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公開番号2023051326
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-11
出願番号2021161920
出願日2021-09-30
発明の名称吊架線保護カバー
出願人三和テッキ株式会社
代理人
主分類B60M 1/22 20060101AFI20230404BHJP(車両一般)
要約【課題】 一体成形が可能な単一体で構成して制作コストの低廉化を図ると共に、装着作業が容易な吊架線保護カバーを提供する。
【解決手段】 電車線路の上方に架設されたトロリ線を吊架線Mに吊支する支持金具と吊架線Mとの間に介設され、相互の接触を阻止する吊架線保護カバー1を構成する。この吊架線保護カバー1は、吊架線M周りを取り囲むように円筒状をなし、両端縁に軸線方向に開口し、内外に貫通して、吊架線Mを受け入れるように弾性的に拡開変形する螺旋状の導入溝4を備えた弾性合成樹脂製の本体2と、本体2の両端部から半径方向外側へそれぞれ延出し、相互間に支持金具を軸方向に拘束する鍔部3とを具備させる。本体2は、導入溝4に並行し、導入溝4の弾性変形を促進する三条の伸縮溝5,6,7を具備させる。本体2を吊架線M周りに回転させつつ導入溝4を通して吊架線Mを本体2に挿通させる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電車線路の上方に架設されたトロリ線を吊架線に吊支する支持金具と吊架線との間に介設され、相互の接触を阻止する吊架線保護カバーであって、
前記吊架線周りを取り囲むように円筒状をなし、両端縁に軸線方向に開口し、内外に貫通して、吊架線を受け入れるように弾性的に拡開変形する螺旋状の導入溝を備えた弾性合成樹脂製の本体と、
前記本体の両端部から半径方向外側へ延出し、相互間に前記支持金具を軸方向に拘束する鍔部とを具備し、
前記本体を軸線周りに回転させつつ前記導入溝を通して前記吊架線を本体に挿通させることを特徴とする吊架線保護カバー。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記本体は、前記導入溝に並行し、導入溝の弾性変形を促進する伸縮溝を具備することを特徴とする請求項1に記載の吊架線保護カバー。
【請求項3】
前記鍔部は、導入溝の弾性変形を促進する半径方向の切込みを具備することを特徴とする請求項1に記載の吊架線保護カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電車線路の上方において吊架線にトロリ線を吊支するためのハンガイヤなどの支持金具と吊架線との直接の接触を阻止する吊架線保護カバーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、吊架線保護カバーは、軸線方向に沿って二分割された半円筒部と、半円筒部の一端に鍔部と、他端に半径方向に突出し、鍔部の嵌合凹部に嵌め込み可能な嵌合凸部とをそれぞれ備えた一対の分割体を、半円筒部の軸線方向に互い違いに係合させることにより吊架線周りに糸巻状に組み付けて構成される(特許文献1参照)。一対の分割体は、鍔部及び嵌合凸部間にストッパを係合させて固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-43537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の吊架線保護カバーにおいては、高所にある吊架線への装着作業をする際、組み込む複数の構成部品が分散し易く、手指の動きを妨げがちな作業手袋が装着操作を困難にするので、手元から部品が落下し易くなって、慎重な組み付け操作が作業効率の低下を招く。また、複数の構成部品から成る構造上、金型を複数必要とする製作に品質管理の負担を含めた製品コストの低減化を妨げる。
そこで、本発明は、一体成形が可能な単一体で構成して、装着作業の効率化と共に、製作コストの低廉化を図る吊架線保護カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明は、電車線路の上方に架設されたトロリ線を吊架線Mに吊支する支持金具と吊架線Mとの間に介設され、相互の接触を阻止する吊架線保護カバー1を構成する。この吊架線保護カバー1は、吊架線M周りを取り囲むように円筒状をなし、両端縁に軸線方向に開口し、内外に貫通して、吊架線Mを受け入れるように弾性的に拡開変形する螺旋状の導入溝4を備えた弾性合成樹脂製の本体2と、本体2の両端部から半径方向外側へそれぞれ延出し、相互間に支持金具を軸方向に拘束する鍔部3とを具備させる。本体2を軸線周りに回転させつつ導入溝4を通して吊架線Mを本体2に挿通する。
【発明の効果】
【0006】
本発明においては、構造上、一体成形により製作可能な単一体となるので、複数の金型を必要とせず、品質管理の負担を軽減し、製作コストを低減でき、また吊架線への装着の際、部品の組み込み操作がなく、構成部が分離して散逸、落下するのを防止でき、さらに導入溝を通じた吊架線の受け入れ装着が容易で、変形からの復元により装着状態を確認でき、作業効率が向上し、さらに吊架線に確実に装着できて部品の分離がないので、装着後の脱落を確実に防止するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る吊架線保護カバーの吊架線への装着状態の右上方からの斜視図である。
図1の吊架線保護カバーの右下方からの斜視図である。
図1の吊架線保護カバーの正面図である。
図1の吊架線保護カバーの平面図である。
図1の吊架線保護カバーの左側面図である。
図1の吊架線保護カバーの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図6において、吊架線保護カバー1は、電車線路の上方に架設されたトロリ線をその上方の吊架線Mに吊支する支持金具であるハンガイヤのU字状の掛け止め部と吊架線Mとの間に介設され、ハンガイヤと吊架線Mの直接接触を阻止するものである。吊架線保護カバー1は、吊架線Mを挿通可能な円筒状の本体2と、本体2の両端部から半径方向外側に張り出した鍔部3とを具備する。
【0009】
本体2は弾性合成樹脂製で、環状の側面部2aに螺旋状の導入溝4と、螺旋状の三条の伸縮溝5,6,7とを具備する。導入溝4は、側面部2aを内外に貫通し、ほぼ一周しつつ軸線方向に沿って伸び、両終端が端面2bを開放する開口4a,4b間に連続する。伸縮溝5,6,7は、側面部2aを内外に貫通し、導入溝4に間隔を置いて並行して延び、両終端が導入溝4から軸周り約90°ずつ順次間隔を置いて端面2bの近傍に至る。本体2の側面部2aの一端部には、段差をもって半径方向に突出した矩形状の肉厚部8を備える。この肉厚部8は、本体2の両端において鍔部3に対する伸縮溝5,6,7の終端の相対的な位置関係が異なる場合に、変形時の応力の不均等が生じるので、これを補填するために必要に応じて設けられる。
【0010】
鍔部3は、本体2の両端に円周上180°互い違いに位置し、本体2の側面部2aの周方向半部にわたり、協働して本体2の軸線周りを取り囲むように半径方向外側へ扇形に延出する。鍔部3の中間部には弾性変形を促進するために所定角度間隔の切込み3aを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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