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公開番号
2025155971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025034553
出願日
2025-03-05
発明の名称
シート体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C08J
7/04 20200101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】シート体表面と平面とがなす角度が低角度であっても良好に着雪や着氷を防止し得るシート体を提供すること。
【解決手段】第1樹脂層を含むシート体であって、前記第1樹脂層は、少なくとも1種の樹脂成分と少なくとも1種のオイル成分とを含有し、前記オイル成分は、温度が所定値以下に低下したときに前記第1樹脂層からブリードすることができ、前記シート体は第1表面を含み、前記第1表面の表面弾性率が0.14MPa以上であり、-20℃環境で16時間静置後の表面オイル量が0μg/cm
2
より大きく70μg/cm
2
以下である、シート体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1樹脂層を含むシート体であって、
前記第1樹脂層は、少なくとも1種の樹脂成分と少なくとも1種のオイル成分とを含有し、
前記オイル成分は、温度が所定値以下に低下したときに前記第1樹脂層からブリードすることができ、
前記シート体は第1表面を含み、前記第1表面の表面弾性率が0.14MPa以上であり、-20℃環境で16時間静置後の表面オイル量が0μg/cm
2
より大きく70μg/cm
2
以下である、シート体。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記第1樹脂層の表面の1つが前記シート体の前記第1表面を形成する、請求項1に記載のシート体。
【請求項3】
第2樹脂層をさらに含み、
前記第2樹脂層は前記第1樹脂層と接しており、
前記第2樹脂層の表面の1つが前記シート体の前記第1表面を形成する、請求項1に記載のシート体。
【請求項4】
前記オイル成分が親水性基を有する、請求項1に記載のシート体。
【請求項5】
前記親水性基が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、スルホ基、エーテル基、エステル基、及びカルビノール基からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項4に記載のシート体。
【請求項6】
粘着剤層をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のシート体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート体に関し、詳しくは、航空機、鉄道、自動車、風力発電機、住宅、信号機、看板等の物体表面への雪や氷の付着を防止する表面被覆材に用いられるシート体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
物体表面への氷の付着(着氷)や降雪による雪片の付着(着雪)は、様々な分野において多くの被害や障害をもたらす原因となっている。例えば、航空機翼への着氷、機関車下部への着雪・凍結、自動車のヘッドライトへの着雪、風力発電機のブレードへの着氷、信号機の灯器への着雪・凍結等は、これらの運行、運転、安全性に対する障害となり得る。
また、住宅屋根や看板等への着雪・凍結は、これらの構築物の損傷や落雪による人への被害の原因となり得る。
【0003】
従来、各産業分野において、このような物体表面への着雪や着氷を防止するための対策として、オイルを含有する様々なシートが開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、スポンジ材から成る断熱層と、該断熱層上に積層された表面層とから成り、該表面層は、油剤がブリードし得る様に分散されているゴムもしくは樹脂から形成されている着氷雪付着防止シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-148879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示されているようなシート体においては、種々のオイル成分が用いられる。しかしながら、本発明者らの検討によると、着雪や着氷を防止するためにはシート体表面と平面とがなす角度が急である必要があり、低角度の場合では着雪や着氷を防止する機能が十分ではない問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、シート体表面と平面とがなす角度が低角度であっても良好に着雪や着氷を防止し得るシート体を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、シート体の第1表面における表面弾性率と特定条件で静置後の表面オイル量に着目し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は下記に関するものである。
<1>
第1樹脂層を含むシート体であって、
前記第1樹脂層は、少なくとも1種の樹脂成分と少なくとも1種のオイル成分とを含有し、
前記オイル成分は、温度が所定値以下に低下したときに前記第1樹脂層からブリードすることができ、
前記シート体は第1表面を含み、前記第1表面の表面弾性率が0.14MPa以上であり、-20℃環境で16時間静置後の表面オイル量が0μg/cm
2
より大きく70μg/cm
2
以下である、シート体。
<2>
前記第1樹脂層の表面の1つが前記シート体の前記第1表面を形成する、<1>に記載のシート体。
<3>
第2樹脂層をさらに含み、
前記第2樹脂層は前記第1樹脂層と接しており、
前記第2樹脂層の表面の1つが前記シート体の前記第1表面を形成する、<1>に記載のシート体。
<4>
前記オイル成分が親水性基を有する、<1>に記載のシート体。
<5>
前記親水性基が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、スルホ基、エーテル基、エステル基、及びカルビノール基からなる群から選択される少なくとも1つを含む、<4>に記載のシート体。
<6>
粘着剤層をさらに含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載のシート体。
【発明の効果】
【0010】
本発明のシート体は、シート体表面と平面とがなす角度が低角度であっても良好に着雪や着氷を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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