TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025166722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070924
出願日2024-04-24
発明の名称貯湯式給湯機
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24H 1/18 20220101AFI20251029BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】殺菌沸き上げ運転を効率的に実行することのできる貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクから流出した水を熱源機に流入させるとともに熱源機から流出した湯を貯湯タンクに流入させる沸き上げ運転を制御する制御手段と、給湯負荷が集中する負荷集中時間帯を学習する学習手段と、を備える。レジオネラ属菌が増殖する可能性のある湯が貯湯タンク内にある場合に当該湯を取り出して熱源機で加熱してから貯湯タンクに戻す殺菌沸き上げ運転を実施可能である。殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が所定時間以下である場合には、殺菌沸き上げ運転を開始し、殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が所定時間を超える場合には、負荷集中時間帯の開始時刻から所定時間だけ前の時刻まで殺菌沸き上げ運転の開始を延期する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
貯湯タンクと、
水を加熱する熱源機と、
前記貯湯タンクと前記熱源機との間で湯水を循環させる循環ポンプと、
前記貯湯タンクから流出した水を前記熱源機に流入させるとともに前記熱源機から流出した湯を前記貯湯タンクに流入させる沸き上げ運転を制御する制御手段と、
給湯負荷が集中する負荷集中時間帯を学習する学習手段と、
を備え、
レジオネラ属菌が増殖する可能性のある湯が前記貯湯タンク内にある場合に当該湯を取り出して前記熱源機で加熱してから前記貯湯タンクに戻す殺菌沸き上げ運転を実施可能であり、
前記殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から前記負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が所定時間以下である場合には、前記殺菌沸き上げ運転を開始し、
前記殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から前記負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が前記所定時間を超える場合には、前記負荷集中時間帯の開始時刻から前記所定時間だけ前の時刻まで前記殺菌沸き上げ運転の開始を延期する貯湯式給湯機。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記所定時間は、前記殺菌沸き上げ運転で殺菌する湯の量を前記殺菌沸き上げ運転のときの前記循環ポンプの流量で除した値に応じて定められる請求項1に記載の貯湯式給湯機。
【請求項3】
前記殺菌沸き上げ運転のとき、前記貯湯タンクの中間部に形成された開口から取り出された湯を前記熱源機で加熱する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貯湯式給湯機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された従来の貯湯式給湯機では、貯湯タンク内に、レジオネラ属菌が繁殖する可能性がある水の層である繁殖層と、レジオネラ属菌が繁殖する可能性がない水の層である非・繁殖層とがある場合に、非・繁殖層の水が取出口から流出するときに低温沸き上げ運転を実行し、繁殖層の水が取出口から流出するときに殺菌沸き上げ運転を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-128098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
貯湯式給湯機の標準沸き上げ温度は、レジオネラ属菌予防の観点で60℃以上が望ましく、そこから配管放熱を考慮すると65℃以上が望ましいとされていた。これに対し、新たにレジオネラ属菌の増殖条件を、密閉型貯湯タンクを備える給湯機の実機で検証したところ、標準沸き上げ温度の下限値を55℃としてもレジオネラ属菌の増殖を抑制することが可能と結論付けられた。この点を踏まえて、従来定められている標準沸き上げ温度よりも低温の温水を沸き上げる低温沸き上げ運転を行うことが考えられる。低温沸き上げ運転を行うと、貯湯タンク内で、レジオネラ属菌が増殖する可能性のある中温水の量が増加する。そのため、殺菌沸き上げ運転が必要になり、エネルギー効率が低下するという課題がある。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、殺菌沸き上げ運転を効率的に実行することのできる貯湯式給湯機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、水を加熱する熱源機と、貯湯タンクと熱源機との間で湯水を循環させる循環ポンプと、貯湯タンクから流出した水を熱源機に流入させるとともに熱源機から流出した湯を貯湯タンクに流入させる沸き上げ運転を制御する制御手段と、給湯負荷が集中する負荷集中時間帯を学習する学習手段と、を備え、レジオネラ属菌が増殖する可能性のある湯が貯湯タンク内にある場合に当該湯を取り出して熱源機で加熱してから貯湯タンクに戻す殺菌沸き上げ運転を実施可能であり、殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が所定時間以下である場合には、殺菌沸き上げ運転を開始し、殺菌沸き上げ運転の実施要求が出た時刻から負荷集中時間帯の開始時刻までの時間が所定時間を超える場合には、負荷集中時間帯の開始時刻から所定時間だけ前の時刻まで殺菌沸き上げ運転の開始を延期するものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、殺菌沸き上げ運転を効率的に実行することのできる貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る貯湯式給湯機を示す図である。
低温沸き上げ運転を実施した直後の貯湯タンク内の貯湯温度と貯湯位置との関係の例を示す図である。
図2の状態からa時間が経過した後の貯湯タンク内の貯湯温度と貯湯位置との関係の例を示す図である。
負荷集中時間帯と、殺菌沸き上げ運転の開始タイミングとの関係を示す図である。
実施の形態1において制御部が実行する制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1における制御部の機能を実現する構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「温水」、「湯水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、冷水から熱湯まで含まれうるものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示に係る技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯機1を示す図である。図1に示すように、貯湯式給湯機1は、ヒートポンプサイクルを利用する熱源機2と、貯湯タンク4を有する貯湯ユニット3とを備える。熱源機2は、電力を消費して水を加熱する。熱源機2は、屋外に設置される。貯湯ユニット3は、屋外に設置されてもよいし、屋内に設置されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三菱電機株式会社
換気扇
24日前
三菱電機株式会社
換気扇
24日前
三菱電機株式会社
冷蔵庫
11日前
三菱電機株式会社
増幅器
15日前
三菱電機株式会社
換気扇
24日前
三菱電機株式会社
扇風機
9日前
三菱電機株式会社
電子機器
25日前
三菱電機株式会社
照明装置
2日前
三菱電機株式会社
収集装置
22日前
三菱電機株式会社
照明装置
1か月前
三菱電機株式会社
回転電機
1か月前
三菱電機株式会社
回転電機
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
10日前
三菱電機株式会社
保護リレー
10日前
三菱電機株式会社
空気調和機
17日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
加熱調理器
1か月前
三菱電機株式会社
調理システム
11日前
三菱電機株式会社
点検管理装置
9日前
三菱電機株式会社
炊飯システム
11日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
11日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
12日前
三菱電機株式会社
電力変換装置
1か月前
三菱電機株式会社
照明システム
1か月前
三菱電機株式会社
空調システム
15日前
三菱電機株式会社
給湯システム
1か月前
三菱電機株式会社
空調システム
4日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
1か月前
三菱電機株式会社
ねじ締め装置
15日前
三菱電機株式会社
ネジ取出機構
1か月前
三菱電機株式会社
光源デバイス
2日前
三菱電機株式会社
貯湯式給湯機
2日前
三菱電機株式会社
制御システム
2日前
三菱電機株式会社
誘導加熱調理器
24日前
続きを見る