特許ウォッチ

公開番号2025152873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055039
出願日2024-03-28
発明の名称分離機能層、及び分離膜
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類B01D 71/64 20060101AFI20251002BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】酸性ガスを含む混合気体から酸性ガスを分離することに適した新たな分離機能層を提供する。
【解決手段】本発明の分離機能層1は、ポリイミドPと多孔質粒子とを含む。ポリイミドPは、6員環の酸無水物構造を有するテトラカルボン酸二無水物に由来する構成単位A1を含む。本発明の分離膜10は、分離機能層1と、分離機能層1を支持している多孔性支持体3と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ポリイミドと多孔質粒子とを含む分離機能層であって、
前記ポリイミドは、６員環の酸無水物構造を有するテトラカルボン酸二無水物に由来する構成単位Ａ１を含む、分離機能層。
続きを表示（約 580 文字）【請求項２】
前記多孔質粒子は、有機ポリマーを含む、請求項１に記載の分離機能層。
【請求項３】
前記有機ポリマーが、芳香環を含む、請求項２に記載の分離機能層。
【請求項４】
前記有機ポリマーが、多孔質ポリマーである、請求項３に記載の分離機能層。
【請求項５】
前記多孔質粒子は、表面修飾されている、請求項１に記載の分離機能層。
【請求項６】
前記多孔質粒子の含有量は、前記ポリイミドに対して５重量％以上５０重量％以下である、請求項１に記載の分離機能層。
【請求項７】
前記構成単位Ａ１は、下記式（Ａ１）で表される、請求項１に記載の分離機能層。
TIFF
2025152873000024.tif
43
170
前記式（Ａ１）において、Ｒ
1a
～Ｒ
4a
は、互いに独立して、水素原子又は任意の置換基である。
【請求項８】
酸性ガスを含む混合気体から前記酸性ガスを分離するために用いられる、請求項１に記載の分離機能層。
【請求項９】
請求項１～８のいずれか１項に記載の分離機能層と、
前記分離機能層を支持している多孔性支持体と、
を備える、分離膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、分離機能層、及び分離膜に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
二酸化炭素などの酸性ガスを含む混合気体から酸性ガスを分離する方法として、膜分離法が開発されている。膜分離法は、混合気体に含まれる酸性ガスを吸収剤に吸収させて分離する吸収法と比べて、運転コストを抑えながら酸性ガスを効率的に分離することができる。
【０００３】
膜分離法に用いられる分離膜としては、分離機能層を多孔性支持体の上に形成した複合膜が挙げられる。分離機能層の材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエーテルブロックアミド樹脂などの樹脂が挙げられる。例えば、特許文献１には、ポリイミド樹脂を含む分離膜が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－１８４４２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
酸性ガスを含む混合気体から酸性ガスを分離することに適した新たな分離機能層が求められている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、
ポリイミドと多孔質粒子とを含む分離機能層であって、
前記ポリイミドは、６員環の酸無水物構造を有するテトラカルボン酸二無水物に由来する構成単位Ａ１を含む、分離機能層を提供する。
【０００７】
さらに本発明は、上記の分離機能層と、
前記分離機能層を支持している多孔性支持体と、
を備えた、分離膜を提供する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、酸性ガスを含む混合気体から酸性ガスを分離することに適した新たな分離機能層を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の一実施形態に係る分離機能層を模式的に示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る分離膜を模式的に示す断面図である。
本発明の分離膜を備えた膜分離装置の概略断面図である。
本発明の分離膜を備えた膜分離装置の変形例を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明の第１態様に係る分離機能層は、
ポリイミドと多孔質粒子とを含む分離機能層であって、
前記ポリイミドは、６員環の酸無水物構造を有するテトラカルボン酸二無水物に由来する構成単位Ａ１を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許