TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023078767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192038
出願日2021-11-26
発明の名称プリンタ及び印刷方法
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20230531BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷動作時においてヘッドのノズル内に残留したインクを直ちに排出することで、ノズルの詰まりを抑制できるプリンタ、及び印刷方法を提供する。
【解決手段】プリンタは、印刷対象物Mを載置可能なプラテン5と、プラテン5に載置された印刷対象物Mに対してインクを吐出するヘッド10と、ヘッド10から吐出されたインクが付着した印刷対象物Mに光を照射するランプ50と、ヘッド10及びランプ50を支持するキャリッジ20と、ヘッド10から吐出されたインクを回収するインク回収孔Cpとを備える。プリンタは、印刷対象物Mに対する印刷を開始してから終了するまでの期間の何れかの時機に、キャリッジ20によりヘッド10を移動させてヘッド10を所定位置Puに配置させ、この状態で、ヘッド10からインク回収孔Cpに向けてインクを吐出させ、インク回収孔Cpによりインクを回収させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
光硬化性のインクを印刷対象物に吐出することで印刷を行うプリンタであって、
前記印刷対象物を載置可能なプラテンと、
前記プラテンに載置された前記印刷対象物に対して前記インクを吐出するヘッドと、
前記ヘッドから吐出された前記インクが付着した前記印刷対象物に光を照射するランプと、
前記ヘッド及び前記ランプを支持し、主走査方向に移動させるキャリッジと、
前記キャリッジにより移動する前記ヘッドの移動可能な領域である所定領域の何れかの位置である所定位置に対向し、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収するインク回収機構と、
前記ヘッド、前記ランプ、前記キャリッジ、及び前記インク回収機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記印刷対象物に対する印刷を開始してから終了するまでの期間である印刷期間の何れかの時機に、前記キャリッジにより前記ヘッドを移動させて前記ヘッドを前記所定位置に配置させ、
前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記インク回収機構に向けて前記インクを吐出させ、
前記インク回収機構により、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収させる
ことを特徴とするプリンタ。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記キャリッジにより支持され、前記ヘッドとともに移動可能であり、前記ヘッドから吐出される前記インクを回収する移動回収機構を更に備え、
前記制御部は、
前記ヘッドから吐出された前記インクを前記インク回収機構により回収する時、前記移動回収機構による前記インクの回収を禁止する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記インク回収機構は、前記プラテンの一部に設けられ、
前記制御部は、
前記インク回収機構と対向する前記所定位置に前記ヘッドを配置させ、
前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記インク回収機構に向けて前記インクを吐出させ、
前記インク回収機構により、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記ヘッドと前記印刷対象物との間の距離を検出するセンサを更に備え、
前記制御部は、
前記センサによる検出結果に基づき、前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態であることを特定する
ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記キャリッジは、
前記ヘッドが前記ランプよりも前記主走査方向の一方に配置された状態で、前記ヘッド及び前記ランプを支持し、
前記主走査方向の一方の端部で前記センサを支持する
ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記センサは、第1センサ及び第2センサを有し、
前記キャリッジは、
前記主走査方向と直交する副走査方向の一方の端部で前記第1センサを支持し、
前記副走査方向の他方の端部で前記第2センサを支持する
ことを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記時機は、前記キャリッジによる前記ヘッドの前記主走査方向への移動が完了してから、次に前記キャリッジによる前記ヘッドの前記主走査方向への移動が開始するまでの時機である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記キャリッジは、
前記ヘッドが前記ランプよりも前記主走査方向の一方に配置された状態で、前記ヘッド及び前記ランプを支持し、
前記所定位置は、
前記主走査方向の一方への移動が完了した前記ヘッドの位置である
ことを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記制御部は、
前記印刷対象物に関する印刷対象物情報を取得し、
取得した前記印刷対象物情報に基づき、前記ヘッドから前記インク回収機構に向けて前記インクを吐出させる頻度を決定する
ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載のプリンタ。
【請求項10】
光硬化性のインクを印刷対象物に吐出することで印刷を行うプリンタであって、
前記印刷対象物を載置可能なプラテンと、
前記プラテンに載置された前記印刷対象物に対して前記インクを吐出するヘッドと、
前記ヘッドから吐出された前記インクが付着した前記印刷対象物に光を照射するランプと、
前記ヘッド及び前記ランプを支持し、主走査方向に移動させるキャリッジと、
前記プラテンの一部に設けられ、前記キャリッジにより移動する前記ヘッドの移動可能な領域である所定領域の何れかの位置である第1所定位置に対向し、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収する第1回収機構と、
前記キャリッジによる前記ヘッドの前記主走査方向のへの移動が完了してから、次に前記キャリッジによる前記ヘッドの前記主走査方向のへの移動が開始するまでの第2時機において、前記所定領域の何れかの位置である第2所定位置に対向し、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収する第2回収機構と、
前記ヘッド、前記キャリッジ、前記ランプ、前記第1回収機構、及び前記第2回収機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記印刷対象物に対する印刷を開始してから終了するまでの期間である印刷期間のうち第1時機に前記ヘッドを前記第1所定位置に配置させ、且つ、前記印刷期間のうち前記第2時機に前記ヘッドを前記第2所定位置に配置させ、
前記ヘッドが前記第1所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記第1回収機構に向けて前記インクを吐出させ、前記ヘッドが前記第2所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記第2回収機構に向けて前記インクを吐出させ、
前記第1回収機構に向けて吐出された前記インクを前記第1回収機構により回収させ、前記第2回収機構に向けて吐出された前記インクを前記第2回収機構により回収させ
前記印刷対象物に関する印刷対象物情報を取得し、
前記ヘッドから前記第1回収機構に向けて前記インクを吐出させるか、前記ヘッドから前記第2回収機構に向けて前記インクを吐出させるかを、取得した前記印刷対象物情報に応じて切り替える
ことを特徴とするプリンタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、光硬化型のインクを使用して記録印刷対象物に画像を記録する画像記録装置を開示する。画像記録装置は、記録ヘッド、紫外線照射装置、及びメンテナンス機構を備える。画像記録時において、画像記録装置は記録ヘッドを記録領域内で主走査方向に往復移動させながら、記録ヘッドからインクを記録印刷対象物に吐出する。そして、記録印刷対象物上に着弾したインクに対し、紫外線照射装置から紫外線が照射される。これにより、インクが硬化定着し、記録印刷対象物に画像が記録される。一方、メンテナンス時において、画像記録装置は記録ヘッドをメンテナンス領域に移動させる。次に画像記録装置は、メンテナンス機構の吸引キャップを介して記録ヘッドのインクを吸引する。次に画像記録装置は、メンテナンス機構の受け皿に対し、記録ヘッドからインクを空吐出させる。以上により記録ヘッドは、再び画像記録を行うのに良好な状態に整備される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-186422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光硬化性のインクを用いたプリンタの場合、ランプの光が印刷対象物で反射してヘッドに照射され、ヘッドのノズル内のインクが硬化する場合がある。このため、硬化したインクによりノズルの詰まりが発生することを抑制するため、ヘッドから印刷対象物に対してインクが吐出された後、ヘッドのノズル内に残留したインクは直ちに排出される必要がある。しかし、特許文献1に記載の画像記録装置では、メンテナンス時において記録ヘッドからのインクの空吐出が行われるものの、画像記録時においてインクの空吐出は行われない。このため、画像記録時にノズル内のインクが硬化し、ノズルが詰まる可能性があるという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、印刷動作時においてヘッドのノズル内に残留したインクを直ちに排出することで、ノズルの詰まりを抑制できるプリンタ、及び印刷方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係るプリンタは、光硬化性のインクを印刷対象物に吐出することで印刷を行うプリンタであって、前記印刷対象物を載置可能なプラテンと、前記プラテンに載置された前記印刷対象物に対して前記インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドから吐出された前記インクが付着した前記印刷対象物に光を照射するランプと、前記ヘッド及び前記ランプを支持し、主走査方向に移動させるキャリッジと、前記キャリッジにより移動する前記ヘッドの移動可能な領域である所定領域の何れかの位置である所定位置に対向し、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収するインク回収機構と、前記ヘッド、前記ランプ、前記キャリッジ、及び前記インク回収機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷対象物に対する印刷を開始してから終了するまでの期間である印刷期間の何れかの時機に、前記キャリッジにより前記ヘッドを移動させて前記ヘッドを前記所定位置に配置させ、前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記インク回収機構に向けて前記インクを吐出させ、前記インク回収機構により、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収させることを特徴とする。
【0007】
プリンタは、印刷期間中にヘッドからインク回収機構に向けてインクを吐出させる。これによりプリンタは、ヘッドのノズル内に残留するインクを排出し、ノズルが詰まることを抑制する。ここでプリンタは、印刷を行う為にヘッドから吐出したインクがノズル内に残留した場合でも、印刷期間中に直ちにノズル内からインクを排出できるので、ノズルの詰まりを適切に抑制できる。
【0008】
第1態様において、前記キャリッジにより支持され、前記ヘッドとともに移動可能であり、前記ヘッドから吐出される前記インクを回収する移動回収機構を更に備え、前記制御部は、前記ヘッドから吐出された前記インクを前記インク回収機構により回収する時、前記移動回収機構による前記インクの回収を禁止してもよい。プリンタは、ヘッドからインク回収機構に向けて吐出されるインクの吐出方向が、移動回収機構の駆動により変動することを抑制できる。従ってプリンタは、インク回収機構に向けて吐出されるインクが、インク回収機構以外の部分に付着する可能性を軽減できる。
【0009】
第1態様において、前記インク回収機構は、前記プラテンの一部に設けられ、前記制御部は、前記インク回収機構と対向する前記所定位置に前記ヘッドを配置させ、前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態で、前記ヘッドから前記インク回収機構に向けて前記インクを吐出させ、前記インク回収機構により、前記ヘッドから吐出された前記インクを回収させてもよい。プリンタは、印刷期間中においてヘッドを所定位置に移動させるのに要する時間を短縮できる。従ってプリンタは、印刷を行う為にヘッドから吐出したインクがノズル内に残留した場合でも、ノズル内に残留したインクを直ちに排出することでノズルの詰まりを抑制できる。
【0010】
第1態様において、前記ヘッドと前記印刷対象物との間の距離を検出するセンサを更に備え、前記制御部は、前記センサによる検出結果に基づき、前記ヘッドが前記所定位置に配置した状態であってもよい。プリンタは、ヘッドが所定位置に配置されたことをセンサにより特定し、ヘッドから回収機構に向けてインクを吐出できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
7か月前
日本化薬株式会社
処理液
1日前
シヤチハタ株式会社
印判
21日前
株式会社デュプロ
転写装置
5か月前
シヤチハタ株式会社
吐出容器
6か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
三菱製紙株式会社
転写用基材
7か月前
株式会社リコー
電子機器
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
7か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
キヤノン電子株式会社
印刷装置
7か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
株式会社リコー
印刷装置
4か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
三菱製紙株式会社
画像形成方法
4か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
株式会社リコー
印刷装置
6か月前
三光株式会社
感熱記録材料
1か月前
キヤノン株式会社
プリンタ
6か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
7か月前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
11日前
株式会社リコー
画像形成装置
8か月前
株式会社リコー
画像形成装置
5か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
7か月前
続きを見る