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公開番号2025178370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2025159920,2021542930
出願日2025-09-26,2020-08-25
発明の名称偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約【課題】ヨウ素濃度が薄い偏光膜を有する偏光フィルムにおいて、初期の偏光度が良好であり、高温環境下において、偏光膜の着色による単体透過率の低下の抑制効果に優れ、さらに、高温高湿環境下において、偏光度の低下の抑制効果(加湿耐久性)に優れる偏光膜を有する偏光フィルムを提供すること。
【解決手段】偏光膜の両面に透明保護フィルムが貼り合わされた偏光フィルムであって、前記偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素が吸着配向して形成されており、かつヨウ素濃度が2重量%以上10重量%以下であり、前記透明保護フィルムの少なくとも一方は、透湿度が200g/(m2・24h)以下であり、前記偏光フィルムが、一般式(1):ΔTs(%)=Ts500-Ts0で表される単体透過率の変化量(ΔTs)が0%以上5%以下である条件を満たす偏光フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
偏光膜の両面に透明保護フィルムが貼り合わされた偏光フィルムであって、
前記偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素が吸着配向して形成されており、かつヨウ素濃度が2重量%以上10重量%以下であり、
前記透明保護フィルムの少なくとも一方は、透湿度が200g/(m

・24h)以下であり、
前記偏光フィルムが、一般式(1):ΔTs(%)=Ts
500
-Ts

(前記一般式(1)中、Ts

は、前記偏光フィルムの片面に粘着剤層を介してガラス板が貼り合わされた積層体の単体透過率であり、Ts
500
は、前記積層体が110℃、500時間で加熱処理された後の単体透過率を表す。)で表される単体透過率の変化量(ΔTs)が0%以上5%以下である条件を満たすことを特徴とする偏光フィルム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記偏光膜は、厚みが30μm以下であることを特徴とする請求項1記載の偏光フィルム。
【請求項3】
前記偏光膜は、ラジカル捕捉機能を有する化合物を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏光フィルム。
【請求項4】
前記ラジカル捕捉機能を有する化合物が、ニトロキシラジカル、またはニトロキシド基を有する化合物であることを特徴とする請求項3記載の偏光フィルム。
【請求項5】
前記偏光膜は、塩素イオンを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項6】
前記偏光膜は、前記塩素イオンの含有量が2重量%超であることを特徴とする請求項5記載の偏光フィルム。
【請求項7】
偏光度が99.98%以上であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の偏光フィルムが光学層に貼り合わされていることを特徴とする積層偏光フィルム。
【請求項9】
画像表示セルに、請求項1~7のいずれかに記載の偏光フィルム、または請求項8記載の積層偏光フィルムが貼り合わされていることを特徴とする画像表示パネル。
【請求項10】
請求項9記載の画像表示パネルの偏光フィルムまたは積層偏光フィルム側に、前面透明部材を備えることを特徴とする画像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いる偏光膜としては、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。当該偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムに、浴中にて、例えば、膨潤、染色、架橋、延伸等の各処理を施した後に、洗浄処理を施してから、乾燥することにより製造される。また前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルムが接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
前記偏光フィルムは、必要に応じ、他の光学層を積層して積層偏光フィルム(光学積層体)として用いられ、前記偏光フィルムあるいは前記積層偏光フィルム(光学積層体)は、液晶セルや有機EL素子等の画像表示セルと、視認側における前面透明板(ウインドウ層)やタッチパネル等の前面透明部材との間に粘着剤層や接着剤層を介して貼合されて、上記の各種画像表示装置として用いられる(特許文献1)。
【0004】
近年、このような各種画像表示装置は、携帯電話やタブレット端末等のモバイル機器に加えて、カーナビゲーション装置やバックモニター等の車載用の画像表示装置としても使用される等、その用途は広がっている。これに伴い、前記画像表示装置には、従来要求されてきたよりも、より過酷な環境下(例えば、高温環境下)における高い耐久性が求められており、そのような耐久性を確保することを目的とした画像表示装置が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-102353号公報
特開2018-101117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ヨウ素系偏光膜を用いた偏光フィルムや積層偏光フィルムは、高温環境下に曝された場合に、偏光膜を構成するポリビニルアルコールが脱水反応によってポリエン化されることにより、偏光膜に着色が生じ、その単体透過率が低下する問題があった。
【0007】
本発明者らが、鋭意検討したところ、ヨウ素系偏光膜中に含まれるヨウ素が高温環境下でポリエン化を促進させることを見出した。よって、高温環境下における、偏光膜の着色による単体透過率の低下を抑制するためには、偏光膜中のヨウ素濃度(含有量)を減少させることは有効であるが、良好な偏光度を有する偏光膜を得ることが困難であった。
【0008】
また、偏光フィルムや積層偏光フィルムは、高温高湿環境下では、偏光膜中のホウ酸架橋が外れ、ヨウ素錯体が壊れることにより、偏光度が低下する問題があった。
【0009】
以上のような事情に鑑み、本発明は、ヨウ素濃度が薄い偏光膜を有する偏光フィルムにおいて、初期の偏光度が良好であり、高温環境下において、偏光膜の着色による単体透過率の低下の抑制効果に優れ、さらに、高温高湿環境下において、偏光度の低下の抑制効果(加湿耐久性)に優れる偏光膜を有する偏光フィルムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、上記の偏光フィルムを用いた積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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