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公開番号2025172030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2025078066
出願日2025-05-08
発明の名称ロール体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C23C 14/56 20060101AFI20251113BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】ロール状に巻回させるワークフィルムの端部割れを抑制し、さらに、ロール体における白化汚れを低減する、ロール体の製造方法を提供する。
【解決手段】ロール体の製造方法は、真空雰囲気下において、ロールトゥロール方式により、ロール体を製造する方法であり、長尺のワークフィルムを搬送する搬送工程を備える。搬送工程において、ワークフィルムの搬送方向に直交する幅方向の断面積の単位面積あたりの張力が、0.35N/mm2以上、3.50N/mm2以下である。また、ワークフィルムは、支持フィルムと、支持フィルムの厚み方向一方面に配置され、粒子を含む第1機能層とを備える。そして、ナノインデンテーション法により測定される、第1機能層の厚み方向一方面の押し込み硬度が、8.0GPa以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
真空雰囲気下において、ロールトゥロール方式により、ロール体を製造する、ロール体の製造方法であって、
長尺のワークフィルムを搬送する搬送工程を備え、
前記搬送工程において、前記ワークフィルムの搬送方向に直交する幅方向の断面積の単位面積あたりの搬送張力が、0.35N/mm

以上、3.50N/mm

以下であり、
前記ワークフィルムは、支持フィルムと、前記支持フィルムの厚み方向一方面に配置され、粒子を含む第1機能層とを備え、
ナノインデンテーション法により測定される、前記第1機能層の厚み方向一方面の押し込み弾性率が、8.0GPa以下である、ロール体の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記ロール体の巻径が、400mm以上である、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項3】
前記第1機能層の厚みより、前記粒子の平均粒子径が大きい、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項4】
前記第1機能層が、単層の硬化樹脂層である、請求項1に記載のロール体の製造方法。
【請求項5】
前記搬送工程は、スパッタリング法により、前記支持フィルムの厚み方向他方側に無機層を形成する、成膜工程を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のロール体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ロールトゥロール方式により、基材フィルムに対して、スパッタリングによって透明導電層(無機物層)を形成した積層フィルムをロール状に巻回する、ロール体の製造方法が知られている。このようなロール体の製造方法に用いられる基材フィルムは、例えば、高分子フィルムなどの透明樹脂フィルムと、粒子を含む機能層(例えば、ハードコート層)とを備えるものが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-143395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるようなロール体の製造方法では、巻回される積層フィルムが、透明な樹脂フィルムの厚み方向一方側に機能層を備え、透明な樹脂フィルムの厚み方向他方側に無機物層を備える場合に、機能層の厚み方向一方面の押し込み硬度が低いと、ロール体において機能層に由来した白化汚れが発生することがある。
【0005】
また、上記の場合に、機能層の厚み方向一方面の押し込み硬度を高くすると、ロール状に巻回した積層フィルムにおいて、端部割れが発生する場合がある。
【0006】
本発明は、ロール状に巻回するワークフィルムの端部割れを抑制し、さらに、ロール体における白化汚れを低減する、ロール体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は真空雰囲気下において、ロールトゥロール方式により、ロール体を製造する、ロール体の製造方法であって、長尺のワークフィルムを搬送する搬送工程を備え、前記搬送工程において、前記ワークフィルムの搬送方向に直交する幅方向の断面積の単位面積あたりの搬送張力が、0.35N/mm

以上、3.50N/mm

以下であり、前記ワークフィルムは、支持フィルムと、前記支持フィルムの厚み方向一方面に配置され、粒子を含む第1機能層とを備え、ナノインデンテーション法により測定される、前記第1機能層の厚み方向一方面の押し込み弾性率が、8.0GPa以下である、ロール体の製造方法を含んでいる。
【0008】
本発明[2]は、前記ロール体の巻径が、400mm以上である、[1]に記載のロール体の製造方法を含んでいる。
【0009】
本発明[3]は、前記第1機能層の厚みより、前記粒子の平均粒子径が大きい、[1]または[2]に記載のロール体の製造方法を含んでいる。
【0010】
本発明[4]は、前記第1機能層が、単層の硬化樹脂層である、[1]~[3]のいずれか一つに記載のロール体の製造方法を含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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