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公開番号2023163576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022074556
出願日2022-04-28
発明の名称乾燥炭化装置
出願人個人
代理人個人
主分類F26B 3/24 20060101AFI20231102BHJP(乾燥)
要約【課題】全体の構成を簡易化してコストを低減することができると共に、設置スペースも大幅に削減することが可能となり、作業時間も短縮することができる乾燥炭化装置を提供する。
【解決手段】縦型の円筒形状をなし被処理物が投入される本体槽11と、該本体槽11内で軸心に沿う回転軸20周りに設けられ、被処理物を回転により巻き上げつつ遠心力で伝熱面12aに押し付ける上下複数段の回転巻上羽根30と、を有する。本体槽11内は、その上部より投入された被処理物を、上方回転巻上羽根30Aの回転により乾燥させる乾燥領域11aと、その下方で乾燥済みの被処理物を受け入れ、該被処理物を、下方回転巻上羽根30Bの回転により炭化させる炭化領域11bとに、隔壁110を介して区画されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
縦型の円筒形状をなし被処理物が投入される本体槽と、該本体槽内で軸心に沿う回転軸周りに設けられ、被処理物を回転により巻き上げつつ遠心力で前記本体槽内周の伝熱面に押し付ける上下複数段の回転巻上羽根と、を有する乾燥炭化装置において、
前記本体槽内は、該本体槽の上部より投入された被処理物を、前記回転巻上羽根の回転により乾燥させる乾燥領域と、該乾燥領域の下方で乾燥済みの被処理物を受け入れ、該被処理物を、前記回転巻上羽根の回転により炭化させる炭化領域とに、隔壁を介して区画されたことを特徴とする乾燥炭化装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記隔壁に設けられ、シャッターより開閉可能な落下口を備え、
前記落下口が開状態のとき、該落下口を通じて前記乾燥領域内で乾燥された被処理物が前記炭化領域へ落下することを特徴とする請求項1に記載の乾燥炭化装置。
【請求項3】
前記炭化領域での炭化処理時に発生する廃ガスを、前記乾燥領域に送り込む連通部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥炭化装置。
【請求項4】
前記連通部は、前記隔壁の中央に貫通した状態で固定され、前記回転軸の軸受けを兼ねる有底の軸受け円筒部材と、該軸受け円筒部材の上面開口を塞がずに上から囲うように被さる状態で前記回転軸に固定された覆い円筒部材と、を備えてなることを特徴とする請求項2に記載の乾燥炭化装置。
【請求項5】
前記回転軸は、前記乾燥領域に配される前記回転巻上羽根を支持する上方回転軸と、前記炭化領域に配される前記回転巻上羽根を支持する下方回転軸と、に上下に分断され、
前記上方回転軸と前記下方回転軸とは、別々に回転駆動されることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の乾燥炭化装置。
【請求項6】
前記本体槽内周の伝熱面を加熱するための加熱手段を有し、
前記加熱手段は、前記本体槽外周を囲うように形成されて内部が中空のジャケットと、前記本体槽内で発生した廃ガスを導き燃焼させて無害化する熱風発生炉と、を備え、
前記本体槽のうち前記乾燥領域に、廃ガスを外部に排出して前記熱風発生炉に供給する廃ガス排気部が設けられ、
前記ジャケットのうち前記炭化領域に重なる部位の下側に、前記熱風発生炉で発生した熱風を受け入れる熱風流入部を設ける一方、前記ジャケットのうち前記乾燥領域に重なる部位の上側に、前記ジャケット内における余分な熱風を外部に排出する熱風流出部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の乾燥炭化装置。
【請求項7】
前記回転巻上羽根は、前記回転軸を中心に円周方向に並ぶように配された複数の基羽根から成り、各基羽根は、平面視でそれぞれが円周方向に延び、被処理物をそれぞれの始端側から載せて終端側へ移動させつつ巻き上げ可能な平坦面を備え、該平坦面は、回転方向と逆方向に向かい始端側から終端側にかけて斜め上方へ延びるように形成されたことを特徴とする請求項6に記載の乾燥炭化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型の円筒形状をなし被処理物が投入される本体槽と、該本体槽内で軸心に沿う回転軸周りに設けられ、被処理物を回転により巻き上げつつ遠心力で前記本体槽内周の伝熱面に押し付ける上下複数段の回転巻上羽根と、を有する乾燥炭化装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、粒状、粉末状、液状、塊状等と種々様々な被処理物を乾燥させた後、続けて炭化させる乾燥炭化装置が知られている。特に本出願人は、サイクロンフィンと呼ばれる独自の羽根の開発により、理想の乾燥条件ないし炭化条件を実現することができる乾燥炭化装置を既に提案している(例えば特許文献1,2参照)。
【0003】
このような乾燥炭化装置は、縦型の円筒形状の本体槽内に投入された被処理物を、回転軸に取り付けられた回転巻上羽根の回転により、本体槽内壁の伝熱面に薄膜状に押し付けられて乾燥させる乾燥機と、この乾燥機と同様の構成で、乾燥機で生成された乾燥物を、さらに高温かつ無酸素状態で炭化させる炭化機とを、それぞれ並設したものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-185138号公報
特開2011-063743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1,2に記載された乾燥炭化装置では、乾燥機と炭化機とが、同様な構成であるにも関わらず、別々の本体槽等を備えた装置として構成されていた。そのため、装置全体として大掛かりとなるだけでなく、乾燥機から炭化機へ被処理物を移送する配管設備も必要となり、コストが嵩むものとなり、また、設置するために広いスペースが必要であるという問題点があった。さらに、乾燥機から乾燥物を炭化機まで移送することにより、作業時間も長くなるという問題点もあった。
【0006】
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、乾燥機と炭化機とを1つの装置としてまとめて構成したことにより、全体の構成を簡易化してコストを低減することができると共に、設置スペースも大幅に削減することが可能となり、省スペース化の要請にも応じることができ、さらに、作業時間も短縮することができる乾燥炭化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
縦型の円筒形状をなし被処理物が投入される本体槽と、該本体槽内で軸心に沿う回転軸周りに設けられ、被処理物を回転により巻き上げつつ遠心力で前記本体槽内周の伝熱面に押し付ける上下複数段の回転巻上羽根と、を有する乾燥炭化装置において、
前記本体槽内は、該本体槽の上部より投入された被処理物を、前記回転巻上羽根の回転により乾燥させる乾燥領域と、該乾燥領域の下方で乾燥済みの被処理物を受け入れ、該被処理物を、前記回転巻上羽根の回転により炭化させる炭化領域とに、隔壁を介して区画されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る乾燥炭化装置によれば、乾燥機と炭化機とを1つの装置としてまとめて構成したことにより、全体の構成を簡易化してコストを低減することができると共に、設置スペースも大幅に削減することが可能となり、省スペース化の要請にも応じることができ、しかも、被処理物の乾燥処理ないし炭化処理を効率良く実行することが可能となり、作業時間も短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る乾燥炭化装置の内部構造を概略的に示す縦断面図である。
本発明の実施形態に係る乾燥炭化装置の全体的な構成と処理を概略的に示すフロー図である。
本発明の実施形態に係る乾燥炭化装置における処理中の被処理物の様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施形態を説明する。
本実施形態に係る乾燥炭化装置10は、本体槽11に投入された被処理物を、本体槽11内で鉛直軸心に沿って延びる回転軸20に設けられた上下複数段の回転巻上羽根30の回転により、先ずは乾燥処理により乾燥物を生成し、次いで乾燥物を炭化処理して炭化物を生成するための装置である。ここで被処理物は、生ゴミ、残飯、食品残滓、汚泥、スラッジ、家畜糞尿等と多岐に渡り、その形態も、粒状、粉末状、液状、塊状等、種々様々で、水分含量も多様である。
(【0011】以降は省略されています)

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