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公開番号
2024003488
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-15
出願番号
2022102671
出願日
2022-06-27
発明の名称
バイオマスボイラーシステム
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
F26B
21/00 20060101AFI20240105BHJP(乾燥)
要約
【課題】バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥用温風を効率良く安定して得られるようにする。
【解決手段】ボイラー室2に設置されたバイオマスボイラー10と、バイオマス燃料3を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20からバイオマスボイラー10にバイオマス燃料3を供給する燃料供給手段30と、バイオマスボイラー10の廃熱を回収してバイオマス燃料3を乾燥させる乾燥手段40とを有するバイオマスボイラーシステムにおいて、乾燥手段40は、回収した廃熱でボイラー室2からの排気EAを加熱して乾燥用温風HAを生成する乾燥用温風生成部41と、乾燥用温風HAを乾燥用温風生成部41から燃料貯留部20内に導入してバイオマス燃料3を乾燥させる乾燥用温風導入ダクト42を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ボイラー室に設置されたバイオマスボイラーと、バイオマス燃料を貯留する燃料貯留部と、前記燃料貯留部から前記バイオマスボイラーに前記バイオマス燃料を供給する燃料供給手段と、前記バイオマスボイラーの廃熱を回収して前記バイオマス燃料を乾燥させる乾燥手段とを有するバイオマスボイラーシステムであって、
前記乾燥手段は、回収した廃熱で前記ボイラー室からの排気を加熱して乾燥用温風を生成する乾燥用温風生成部と、前記乾燥用温風を前記乾燥用温風生成部から前記燃料貯留部内に導入して前記バイオマス燃料を乾燥させる乾燥用温風導入ダクトと、を有しているバイオマスボイラーシステム。
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【請求項2】
前記乾燥用温風導入ダクトは、前記乾燥用温風を前記燃料貯留部の底部近傍から当該燃料貯留部内に導入するように構成されている請求項1に記載のバイオマスボイラーシステム。
【請求項3】
前記燃料供給手段は、前記燃料貯留部内の前記バイオマス燃料を前記燃料貯留部の底部から搬出するように構成されている請求項2に記載のバイオマスボイラーシステム。
【請求項4】
前記燃料貯留部として、前記バイオマス燃料の搬送方向上手側に設置された第1貯留部と、当該第1貯留部よりも前記バイオマス燃料の搬送方向下手側に設置された第2貯留部と、を有し、
前記乾燥用温風導入ダクトは、前記乾燥用温風を前記第1貯留部内に導入して前記第1貯留部に貯留されている前記バイオマス燃料を乾燥させるように構成されている請求項1~3のいずれか一項に記載のバイオマスボイラーシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラー室に設置されたバイオマスボイラーと、バイオマス燃料を貯留する燃料貯留部と、前記燃料貯留部から前記バイオマスボイラーに前記バイオマス燃料を供給する燃料供給手段と、前記バイオマスボイラーの廃熱を回収して前記バイオマス燃料を乾燥させる乾燥手段とを有するバイオマスボイラーシステムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術としては、例えば、バイオマスの乾燥物を燃料として利用して蒸気を発生させるボイラー装置と、該ボイラー装置の廃熱を利用してバイオマスを乾燥させる乾燥機(攪拌室)と、乾燥されたバイオマスを貯蔵するサイロと、サイロ内のバイオマスをサイロの下部からボイラー装置に供給する供給装置(スクリューコンベア)とが備えられたバイオマスボイラーシステムにおいて、乾燥機に供給される乾燥気体(乾燥用温風)として、ボイラー装置の燃焼排気を外気と混合して温度調節した気体、又は、ボイラー装置の廃熱と熱交換した気体を使用して、乾燥機内のバイオマスを乾燥させる技術がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
又、燃焼炉に装入する木質燃料を乾燥させる木質燃料乾燥設備において、廃熱を吸収した熱媒体と大気から吸引した空気との間で熱交換を行う熱交換器を備え、前記熱交換器にて加温された温風空気(乾燥用温風)を前記貯留ホッパの下部から該貯留ホッパ内に送給して該貯留ホッパ内の木質燃料を乾燥させる技術がある(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-047593号公報
特開2016-080217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1-2に記載の技術では、バイオマス燃料を乾燥させる乾燥用温風(乾燥気体、温風空気)を生成する上において、ボイラー装置の燃焼排気又は廃熱を吸収した熱媒体を、季節や天候などに応じて温度が大きく低下することのある外気と混合又は熱交換して温度調節することから、バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥気体を安定して得るためには、季節や天候などに応じて外気温が低くなるほど、外気と混合又は熱交換させるボイラー装置の燃焼排気量又は熱媒体量を多くする必要がある。そのため、バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥用温風を効率良く安定して得られるようにする上において改善の余地がある。
【0006】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥用温風を効率良く安定して得られるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1特徴構成は、ボイラー室に設置されたバイオマスボイラーと、バイオマス燃料を貯留する燃料貯留部と、前記燃料貯留部から前記バイオマスボイラーに前記バイオマス燃料を供給する燃料供給手段と、前記バイオマスボイラーの廃熱を回収して前記バイオマス燃料を乾燥させる乾燥手段とを有するバイオマスボイラーシステムであって、
前記乾燥手段は、回収した廃熱で前記ボイラー室からの排気を加熱して乾燥用温風を生成する乾燥用温風生成部と、前記乾燥用温風を前記乾燥用温風生成部から前記燃料貯留部内に導入して前記バイオマス燃料を乾燥させる乾燥用温風導入ダクトと、を有している点にある。
【0008】
本構成によると、バイオマスボイラーの稼働によって比較的高い温度で安定しているボイラー室からの排気を活用して、その排気を乾燥用温風生成部がバイオマスボイラーの廃熱で加熱して乾燥用温風を生成することから、例えば、季節や天候などに応じて温度が大きく低下することのある外気をバイオマスボイラーの廃熱で加熱して乾燥用温風を生成する場合に比較して、バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥用温風を効率良く安定して得ることができる。
【0009】
そして、このように得られた適温で安定した乾燥用温風が乾燥用温風導入ダクトを通って燃料貯留部内に導入されることにより、燃料貯留部内のバイオマス燃料を効率良く好適に乾燥させることができ、又、燃料貯留部内が陽圧化して外部から燃料貯留部内への透湿が防止されることにより、燃料貯留部内のバイオマス燃料を乾燥状態に維持し易くなることから、このように効率良く好適に乾燥された状態のバイオマス燃料が、燃料供給手段にてバイオマスボイラーに安定的に供給されるようになり、よって、バイオマスボイラーでのバイオマス燃料の燃焼効率を安定的に向上させることができる。
【0010】
つまり、本構成によると、バイオマス燃料を乾燥させるのに適した比較的高い温度の乾燥用温風を効率良く安定して得られるようになり、ひいては、バイオマスボイラーでのバイオマス燃料の燃焼効率を安定的に向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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