)と、
標高と取水口(356)の位置とを有する圃場(350)の地図情報と、前記測位装置(SN0)での前記走行車体(1)の測位結果と、前記測位結果の各位置における肥料の散布量(V1,V2,…)と、に基づいて、前記圃場(350)において前記取水口(356)から取り入れられた水で圃場(350)内を流動する前記肥料の量を演算し、演算された肥料の流動量に基づいて、圃場(350)における土壌の肥沃度の分布を補正する肥沃度補正手段(405)と、
を備えたことを特徴とする水田管理システム。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記肥沃度の分布は、圃場(350)を予め定められた大きさで分割された圃場区画(351)ごとに登録され、
前記作業車両の幅に基づく作業区画(352)の大きさが、前記圃場区画(351)の大きさと一致しない場合には、前記圃場区画(351)に跨るすべての作業区画(352)における散布量(V1,V2,…)を平均化して、前記圃場区画(351)に登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の水田管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、水田を管理する水田管理システムに関し、特に、水田の土壌の肥沃度を管理する水田管理システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
水田の管理を行う技術において、圃場面耕耘情報や運転経路情報、消耗資材補給点や障害物、水戸口、畔畦の位置等の圃場関連情報と、作業機の種別や作業の種別、作業幅、施肥情報、肥沃度情報等の作業関連情報とを、圃場地図情報に関連付けて記憶しておく農作業支援システムに関する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-64663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、圃場に関連する情報と作業に関連する情報とが地図情報に登録されているが、施肥情報や肥沃度情報は、施肥をした際の施肥量や肥沃度(肥料濃度)が登録されるだけである。
しかしながら、実際の水田では、標高差が一切ない状況は極めて珍しく、また、作業車両の走行に伴って土壌が偏ったり、水を張る際の水の流れで土壌が一部流れたりする。したがって、実際の水田では、水田の中でも高低差が存在するとともに、取水口から水を取り入れると、水田内で水が流れる。したがって、施肥された肥料も水の流れに伴って、一部が流動する。従来技術では、施肥した際の情報が登録されているが、登録されている施肥した際の肥沃度と、水の流れのある実際の水田の肥沃度の分布とは、ズレが発生する課題がある。
【0005】
本発明は、従来技術に比べて、水田の肥沃度の分布を精度良く把握可能にすることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、作業車両の走行車体(1)に支持されて圃場(350)に対して肥料を散布する施肥装置(4)と、前記走行車体(1)の位置を計測する測位装置(SN0)と、標高と取水口(356)の位置とを有する圃場(350)の地図情報と、前記測位装置(SN0)での前記走行車体(1)の測位結果と、前記測位結果の各位置における肥料の散布量(V1,V2,…)と、に基づいて、前記圃場(350)において前記取水口(356)から取り入れられた水で圃場(350)内を流動する前記肥料の量を演算し、演算された肥料の流動量に基づいて、圃場(350)における土壌の肥沃度の分布を補正する肥沃度補正手段(405)と、を備えたことを特徴とする水田管理システムである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記肥沃度の分布は、圃場(350)を予め定められた大きさで分割された圃場区画(351)ごとに登録され、前記作業車両の幅に基づく作業区画(352)の大きさが、前記圃場区画(351)の大きさと一致しない場合には、前記圃場区画(351)に跨るすべての作業区画(352)における散布量(V1,V2,…)を平均化して、前記圃場区画(351)に登録することを特徴とする請求項1に記載の水田管理システムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、圃場(350)において取水口(356)から取り入れられた水で圃場(350)内を流動する肥料の量を演算し、演算された肥料の流動量に基づいて、圃場(350)における土壌の肥沃度の分布を補正することで、従来技術に比べて、水田の肥沃度の分布を精度良く把握できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、作業車両の幅に基づく作業区画(352)の大きさが圃場区画(351)の大きさと一致しない場合には、圃場区画(351)に跨るすべての作業区画(352)における散布量(V1,V2,…)を平均化して圃場区画(351)に登録することで、散布量のズレを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本発明の一実施の形態の苗移植機の左側面図を示す。
図2は実施の形態の苗移植機の平面図である。
図3は実施の形態の制御部の機能ブロック図である。
図4は実施の形態の圃場区画と作業区画の説明図である。
図5は実施の形態の施肥量の平均化の説明図である。
図6は実施の形態の肥沃度の補正方法の説明図であり、図6(A)は取水口の圃場区画の要部説明図、図6(B)は図6(A)の取水口の圃場区画の左隣に隣接する圃場区画の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明の実施の形態を、以下に説明する。
この発明の作業車両の一例であって、苗移植機の一実施の形態である4条植え乗用型田植機について図面に基づき詳細に説明する。
図1の側面図と図2の平面図に示すように、乗用型田植機(作業車両)は走行車体1に昇降用リンク装置2(昇降装置の一例)で苗植付装置(作業機の一例)3を装着すると共に施肥装置(作業機の一例)4を設け、全体で乗用施肥田植機として機能するように構成されている。走行車体1は、走行装置の一例である左右各一対の前輪6,6及び後輪7,7を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
(【0011】以降は省略されています)

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