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公開番号2025174716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024081245
出願日2024-05-17
発明の名称換気装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人加藤国際特許事務所
主分類F24F 7/007 20060101AFI20251120BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】環境センサから生じる突入電流およびパルス状電流が電源電圧の変動要因となってしまい、換気装置内の他の電気回路の安定動作に影響を与えてしまう可能性がある。
【解決手段】空気中に含まれる測定対象物の濃度を測定して測定情報を出力する環境センサ18または環境センサ19と、環境センサ18または環境センサ19が出力する測定情報を取得するマイクロコントローラ31と、マイクロコントローラ31に接続されマイクロコントローラ31に電力を供給する第1の電源回路29と、第1の電源回路29とは別に設けられ、環境センサ18または環境センサ19に接続されるスイッチ回路44を介して環境センサ18または環境センサ19に電力を供給する第2の電源回路30とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
空気中に含まれる測定対象物の濃度を測定して測定情報を出力する環境センサと、
前記環境センサが出力する前記測定情報を取得するマイクロコントローラと、
前記マイクロコントローラに接続され前記マイクロコントローラに電力を供給する第１の電源回路と、
前記第１の電源回路とは別に設けられ、前記環境センサに接続されるスイッチ回路を介して前記環境センサに電力を供給する第２の電源回路とを備える換気装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記スイッチ回路は前記マイクロコントローラから出力される制御信号に基づいてＯＮまたはＯＦＦが制御され、前記スイッチ回路のＯＮまたはＯＦＦによって前記環境センサへの電圧の供給のＯＮまたはＯＦＦが制御される請求項１に記載の換気装置。
【請求項３】
前記環境センサが複数ある場合には、前記スイッチ回路が前記環境センサごとに接続され、前記スイッチ回路のそれぞれにおけるＯＮになるタイミングが時間的に重ならないように前記マイクロコントローラから前記制御信号が前記スイッチ回路に出力される請求項２に記載の換気装置。
【請求項４】
前記第２の電源回路に前記スイッチ回路を介さずに接続される有機化合物環境センサをさらに備え、
前記有機化合物環境センサへの電圧の供給のＯＮのタイミングが、前記環境センサへの電圧の供給のＯＮのタイミングと時間的に重ならないように前記マイクロコントローラから前記制御信号が前記スイッチ回路に出力される請求項２に記載の換気装置。
【請求項５】
前記環境センサが複数ある場合には、前記環境センサのそれぞれにおける測定時間が重ならないように前記マイクロコントローラからの前記制御信号が前記環境センサのそれぞれに出力される請求項２に記載の換気装置。
【請求項６】
前記測定対象物が二酸化炭素または塵埃のうちの少なくともいずれか一方である請求項１に記載の換気装置。
【請求項７】
一次側入力と二次側出力を有する絶縁型スイッチング電源を含み、
前記絶縁型スイッチング電源の前記一次側入力に交流電圧が入力されることで前記絶縁型スイッチング電源の前記二次側出力から交流電圧が出力され、
前記第１の電源回路および前記第２の電源回路のそれぞれに含まれるリニアレギュレータに、前記二次側出力から出力される交流電圧から生成される直流電圧がそれぞれ入力される請求項１に記載の換気装置。
【請求項８】
筐体、および、前記筐体の内部に予め設定された風路から別な風路に切り替えるために開閉動作を行うダンパーを前記筐体の内部にさらに備え、前記ダンパーが開閉動作している間は、前記環境センサに前記第２の電源回路から出力される電圧の供給を停止するように前記マイクロコントローラから出力される制御信号が前記スイッチ回路に出力される請求項１に記載の換気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、換気装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ＣＯ２センサを搭載した換気装置が開示されている。特に、排気風路に設けられて屋内の空気に含まれるＣＯ２の濃度を測定するＣＯ２センサと給気風路に設けられて屋外の空気に含まれるＣＯ２の濃度を測定するＣＯ２センサとを、１つの換気装置の内部に搭載している換気装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第７２３７１７７号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載された換気装置においては、空気の状態を検知する環境センサとしてのＣＯ２センサが用いられている。しかしながら、ＣＯ２センサに電力を供給する電源起動時およびＣＯ２センサによって空気中のＣＯ２濃度を測定している時に、突入電流およびパルス状電流が流れるものが多い。
【０００５】
そのため、ＣＯ２センサのような環境センサから生じる突入電流およびパルス状電流が電源電圧の変動要因となってしまい、換気装置内の他の電気回路の安定動作に影響を与えてしまう可能性がある。
【０００６】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、環境センサを備えていても安定動作できる換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に係る換気装置は、空気中に含まれる測定対象物の濃度を測定して測定情報を出力する環境センサと、環境センサが出力する測定情報を取得するマイクロコントローラと、マイクロコントローラに接続されマイクロコントローラに電力を供給する第１の電源回路と、第１の電源回路とは別に設けられ、環境センサに接続されるスイッチ回路を介して環境センサに電力を供給する第２の電源回路とを備える。
【発明の効果】
【０００８】
本開示に係る換気装置は、マイクロコントローラに電力を供給する第１の電源回路とは別に設けられ、環境センサに接続されるスイッチ回路を介して環境センサに電力を供給する第２の電源回路とを備えるので、環境センサから生じる突入電流およびパルス状電流が第１の電源回路の電源電圧の変動要因になりにくくなるため、環境センサを備えていても安定動作できる換気装置を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１に係る換気装置の構成を示す模式図である。
実施の形態１に係る換気装置の機能構成を示す機能構成図である。
実施の形態１に係る換気装置における、絶縁型スイッチング電源、第１の電源回路、第２の電源回路、スイッチ回路の詳細を模式的に示した説明図である。
実施の形態１に係る換気装置における、スイッチ回路および環境センサの接続の詳細を模式的に示した説明図である。
実施の形態１に係る換気装置における循環運転を説明するための模式図である。
実施の形態１に係る換気装置に用いられる環境センサ１８（ＣＯ２センサ）が動作する際の電流波形の一例を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置に用いられる環境センサ１９（ＰＭ２．５センサ）が動作する際の電流波形の一例を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置におけるリニアレギュレータの負荷電流の急変に対する電源電圧の変動を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置における電源装置からの電源供給を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置における環境センサの動作時間を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置における環境センサの動作時における電源回路における出力電圧と出力電流を説明するための説明図である。
実施の形態１に係る換気装置が備える制御回路のハードウェア構成の一例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示を実施するための形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。また、各図面では、各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、本開示を実施するための形態により、この発明が限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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