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公開番号2025160069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024083246
出願日2024-05-22
発明の名称積層光学フィルムおよび画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251015BHJP(光学)
要約【課題】破断強度が低く、脆い光学フィルムを備える場合であっても、光学フィルムと接着剤層との剥離強度に優れた積層光学フィルムを提供すること。
【解決手段】少なくとも第1光学フィルムと第2光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、第1光学フィルムは、破断強度が70以下の樹脂フィルムであり、前記接着剤層は、分子量が700以上であるオリゴマーを含有する接着剤組成物の硬化物層で形成されている積層光学フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1光学フィルムと第2光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、
前記第1光学フィルムは、破断強度が70以下の樹脂フィルムであり、
前記接着剤層は、引張弾性率が1×10

Pa以上かつ1×10

Pa以下であり、引張弾性率測定時の伸びが5mm以上かつ120mm以下であり、さらに破断応力が4N以下であることを特徴とする積層光学フィルム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記接着剤層は、ガラス転移温度が35℃以下である請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項3】
前記接着剤層は、接着剤組成物の硬化物層で形成されたものであり、
前記接着剤組成物が、単官能ラジカル重合性化合物および多官能ラジカル重合性化合物からなる群より選択される少なくとも1種のラジカル重合性化合物を含有するものである請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項4】
前記接着剤組成物が含有する前記ラジカル重合性化合物の平均HSP値と、前記第1光学フィルムのHSP値との間のHSP値距離が3.5以下である請求項3に記載の積層光学フィルム。
【請求項5】
前記接着剤組成物中の前記ラジカル重合性化合物の全量を100質量部としたとき、前記多官能ラジカル重合性化合物の含有量が10質量部以下である請求項3に記載の積層光学フィルム。
【請求項6】
前記接着剤組成物が、さらに下記一般式(1):
JPEG
2025160069000010.jpg
35
170
で表される単官能ラジカル重合性化合物(ただし、Xは反応性基であり、Yは分岐鎖を有してもよい炭素数1~12のアルキレン基、または置換基を有してもよいフェニレン基であり、R

およびR

はそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有してもよい、脂肪族炭化水素基、アリール基、またはヘテロ環基を表す)を含有するものである請求項3に記載の積層光学フィルム。
【請求項7】
前記接着剤組成物が、さらにヒドロキシル基を有する単官能ラジカル重合性化合物を含有するものである請求項3に記載の積層光学フィルム。
【請求項8】
前記第1光学フィルムが位相差フィルムである請求項1に記載の積層光学フィルム。
【請求項9】
前記第2光学フィルムが位相差フィルムである請求項8に記載の積層光学フィルム。
【請求項10】
請求項1に記載の積層光学フィルムを少なくとも1枚備える画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも第1光学フィルムと第2光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムに関する。当該積層光学フィルムは携帯電話、カーナビゲーション装置、パソコン用モニター、テレビなどの画像表示装置を形成しうる。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、カーナビゲーション装置、パソコン用モニター、テレビなどの画像表示装置は、複数の光学フィルムが接着剤層や粘着剤層を介して積層された積層光学フィルムを備える。光学フィルムとしては、位相差フィルム、偏光子および透明保護フィルムなどの透明な樹脂フィルムが使用されている。
【0003】
近年、画像表示装置の薄型化の要求が強くなっている。例えば、下記特許文献1では、厚みが従来のものより大幅に減少され、IPS方式の液晶セルのような液晶セルを用いる液晶表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-111236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の技術では、黒表示における斜め方向の光漏れを低減し、コントラストを高めることが可能となっている。ところで、画像表示装置に使用される光学フィルムには、破断強度が低く、脆いものがあるが、環境規制その他の制約により使用せざるを得ないものがある。上記特許文献1に記載の技術では、画像表示装置の薄型化を図ることを目的とするものの、破断強度が低く、脆い特定の光学フィルムを使用した場合に、接着剤層との剥離強度を高めて、製品耐久性を高めることについては十分に検討されていない。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて開発されたものであり、破断強度が低く、脆い光学フィルムを備える場合であっても、光学フィルムと接着剤層との剥離強度に優れた積層光学フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は下記構成により解決し得る。即ち本発明は、少なくとも第1光学フィルムと第2光学フィルムとが接着剤層を介して積層された積層光学フィルムであって、前記第1光学フィルムは、破断強度が70以下の樹脂フィルムであり、前記接着剤層は、引張弾性率が1×10

Pa以上かつ1×10

Pa以下であり、引張弾性率測定時の伸びが5mm以上かつ120mm以下であり、さらに破断応力が4N以下であることを特徴とする積層光学フィルム(1)に関する。
【0008】
上記積層光学フィルム(1)において、前記接着剤層は、ガラス転移温度が35℃以下である積層光学フィルム(2)が好ましい。
【0009】
上記積層光学フィルム(1)または(2)において、前記接着剤層は、接着剤組成物の硬化物層で形成されたものであり、前記接着剤組成物が、単官能ラジカル重合性化合物および多官能ラジカル重合性化合物からなる群より選択される少なくとも1種のラジカル重合性化合物を含有するものである積層光学フィルム(3)が好ましい。
【0010】
上記積層光学フィルム(3)において、前記接着剤組成物が含有する前記ラジカル重合性化合物の平均HSP値と、前記第1光学フィルムのHSP値との間のHSP値距離が3.5以下である積層光学フィルム(4)が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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