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公開番号2023141665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022048104
出願日2022-03-24
発明の名称乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法
出願人富士機械工業株式会社
代理人個人
主分類F26B 13/10 20060101AFI20230928BHJP(乾燥)
要約【課題】複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体について、溶媒ごとの乾燥状態を判定することが可能な乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法を提供する。
【解決手段】複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段と、乾燥手段の乾燥強度を制御する制御部51と、所定の波長帯域における印刷媒体の吸光度を測定する吸光度測定装置26を制御し、測定された吸光度を取得する吸光度センサ制御部511と、印刷媒体の温度を測定する温度測定装置27を制御し、測定された印刷媒体の温度を取得する温度センサ制御部512と、を備える。制御部51は、吸光度センサ制御部511で取得した吸光度と温度センサ制御部512で取得した印刷媒体の温度とに基づいて、溶媒ごとの乾燥状態を判定し、判定された乾燥状態に基づいて乾燥強度を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段と、
前記乾燥手段の乾燥強度を制御する制御部と、
所定の波長帯域における前記印刷媒体の吸光度を測定する吸光度測定装置を制御し、測定された前記吸光度を取得する吸光度センサ制御部と、
前記印刷媒体の温度を測定する温度測定装置を制御し、測定された前記印刷媒体の温度を取得する温度センサ制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記吸光度センサ制御部で取得した前記吸光度と前記温度センサ制御部で取得した前記印刷媒体の温度とに基づいて、前記溶媒ごとの乾燥状態を判定し、
判定された前記乾燥状態に基づいて前記乾燥強度を制御する、
ことを特徴とする乾燥装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記印刷媒体の温度に基づいて残留している前記溶媒の種類を判定し、
前記吸光度に基づいて最後に残留している前記溶媒の残留量を判定することにより、前記溶媒ごとの乾燥状態を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記吸光度に基づいて前記複数の種類の溶媒の残留量を判定し、
前記印刷媒体の温度に基づいて残留している前記溶媒の種類を判定することにより、前記溶媒ごとの乾燥状態を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記複数の種類の溶媒は、乾燥状態を表す吸光度の波長帯域が同じである、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記複数の種類の溶媒は、水及びプロピレングリコールである、
ことを特徴とする請求項4に記載の乾燥装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の乾燥装置と、
前記印刷媒体に前記塗工液を塗工する塗工装置と、を備える、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体を乾燥させ、
所定の波長帯域における前記印刷媒体の吸光度を測定し、
前記印刷媒体の温度を測定し、
測定した前記吸光度と前記印刷媒体の温度とに基づいて、前記溶媒ごとの乾燥状態を判定し、
判定された前記乾燥状態に基づいて前記印刷媒体の乾燥強度を制御する、
ことを特徴とする乾燥方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法に関し、より詳細には、印刷媒体に塗工された複数の種類の溶媒を含む塗工液を乾燥させる乾燥装置とその乾燥方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙、プラスチックフィルム等の長尺の印刷媒体に、インクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置、接着剤を塗工して貼り合わせるドライラミネート装置等が開発されている。例えば、塗工液であるインクをウエブに塗工するインクジェット印刷においては、印刷性能を保つため、溶媒を含むインクが用いられている。
【0003】
溶媒は、塗工液中の樹脂、顔料等を印刷媒体上に定着させるため、乾燥装置によって乾燥される。具体的には、塗工液が塗工された印刷媒体を、熱風やヒートローラ等を用いて加熱して、塗工液に含まれる溶媒を気化させて印刷媒体を乾燥させる。
【0004】
乾燥が不足していると塗工液に含まれる樹脂、顔料等が定着しないため、にじみ、汚れ、ブロッキング等の不具合が発生する。また、乾燥が過剰である場合、印刷媒体である紙、プラスチックフィルムの収縮等の不具合が発生する。したがって、使用する溶媒に合わせて、乾燥強度を適切に制御することが求められる。
【0005】
例えば、特許文献1では、複数の乾燥器を用い、乾燥器内の温度を調整して乾燥強度を制御することにより、水溶性の塗工液を乾燥させる乾燥装置が提案されている。また、特許文献2では、赤外光の吸収強度を計測し、計測結果に基づいて乾燥強度を制御する乾燥装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-246306号公報
特開2015-54423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
インク、接着剤等の塗工液においては、印刷媒体の種類、塗工方式、印刷精度等の条件に最適化されるように、顔料、樹脂等の成分、溶媒等が細かく調整されている。また、このような複雑な塗工条件に適合させるため、塗工液中の溶媒も種々設計されており、より高性能な塗工液を設計するため、複数の種類の溶媒が混合されて用いられることも多い。
【0008】
複数の種類の溶媒が含まれる塗工液を用いる場合、溶媒ごとに気化温度が異なるため、特許文献1の温度計測を用いた乾燥強度制御方法では、溶媒ごとの乾燥状態を把握することは難しい。また、いずれもがヒドロキシ基を有する水とグリコール系の混合溶媒のように、乾燥状態を表す吸光度の波長帯域が同じである場合、特許文献2の吸光度測定による乾燥強度制御方法では、溶媒ごとの乾燥状態を把握することは難しい。
【0009】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体について、溶媒ごとの乾燥状態を判定することが可能な乾燥装置、印刷装置及び乾燥方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る乾燥装置は、
複数の種類の溶媒を含む塗工液が塗工された印刷媒体を乾燥させる乾燥手段と、
前記乾燥手段の乾燥強度を制御する制御部と、
所定の波長帯域における前記印刷媒体の吸光度を測定する吸光度測定装置を制御し、測定された前記吸光度を取得する吸光度センサ制御部と、
前記印刷媒体の温度を測定する温度測定装置を制御し、測定された前記印刷媒体の温度を取得する温度センサ制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記吸光度センサ制御部で取得した前記吸光度と前記温度センサ制御部で取得した前記印刷媒体の温度とに基づいて、前記溶媒ごとの乾燥状態を判定し、
判定された前記乾燥状態に基づいて前記乾燥強度を制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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