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公開番号
2025131182
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028753
出願日
2024-02-28
発明の名称
防食具、防食具の設置方法
出願人
株式会社内村
代理人
個人
,
個人
主分類
C23F
13/10 20060101AFI20250902BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】アンカーボルトの腐食を抑制する防食具、防食具の設置方法を提供することである。
【解決手段】防食具10は、アンカーボルト20により固定される構造物のベースプレート30の取り付け孔31において、アンカーボルト20とベースプレート30との間の隙間Sに配置され、アンカーボルト20と接する端子部12と、端子部12と電気的に接続され、アンカーボルト20を形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成される犠牲陽極部11と、電解質材料を含み、該防食具10が隙間Sに配置された状態で、犠牲陽極部11及びアンカーボルト20と接する電解質部14とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
アンカーボルトにより固定される構造物のベースプレートの取り付け孔において、前記アンカーボルトと前記ベースプレートとの間の隙間に配置される防食具であって、
前記アンカーボルトと接する端子部と、
前記端子部と電気的に接続され、前記アンカーボルトを形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成される犠牲陽極部と、
該防食具が前記隙間に配置された状態で前記犠牲陽極部及び前記アンカーボルトと接し、電解質材料を含む電解質部と、
を備える防食具。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記電解質部は、シート状に形成したゲル状の電解質材料、流動性を有するゲル状の電解質材料の少なくともいずれかにより形成される、
請求項1に記載の防食具。
【請求項3】
前記電解質部は、前記アンカーボルトを形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成された多孔質体である多孔質部が、細孔の少なくとも一部に前記電解質材料を保持する形態である、
請求項1に記載の防食具。
【請求項4】
円筒形状の一部形状である複数の部材からなり、
前記複数の部材は、それぞれ、前記端子部と、前記犠牲陽極部と、前記電解質部とを備え、
前記複数の部材を、前記アンカーボルトの外周に接するように配置して、前記アンカーボルトの径方向における前記複数の部材の位置を固定する固定部材により固定する、
請求項1に記載の防食具。
【請求項5】
前記端子部及び前記犠牲陽極部は、いずれも円筒形状であって軸方向に接続される又は一体的に形成されており、
前記端子部は、前記アンカーボルトと螺合するねじ部をその内周面に備える、
請求項1に記載の防食具。
【請求項6】
少なくとも前記犠牲陽極部は、多孔質体である、
請求項1に記載の防食具。
【請求項7】
前記電解質部は、複数の開口部が形成されたシート状又はフィルム状の電流調節部材を備える、
請求項1に記載の防食具。
【請求項8】
アンカーボルトにより固定される構造物のベースプレートの取り付け孔内に配置され、
前記アンカーボルトと接する端子部と、
前記端子部と電気的に接続され、前記アンカーボルトを形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成される犠牲陽極部と、
前記犠牲陽極部と前記アンカーボルトとに接し、電解質材料を含む電解質部と、
を備える防食具の設置方法であって、
前記取り付け孔内に位置する前記アンカーボルトの外周面に、電解質材料を含むボルト側電解質部を設けるボルト側電解質部配置工程と、
前記取り付け孔内の前記アンカーボルトと前記ベースプレートとの間の隙間に、前記電解質部が前記ボルト側電解質部と一体となって前記アンカーボルトと接する状態で、前記防食具を配置する防食具配置工程と、
を備える防食具の設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防食具、特に、アンカーボルトの防食具と、防食具の設置方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、照明柱や標識柱等の各種支柱や、橋梁等の鋼製の構造物を、基礎となるコンクリート構造物に固定する場合、鋼製の構造物のベースプレート(台座)に設けられた取り付け孔に、コンクリート構造物に埋め込まれたアンカーボルトを通して、ナット等で締め付けて固定する方法が広く採用されている。
照明柱等の鋼製の構造物は、屋外に配置されるため、アンカーボルトやナット等は屋外の大気中に長時間曝され、錆等の腐食が進行しやすい。そのため、様々な防食具等が開発されている(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-194491号公報
特開2022-022860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ベースプレートに設けられる取り付け孔は、その直径がアンカーボルトの直径より大きく、貫通孔の内周面とアンカーボルトの外周面との間に隙間が存在する。前述のように、照明柱等の鋼製の構造物は屋外に配置されるため、雨天時等にはこの隙間に雨水が浸入し、晴天時等には雨水が蒸発して隙間が乾燥する。長期間にわたり、このような雨水等による乾湿が繰り返されることにより、アンカーボルトに腐食が発生、進行することが知られている。このような腐食が進行すると、アンカーボルトが減肉し、強度不足を招く恐れがある。
【0005】
取り付け孔においてアンカーボルトとベースプレートとの間に生じる隙間は、そもそも狭小であり、ナットにより締結されるとナットに隠れてしまい外部から視認することができない。そのため、目視でのアンカーボルトの腐食状況の確認が困難であり、アンカーボルトを耐食性材料により形成するという手法を採る以外に、効果的な防食対策がなかった。
しかし、耐食性材料により形成したアンカーボルトは、コストが嵩むにも拘らず、防食効果が十分ではなく、アンカーボルトの腐食を防ぐことは困難であった。
【0006】
以上のことから、本発明の課題は、アンカーボルトの腐食を抑制する防食具、防食具の設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
【0008】
(1)本発明は、アンカーボルトにより固定される構造物のベースプレートの取り付け孔において、前記アンカーボルトと前記ベースプレートとの間の隙間に配置される防食具であって、前記アンカーボルトと接する端子部と、前記端子部と電気的に接続され、前記アンカーボルトを形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成される犠牲陽極部と、該防食具が前記隙間に配置された状態で前記犠牲陽極部及び前記アンカーボルトと接し、電解質材料を含む電解質部と、を備える防食具である。
【0009】
(2)前記電解質部は、シート状に形成したゲル状の電解質材料、流動性を有するゲル状の電解質材料の少なくともいずれかにより形成されてもよい。
【0010】
(3)前記電解質部は、前記アンカーボルトを形成する材料よりもイオン化傾向の大きい材料により形成された多孔質体である多孔質部が、細孔の少なくとも一部に前記電解質材料を保持する形態としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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