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公開番号
2025178357
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025154797,2021105303
出願日
2025-09-18,2021-06-25
発明の名称
位相差フィルム、偏光板および画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約
【課題】耐溶剤試験においてクラックが発生し難い位相差フィルムを提供する。
【解決手段】位相差フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂の延伸フィルムである。位相差フィルムのガラス転移温度は145℃以上が好ましい。位相差フィルムは、ヘキサンを塗布後の引張強度が、10~20N/10mmであることが好ましい。位相差フィルムは、ヘキサンを塗布後の単位面積あたりの引張強度が、16kPa以上であってもよい。引張強度は、延伸方向に沿った引張試験の試験力から算出される値である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
環状ポリオレフィン系樹脂の延伸フィルムからなる位相差フィルムであって、
ガラス転移温度が145℃以上であり、
ヘキサンを塗布後の延伸方向と直交する方向の引張強度が、10~20N/10mmである、
位相差フィルム。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
ヘキサンを塗布後の延伸方向と直交する方向の単位面積あたりの引張強度が、16~31kPaである、請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項3】
延伸方向と直交する方向の引張強度が40N/10mm以上である、請求項1または2に記載の位相差フィルム。
【請求項4】
延伸方向と直交する方向の単位面積あたりの引張強度が60kPa以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項5】
正面レターデーションが200nm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項6】
厚みが10~300μmである、請求項1~5のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項7】
面内の遅相軸方向の屈折率nxと面内の進相軸方向の屈折率nyとの差である面内複屈折Δnが、1.0×10
-3
以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項8】
面内の遅相軸方向の屈折率nx、面内の進相軸方向の屈折率ny、および厚み方向の屈折率nzが、nx>nz>nyを満たす、請求項1~7のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項9】
温度95℃での加熱寸法変化率が0.40%以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
【請求項10】
位相差フィルムのハンセン溶解度パラメータ空間における相互作用半径Ro、および位相差フィルムのハンセン溶解度パラメータ空間における座標とヘキサンのハンセン溶解度パラメータ空間における座標との距離Raが、1<Ra/Roを満たす、請求項1~9のいずれか1項に記載の位相差フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差フィルム、偏光板および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置等のディスプレイには、コントラスト向上、視野角拡大等の光学補償や、金属電極で反射した外光の遮蔽(反射防止)のために、位相差フィルムが用いられる。非液晶性のポリマーを用いた位相差フィルムは、ポリマーフィルムを少なくとも一方向に延伸することにより光学異方性が付与される。多くのポリマーは正の固有複屈折を有しており、延伸方向の屈折率が増大する。
【0003】
位相差フィルムは、面内の遅相軸方向の屈折率nx、面内の進相軸方向の屈折率ny、および厚み方向の屈折率nzの大小関係により、ポジティブAプレート(nx>ny=nz)、ネガティブAプレート(nz=nx>ny)、ポジティブCプレート(nx=ny<nz)、ネガティブCプレート(nx=ny>nz)等の一軸性フィルムや、ポジティブBプレート(nz>nx>ny)、ネガティブBプレート(nx>ny>nz)、Zプレート(nx>nz>ny)等の二軸性フィルムに分類される。
【0004】
ポリマーフィルムを、縦延伸(自由端一軸延伸)すると、延伸に伴って長手方向(延伸方向)にポリマーの分子鎖が配向するとともに、幅方向および厚み方向には収縮作用が生じる。正の固有屈折率を有するポリマーのフィルムを縦延伸すると、長手方向の屈折率(nx)が大きくなり、幅方向の屈折率(ny)および厚み方向の屈折率(nz)が小さくなるため、nx>ny=nzの屈折率異方性を有するポジティブAプレートが得られる。
【0005】
ポリマーフィルムの少なくとも一方の面に熱収縮性フィルムを貼り合わせた状態で長手方向に延伸を行うと、熱収縮性フィルムの収縮力の影響により、通常の自由端一軸延伸の場合に比べて幅方向の収縮量が大きくなる。そのため、正の固有複屈折を有するポリマーの場合は、進相軸方向の屈折率nyがより小さくなり、厚み方向の屈折率nzが相対的に大きくなるため、nx>nz>nyの屈折率異方性を有する位相差フィルムが得られる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
位相差フィルムは、一般に偏光子と貼り合わせて用いられ、偏光子と位相差フィルムとを積層した偏光板を液晶セルや有機ELセル等の画像表示セルに貼り合わせることにより、画像表示パネルが形成される。画像表示パネルを駆動回路に接続し、必要に応じて、カバーガラスやバックライト等を組み合わせて、筐体に収容することにより画像表示装置が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-72309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
画像表示装置の組み立てにおいて、偏光板の表面にカバーガラスを貼り合わせる際には粘着剤が用いられ、フィルムの端面が粘着剤に含まれる溶剤に曝される場合がある。また、画像表示装置の組み立て時には、溶剤による洗浄が実施される場合がある。そのため、位相差フィルムには耐溶剤性が求められる。
【0009】
環状ポリオレフィンは、透明性および耐熱性に優れるとともに、耐薬品性にも優れており、ディスプレイ用の光学フィルム材料として好適である。しかし、環状ポリオレフィンの延伸位相差フィルムを画像表示パネルに組み込んだ状態で耐溶剤試験を実施すると、ヘキサン等の炭化水素系溶媒を用いた場合に、フィルムの端面に微細なクラックが生じる場合がある。特に、nx>nz>nyの屈折率異方性を有する延伸フィルムにおいて、耐溶剤試験でのクラックの発生が顕著である。
【0010】
上記に鑑み、本発明は、ヘキサン等の炭化水素系溶媒による耐溶剤試験においても端部クラックが生じ難い延伸位相差フィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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