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公開番号2025149641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024050403
出願日2024-03-26
発明の名称粘着剤組成物
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類C09J 4/02 20060101AFI20251001BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】低温領域での耐屈曲性に優れる粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】エステル結合中の酸素原子からエステル部分中の1～4個目の原子上に分岐点があり、鎖を構成する原子数が4以上である炭化水素基含有鎖を前記分岐点上に2以上有するエステル部分を有する(メタ)アクリル酸エステル、および/または、その重合体を含む、粘着剤組成物。前記エステル部分の主鎖を構成する原子数と前記炭化水素基含有鎖のうち側鎖にあたる鎖を構成する原子数との差[主鎖を構成する原子数-側鎖を構成する原子数]は、2以上であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
エステル結合中の酸素原子からエステル部分中の１～４個目の原子上に分岐点があり、鎖を構成する原子数が４以上である炭化水素基含有鎖を前記分岐点上に２以上有するエステル部分を有する（メタ）アクリル酸エステル、および／または、その重合体を含む、粘着剤組成物。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記エステル部分の主鎖を構成する原子数と前記炭化水素基含有鎖のうち側鎖にあたる鎖を構成する原子数との差［主鎖を構成する原子数－側鎖を構成する原子数］は、２以上である、請求項１に記載の粘着剤組成物。
【請求項３】
前記エステル部分において、主鎖を構成する原子は、炭素原子のみ、または、炭素原子および酸素原子である、請求項１または２に記載の粘着剤組成物。
【請求項４】
前記炭化水素基含有鎖の少なくとも１つは脂肪族炭化水素基である、請求項１または２に記載の粘着剤組成物。
【請求項５】
前記（メタ）アクリル酸エステルの割合は、前記粘着剤組成物中の重合性成分の総量に対して１５質量％以上である、請求項１または２に記載の粘着剤組成物。
【請求項６】
－２０℃におけるせん断貯蔵弾性率（Ｇ’）は７０ｋＰａ以下である、請求項１または２に記載の粘着剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、粘着剤組成物に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、様々な分野で、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、有機ＥＬディスプレイ（ＯＬＥＤ）などの画像表示装置や、これら画像表示装置にタッチセンサを組み入れたタッチパネルが広く用いられるようになってきている。このような画像表示装置やタッチパネルは、画像表示パネルに、偏光フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、タッチセンサフィルム、カバーフィルムなどの各種光学部材が積層された構成を有している。これらの光学部材を貼り合わせる用途に、粘着剤層を有する粘着シートが使用されている。例えば、画像表示装置における各種光学部材の貼り合わせには、光学用粘着シートが使用されている（例えば、特許文献１～３参照）。
【０００３】
一方、例えばスマートフォン用およびタブレット端末用に、繰り返し折り曲げ可能（フォルダブル）なディスプレイパネルの開発が進んでいる。フォルダブルディスプレイパネルは、具体的には、屈曲形状とフラットな非屈曲形状との間で、繰り返し変形可能である。このようなフォルダブルディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し折り曲げ可能に作製されており、そのような要素間の接合に薄い光学用粘着シートが用いられている。フォルダブルディスプレイパネルなどフレキシブルデバイス用の光学用粘着シートについては、例えば下記の特許文献４に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００３－２３８９１５号公報
特開２００３－３４２５４２号公報
特開２００４－２３１７２３号公報
特開２０１８－１１１７５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
低温領域で使用されるフレキシブルデバイス用の粘着シートには、低温領域でも高度な耐屈曲性が求められる。
【０００６】
本発明はこのような課題を解決するためのものであって、その目的は、低温領域で耐屈曲性に優れる粘着剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、エステル結合中の酸素原子からエステル部分中の１～４個目の原子上に分岐点があり、鎖を構成する原子数が４以上である炭化水素基含有鎖を上記分岐点上に２以上有するエステル部分を有する（メタ）アクリル酸エステル、および／または、その重合体を含む、粘着剤組成物を提供する。
【０００８】
上記エステル部分の主鎖を構成する原子数と上記炭化水素基含有鎖のうち側鎖にあたる鎖を構成する原子数との差［主鎖を構成する原子数－側鎖を構成する原子数］は、２以上であることが好ましい。
【０００９】
上記エステル部分において、主鎖を構成する原子は、炭素原子のみ、または、炭素原子および酸素原子であることが好ましい。
【００１０】
上記炭化水素基含有鎖の少なくとも１つは脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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